TOEIC大臣が明かす英検1級一次試験に合格するために行った勉強
こんにちは、wadaです。
今回は僕が英検1級(一次試験)に合格するために使用したテキスト、勉強法を紹介します。
(準備期間 6か月)
一次試験を受けたときの感想、点数の内訳は↓
1.単語編
英検1級において皆さん最初に思い浮かべるのは大問1の語彙パートの難しさではないでしょうか?実際、ここのパートは普段から記事などをたくさん読んでいる人は別として英検準1級に合格したばかりの人や、TOEICで900点台を取得したという人ではほとんど歯が立たないと思います。実際、僕もTOEIC 990を取得していましたが知らない単語ばかりでした。
よって、単語パートは最も根気よくやるべきパートといえます。語彙さえクリアすれば一次試験通過へぐっと近づきます。
使ったテキスト
1.パス単
私が使用したのは改訂前の4訂版なのですがそこはあまり気にしなくてもいいと思います。まずはパス単をしっかり覚えましょう。ここが一番きついところです。覚え方ですが、僕はもりてつ先生のYouTube動画でも紹介されていたグルグル勉強法を採用していました。
詳しくは動画を確認していただきたいのですが、手順としてはだいたいこんな感じです。
1.知っているものと知らないものを仕分ける。 この仕分け作業の際に僕はフリクションで単語の横に○☓△の記号を書き込むようにしていました。フリクションを使うことで楽に消せるのでおすすめですがここは何でもいいと思います。
2.範囲を絞ってそこをひたすら周回する。例えば一週間で200語などノルマを設定します。その週は毎日その範囲の単語だけを見ます。200個くらいならそこまで時間もかからずに復習ができます。
3.これは覚えたなって単語は適宜、○にしていきます。時間がないときは△や☓のついたものだけ回します。
また、パス単4訂版は訳語が微妙なものが結構あったので辞書を引いたりして書き加えていました。辞書を引いて用例を確認して書き込んでおくのも有効だと思います。また、ゴロなどを思いついたら書いておくのも良いです。一週間200語ペースで進めていけば3ヶ月くらいで一通り終えられるでしょう。ある程度の期間、単語だけに集中する期間があってもいいと思います。
2. 単熟語EX
こちらの単語帳も非常に良いです。こちらの単語帳は英検の過去問を徹底分析しているのでかなり信頼できます。ただ、個人的にはパス単のあとに取り組むのがいいのかなと思います。理由としては、品詞ごちゃまぜなためです。パス単を覚えていれば結構知っている単語が多いため知らない単語だけに絞って効率よく語彙を増やすことができます。
3. 語彙問題完全制覇
この本は個人的にはマストです。実際の大問1形式で問題演習ができます。過去問を徹底分析しているので、これをやるだけで頻出問題をたくさん経験することができます。ただ知識が全くない状態で問題に取り組むと間違えまくって凹むことになるので、ある程度単語を覚えてから取り組んだほうがいいでしょう。目安としてはパス単を8割以上覚えたくらいからがいいと思います。ひたすらノートなどに問題を解答していきましょう。この際、解説に書かれている同意語や対義語などもメモしていくと良いです。また、不正解選択肢は無理に覚えようとしなくても大丈夫だと思います。合格点を取ることが目標であるのならば、まずは正解になっている選択肢だけは絶対に覚えるという意気込みで取り組むと良いと思います。私は2周やりました。
4. 過去問
やはり過去問は必須です。6回分問題集を購入してその6回分を解いておけば良いでしょう。最新3回分は公式サイトにあるのでその前のものを買うのもありです。
5.でた単アプリ
iOSの方限定にはなるのですがでた単という過去に出た英検の語彙問題を収録しているアプリがあります。このアプリをやり込めば語彙問題満点も夢ではないでしょう。頻繁にアップデートされ、不具合などもすぐに修正してくれており信頼できるアプリです。個人的には単語集などと併用して進めていくと良いと思います。
2. 長文編
長文問題はそこまで難易度が高くないです。基本的には1パラグラフに付き1問という構成になっています。ここで大事なのは本文が正確に読めること、選択肢の言い換えが理解できることの2つだと思います。TOEICのPart7ほど推測させるような問題はほとんどなく、本文中に根拠があるものがほとんどです。
このテキストは一通り取り組みました。オリジナル問題と古めの過去問が収録されています。1日数題のペースで定期的に解くと英検の出題パターンに慣れることができるのでおすすめです。
(英文解釈)
僕は1級の対策をしている時、並行して英文解釈教室を読んでいました。この本は正直英検1級の長文より難しいと思いますが、この本に取り組むことで英検の長文を自信を持って読めるようになりました。レベルとしてはビジュアル英文解釈 PartIIやポレポレより上です。ただ、1文ごとに詳しい解説がついているので疑問点はそこまで残さずに読み進められると思います。
3.英作文編
英作文は一次試験突破においてかなり重要なパートですね。ここに関しては重点的に準備されることをおすすめします。
1.英作文問題完全制覇
この本はかなりおすすめです。この本は各テーマごとにコンテンツブロックというBodyの例がたくさん載っています。この本の良いところは、英文のレベルが高すぎなく真似できそうなレベルだということです。英検の模範解答はレベルが高すぎてなかなか真似できるものではありません。それに対し、英作文問題完全制覇は合格レベルの現実的な語彙や文法で書かれているためオススメです。勉強法ですが、時間に余裕があればすべての分野で写経やシャドーイングをするといいでしょう。私は途中で投げ出してしまいました。。。時間のない方はいきなり巻末のサンプルエッセイから読むのもありだと思います。賛成と反対それぞれのエッセイが載っているため、自分の意見に近い方を参考にして写経、音読などするだけでも効果があると思います。また、二次試験対策にも役立ちます本書は役立ちました。
2. ライティング大特訓
こちらの本は余裕のある方向けです。とにかくトピック数が多いです。また、使い回せるイントロ、コンクルージョンのテンプレも豊富に収録されています。様々なトピックに対して、背景知識の解説、どちらの立場の方が書きやすいかを示した上でサンプルエッセイを確認する流れです。最近出題されたようなトピックに関しても収録されています。難点としてはやや表現が高尚なところがあり、ライティングで満点レベルを狙う人でないと難しく感じるかもしれません。また、賛成と反対どちらかの立場でしか書かれていませんのでそこも注意です。
3.ここで差がつく!英文ライティングの技術
この本もとてもオススメです。より英語らしい英文を書くためのコツが学べます。個人的に好きなのはChapter2です。ここでは生徒と先生が会話形式で英文をリライトしていきます。英検ライティングに役立つ内容が満載です。
4.英作文用ノート
https://www.yodobashi.com/product/100000001004154337/
こちらのノートは英作文の実際の解答用紙のサイズで練習ができるのでオススメです。どれくらいのサイズで書けば枠内に収まるのかなどは試験前に予め確認しておくことが重要です。
5.和文英訳教本
この文法矯正編はオススメです。(まだ途中までしか読めてませんが💦)こちらのページで結構試し読みができます。
試験までに時間があるという方はやってもいいと思います。文法は一通り学んだけど細かい部分の使い分けがわからないという方にオススメです。
6.他の方のnote記事
カシスさんの禁断の果実のテンプレはかなり汎用性が高く、僕も購入して参考にしていました。一読の価値アリです。
また英語妹さんの英検エッセイ集もオススメです。ライティングで大事なのはできる人の表現をどんどん真似して自分のものにしていくことだと思います。
3.リスニング編
リスニングは過去問しかやりませんでした。TOEICのリスニングで満点が取れても英検1級のリスニングはまた少し別物なので結構力を入れて対策を行いました。
基本的には過去問を回答し、聞き直しを行っていました。一ノ瀬先生がYouTubeにあげていた解き方動画を参考にしていました。
先読みは絶対にやったほうがいいなと感じました。ライティングまでで5分ほど余らせて、リスニングの問題の先読みをするのがいいです。この際、Part2がもっとも優先度が高いと思っていたのでPart2から先読みを進めるようにしていました。英検は書込み可能なので、問題にはガンガン書き込みをしたほうがいいです。(TOEICに慣れていると書き込まなくなってしまいがちですが)先読みをしてこのようなことが聞かれそうという予想を立てたり、選択肢の重要そうな箇所に印を付けたりしていました。
過去問はだいたい10回分演習しました。Part1でリサイクルが出るらしいのでさらに古い問題に当たるのも一つの手だと思います。
4. 時間配分
英検一次試験は結構時間がきつめの試験です。試験時間はリーディング問題とライティング合わせて100分です。ここで、英検に詳しい人であればライティングは点数が稼ぎやすいという話を聞いたことがあると思います。実際、合格するにはRLW合計で2028点という基準スコアをとればOKです。つまりどこか一つ苦手分野があってもライティングでまともな点が取れればカバーできます。ここで一番やばいのはライティングにあまり時間をさくことができずにライティングが書き終わらずに終わってしまうことです。もしそうなった場合、かなり合格は厳しくなると思います。ライティングには30分から40分は必ずかけられるように時間を配分するようにしておくと良いでしょう。
参考までに私の時間配分を載せておきます。
語彙問題10分 第2問10分 第3問40分(合計60分目標)ライティング30分、予備10分 残り10分はリスニングの先読みやライティングの見直し、長文の見直しなどに使うといいと思います。長文の最後の問題は量が多いので最悪ここを適当にマークしライティングにあてるというのも有効な戦略です。必ず時間を測って問題演習をしておきましょう。
一次試験対策の記事は以上になります。追加で聞きたいことなどあったらご連絡ください。(英語質問箱、DMなど)
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