【大学教授の思い出-フランス語と経営学ー】100日後に初老を迎えるわたし-あと61日-
2020年6月25日(木)
~大学教授の思い出-フランス語と経営学ー~
思い出深い先生が2人います。
1人は第二外国語に選択したフランス語の先生。
もう一人は経営学の先生。
当時ラルクアンシエルやマリスミゼルをはじめ、ビジュアル系業界ではフランス語が流行っていました。
バンドで役立つかなと安易に選択したフランス語でしたが、英語すらままならない僕には、当然ちんぷんかんぷん。
覚えているのはアンドゥートロワとコマンタレブーくらい(^^;
進級のかかった2年生の期末試験。
必修科目のフランス語を落としたら落第決定だったのですが、試験の日にライブ予定と重なってしまいました。
試験後に急いで向かってもリハに間に合わないし、そもそも試験苦痛だし、これを機に大学中退するか?なんて真剣に悩みます。
しかしハタチにもなって親を泣かせるわけにもいかないなと思いとどまり、教授に直談判しに行きました。
『すみません、試験と大事な予定が重なってしまい、どうにかなりませんでしょうか…』
と聞くと
「代わりにこの課題出してくれたらいいよ」
とまさかのオッケー。
今思えば「試験は大事じゃないということなのか?」と怒られてもおかしくない、金髪ロン毛からの失礼な相談なのに、仏のようなお方。
そしてフランス語まったく頭に入っていなかったので、試験を受けていたら間違いなく留年でした。
相談って大事ですね!!
そしてもう一人の経営学の教授。
入学後、授業を選択するためのオリエンテーション授業に参加したときのことでした。
入学したばかりで浮かれて教室中が騒がしかったのですが、教授が突然叫びます。
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うるせー!お前らいいかげんにしろ!!
何しに来たんだ?
今からする話をよく聞いて判断しなさい。
私は経営学を教えるプロだ。
世界を代表する経営者たちの成功や失敗を研究している。
でもいいか?
経営学を勉強したからと言って、経営者として成功できるわけではない。
もし勉強しただけで成功できるなら、俺は今頃教壇で教えていると思うか?
経営と勉強は別物だ。
しかし過去から学べることや活かせることはたくさんある。
この話を踏まえて、私から学びたいと思う生徒だけ残ってください。
教えられることはすべて教えます。
真剣に学びたい生徒たちの邪魔にしかならないから、試験受ければ単位はやるので、出て行ってくれ。
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経営と勉強は別物。
目からうろこでした。
そうだよな、学び方が大事だよなと大きくうなずきました。
さて、このあと僕はどうしたでしょうか?
1.授業に熱心に参加した
2.この教授のゼミ生になった
3.ありがたく出席せずに単位をいただいた
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