大学現役合格に繋がった5つのポイント
今年の高校3年生は、世界全体を巻き込む騒動により例年とは違う受験学年を過ごすことにになってしまっている。私の経験が少しでも役に立てばと思い、記憶をたどりながら整理をしてみた。
我が母校、埼玉県立川越高校は、私が卒業した当時(2003年頃)は70%程の人が浪人する高校だった。
そのなかで私は成績下位30%を意味する”Dランカー”だった(ちなみに下位10%”Eランカー”も一度取ったことがある)
サッカー部に所属していて、高校3年生の9月まで毎日夜まで部活動に励んでいた。
友人も先生も親さえも「浪人だろう」と思っていたが、結論、早稲田大学社会科学部に現役で合格した。以下5点が現役合格に繋がったと思うこと。
1「強みを活かした受験科目の選択」
私の成績は総合”Dランカー”だったが、数学だけは得意だった。私大文系は当時(いまも?)国語、英語、社会が一般的だったが、私は国語、英語、数学で受験することにした。
2「戦略立案」
3年生の9月まで部活があり、その後は文化祭(川越高校の文化祭は”ウォーターボーイズ”が生まれた割と有名な文化祭で、2日間で3万人を集める人気コンテンツ)や体育祭を一生懸命やったので、本格的に勉強をはじめたのは10月。
最初に取り組んだのは私大受験が終わる2月末までの5ヶ月間、150日の計画を立てることだった。
当時立てた戦略は以下の6点
・数学は得意だから過去問以外勉強しない
・現代文は当日の問題との相性と割り切って勉強しない
・古文は「対訳古典文法」「マドンナ古文」「ゴロ513」を丸暗記
・漢文は教科書を丸暗記
・英単語帳はターゲット1900と熟語1000を丸暗記
・過去問演習と暗記以外の時間を英語読解に集中する
「息抜きは読書に充てることで、それは現代文の勉強に充てたことにしよう」という謎のマイルールも設置した。この当時は村上春樹作品にハマっていた。
3「当日に出る問題を予測」
いろいろとリサーチすると、
・問題は大学教授が作る
・大学教授は長く在籍するのが一般的
ということがわかったので、「過去の問題を分析すれば当日の問題が予測できるだろう」と思い、早稲田政経、商学部、社会科学の3学部の過去問を12,3年分入手し、当日の問題の予測をした。
すると、1年おきに交互に出る単元や、ほとんど扱われない単元など、各学部の問題の傾向が予測できた。優先度の低い単元にはリソースを充当せず、優先度の高い単元のみに集中することにした。
当日の問題は、実際に似たような問題が結構出題され、受験当日、もっといえば解いている間のメンタルがいい感じだったことを記憶している。
4「習慣で行動」
戦略と当日の問題予測ができたので、後は勉強するのみ。勉強で意識したことは習慣で行動すること。
通学時間は暗記に充て、放課後はひたすら英語読解。疲れたら村上春樹。早稲田大学は試験の順番が国語、英語、数学(だったはず)なので、休みの日はその順番で勉強した(その意味があったのかは不明笑)。
食事の時間も寝る時間も目安を決めて「次に何をやるか」と都度判断する時間をなるべく減らしていった。
人は習慣で動く生き物。自分が勉強をしたいかとか、なぜ勉強するのかとか、古文の文法や複素数平面なんて社会に出て使うのかとか、そんなことは一切関係ない。
自分が決めた戦略は成就するのか。その立証にのみ集中した。
5「クラスの環境」
川越高校には当時9クラスあったが、私が所属していた「3年B組」は9クラス中成績が常に学年1位だった。
そのクラスに所属しているからといって、私が賢くなるわけではないのだが、クラス全体が「現役を目指そうぜ」「浪人率70%なんて俺たちには関係ないぜ」という雰囲気だった。
その環境が私にはとてもハマったようで「なんか俺もいけそうな気がするわ」という気分になれた。
受験シーズンだからといって、受験勉強に特化する学校ではなかったが、クラス全体の”イケる雰囲気”に身を置くことで、モチベーションを高めることができたのは大きなポイントだったと思う。
実際、3年B組からは約70%が現役で大学進学した。
内容より方法や思考法は今も役に立っている
これらの方法を5ヶ月間実践し、上智経済、慶應経済、立教経営、早稲田政経、商、社学と受けて1つだけ合格した。
前述の通り、英語読解以外は過去問と暗記なので、内容はほぼ覚えていない。
が、この当時に培った戦略から立案するスタイルややらないことを決める思考法は35歳になった今も仕事や日常で使っている。
ちなみに、なぜ早稲田大学だったか?
家から近くて有名な大学だったから。有名な大学に入れば有名な会社に就職できて60歳まで勤めれば庭付き一戸建てとマイカーを買えて子どもを大学まで行かせられて、そこそこ幸せに暮らせるんでしょ?という動機だった。
時代や人間って変わりますね。
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