ファンドレイザーという仕事。
みなさん、こんにちは!
アジア車いす交流センター(WAFCA)の近藤みなみです。
私事ではありますが・・・
准認定ファンドレイザーの資格試験に合格しました!
そもそもファンドレイジングとは、NPOなどが活動するための「資金調達をすること」を意味します。
そしてファンドレイザーとは、「資金調達をする人」のことを指します。
とは言っても、資格がないと寄付のお願いをしてはいけないというものではありません。資格がなくても経験を積んで資金調達に成功している方はたくさんいます。
しかし、日本ファンドレイジング協会では、ファンドレイザーという仕事をこんな風に説明しています。
社会課題を解決するために、続々と生まれる魅力あるNPO・社会起業家と、社会貢献に関心のある7割の日本人(2013内閣府調査)をつなぐパイプラインが「ファンドレイザー」です。(引用:日本ファンドレイジング協会ホームページ)
さらに、わたしが尊敬してやまない日本ファンドレイジング協会の鵜尾さんは、ファンドレイザーのお仕事を「共感をファシリテーション(容易にし、促進させる)して寄付や社会的投資を集める専門家」と仰っています。
このファンドレイザー資格を受験するにあたって、倫理や統計や工夫などファンドレイジングにまつわる様々なことを体系的に学べます。
私は、より多くの意志のある人と人を繋げ、
思いと思いを繋げることができる人になりたいと思い、勉強を始めました。
さて、私のことを昔から知っている人は「あれ?この資格前から持っていなかった?」と思うかも。
そうなんです。私、実はこの資格に1度は受かっておりました。
しかも資格制度ができて第1回目の試験のときに。ですが、当時は大学生で、その後も取得後資格を活かせる職に就かず、残念ながら失効してしまっていました。
この資格は受験したら一生保持できるわけではなく、日々アップデートされ進化する寄付文化をきちんとウォッチし、時代に合ったファンドレイジングができる人しか継続できないのです。
ファンドレイザーの資格は、年に何度か開催される様々なファンドレイジング研修を受けることでポイントがもらえ、5年ごとの更新が必要になります。
ちなみに実務経験を3年積むと、准認定から認定ファンドレイザーになる資格が受けられます。
WAFCAに入職して、本格的に仕事でファンドレイジングをすることになったので再チャレンジしてみました。
必須研修があるのですが、そのテキストがこちら。
なかなか厚みのある、真っ赤なバインダー(圧・・・!)(過去のと合わせて2冊あります)
必須研修は倫理や税制など幅広く、1日で7時間の研修です。
この受験にあたって、どうせならファンドレイジングの”わからない”をはっきりさせよう!そしてWAFCAの現状と当てはめて考えよう!と思い、いろんな勉強会に参加したり、次回受験する人たちに声をかけ、勉強グループLINEを作ったり・・・なかなか充実した受験期でした。
そんなこんなで無事合格ができたので、資格試験の時に勉強した内容を少しご紹介したいと思います。
「寄付をすれば幸福になる」?
寄付は寄付を受けた人・団体だけじゃなく、寄付者本人にも心理的、身体的に良い影響を及ぼす可能性があります。
寄付を行うことで寄付者の幸福度が上がったことを証明した研究も存在しているんです!
詳しくは述べませんが、実験では、一定の額を分配し、一方のグループには「自分自身のため」に、もう一方には「他者のため」に、当日中に全額使い切ることを指示。
その結果「自分自身のため」に使うよう指示されたグループより、「他社のため」に使うよう指示されたグループで、より大きな幸福感の上昇が確認されたそうです。
私も寄付を集める仕事をしながら、個人としては寄付をする側の人間でもあります。なので、この実験はとても納得。すごくわかります。
「寄付をすれば健康になる」!?
え?それは言い過ぎじゃないかって?
これも本当なんです!
寄付によって寄付者本人にポジティブな感情が生まれ、結果として寄付者本人の健康状態が向上する可能性がある、とされています。
こちらも実験で実証されています。あるゲームで、寄付をしたグループと寄付をしなかったグループのストレス度合いを示す唾液中のコルチゾール量を調査。
寄付をしたグループは自分の手元のお金が減っているにも関わらず、ストレスが低く、心理的に良い作用があることがわかりました。それがひいては健康状態の向上につながると考えられています。
今の日本は、寄付したことを周りにいうのが恥ずかしかったり、善は隠れてせよという雰囲気があると思いますが、寄付する行為は、このように素晴らしいこと。
そういうのもできれば変えていきたいですね。
もっとよく知りたい!という方はこちら
\ファンドレイザーとしての道を極めたい!/
自団体のミッションを寄付をいただくことで遂行していくことは大前提として、
寄付を集める人として
寄付をする人にフォーカスを当て、
忘れられない感動体験と人生の充実感を共に創り出したい
そんなことを改めて思いました🌼
\ おすすめ紹介〜〜⭐️ /
最近読んでとっても良かったファンドレイジングの本
↑この本を噛み砕いて説明しているこちらの動画も素晴らしいです!
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