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Clubhouseの考察

Clubhouseが日本でも流行次第して1週間くらいが経過しますが、見ていて自分なりに気付いたことを書いてみようと思います。個人的には頑張って使ってみましたが、いまのところあまりポジティブではありません・・・(そこまでハマっていないのが現状です)

自分の話をし続けられる強烈な魅力

Clubhouseにハマるのは「話を聞いてくれる」「Roomに入ると話す側に呼ばれる」という側にある人です。

つまり、すでに既存のSNSなどで影響力をもっておりそれによる集客をすることができる人ですね。Clubhouseは既存のSNSとの連携が強いため、いまのSNS上でもっているパワーを引き継ぎやすい設計になっています。そのためすでにフォロワー数が多い人はClubhouseでも必然的にフォロワー数が増えるため、結果として自分の話を聞いてくれる人が増えます。

また、影響力がある人は他のRoomに入っても話す側として呼ばれる傾向にあります。つまりただの聴衆側ではなく常に特別な立場として(そしてそれを意識しながら)聞きに行くというスタイルになります。聞きに行きつつも話を振られることを想定しているという感じですね。

これがすごく良くできていて、自ら発信はせずとも呼ばれたから話していますというスタイルがとれます。なので、自分の話をしたい感を出さずとも自分の話をする場所が自動的につくられていくという構図になります。

自己顕示欲はダサいよね感は社会的にあるので、それを出さずに満たすことができるアーキテクチャになっているのがすごいですよね。

それ以外の人たち

ではそうではない人たち(大半のユーザーはここに属する)はどうでしょうか?まず、VC(ヴェンチャーキャピタルではなくヴォイスチャット)という文化に初めてふれる人たちが大半であり、そこを新鮮に感じている人達はおおいかなと思います。

Zoomなどのヴィデオチャットに関して言うとアレは基本的に電話の延長線上です。誰と話すかが前提にあり、そこに対して人を呼んでいくというスタイルです。

しかしながらClubhouse(に限らず、DiscordなどのVC文化)に関して言うと誰と話すかではなく、なにについて話すかが前提となっているのが大きな文化の近いです。ここがいままで仕事でしか音声通話をしていなかった人にとっては新鮮に感じているのでしょう。

Disboardなどで自分のプレイするDiscord鯖を探してVCにジョインして他のプレイヤーを待つみたいな使い方をしていた人にとってはClubhouseはそれを簡単にしたもの(らくらくフォンという表現もありましたね)ではありますが、おそらくこの文化を一般化したというのがあるかなと感じています。

音声コンテンツを楽しむシチュエーション

では、どういった文脈でClubhouseなどの音声コンテンツを楽しむのでしょうか。これが個人的にはなかなか悩ましい部分です。

普段からラジオは割と聞くのですがラジオはどこから聞いてもとっつきやすいし、コンテンツの中身が良い意味で薄い。だからFOMOではないけれども対して聞き逃しても問題はないようなものばかりなんです。

それにBGMが入るタイミングや話す人の声質など当然ですが極めて作り込まれているので聞きやすい。あえていうと集中して聞かなくても成立するコンテンツになっています。

一方でClubhouseの内容に関しては、やはり集中してきかないといけない。そしてなによりも身内の話(個人名などにも紐づく)コンテンツが多いため、内容が刺激的すぎる。だからどうしても耳の集中力がそっち側に持っていかれてしまうという問題点があります。仕事しながら聞くには重いよねという問題です。

というかこれずっとやり続けてる人ってさすがにヒマすぎじゃない・・・?

サブコンテンツの品質は良すぎないほうがいい

ここですこし話がそれますが、なにかをしながら聞いたり見たりするようなコンテンツは良質すぎないほうがいいという持論があります。そっちがわに意識を持っていかれてしまうんです。

仕事しながらNetflixなどを流している人は多いと思いますが、このときに流すコンテンツは面白すぎないほうがよい。ダラ見して、目を離していても問題ないくらいのコンテンツがいいんです。さらに話はそれますが「初回のデートの飲食店は美味しすぎないほうがよい理論」という理論が個人的にあります。

これから起きそうな問題

港区女子たちの噂話的なものが話題になっていましたが、確実にコンテンツの中心となっていくのは、噂話です。最終的に面白くない人が残ってしまうとその人達が発信することができるのは、他人の話の暴露になります。

なぜコンテンツの中心が噂話になっていくか。それはほとんどの人が自分自身の知見のスコープで面白い話をし続けることは難しいからでしょう。これはもうどこのコミュニティでもそうですよね。大した能力もなく話せますし、アテンションは集められますし、少なくとも短期的には自分は無関係でいられる。

そしてそうなってくると問題になってくるのが個人情報やそれに伴う情報に関する問題です。各種SNSのようにテキスト化しなくていいので、テキスト化する能力がない人達でも簡単に暴露話をできてしまいます。Twitterもインスタもテキスト化能力がなくても写真だけで語れるというのが強いわけですが、この問題はそう遠くないうちに多数おきるでしょう。

という感じです。だんだん著名人が増えてきたので、もうすぐ著名人の話すのをみんなで聞くプラットフォームになっていきそうな気もします。SNSのようなフラットな関係ではなく、わりと著名人を中心に形成されるソーシャルグラフになっていく気がするんですよね。

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アル株式会社 CTO, エンジェル投資家, ギタリスト. nanapi Co-Founder CTO → M&A. アル 👉 link: http://alu.jp