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結婚式決行を決意した話

つい1週間前、ヘアメイクのリハーサルが終わり、挙式当日を迎えるのみという段階まで順調に準備が進んでいた。

2週間後の、2020年4月12日に結婚式を予定しているが、連日の新型コロナウイルス関連のニュースや自粛ムードで、どうするのがベストなのか日々考えていた。そんな中3月26日(木曜日)東京都に続き、神奈川県でも週末の外出自粛要請がでた(当方は神奈川県在中)

結婚式本番の4月12日が、どのような情勢になっているか読めないが、外出自粛要請まで出てしまうと、さすがに結婚式を延期するべきか、予定通り決行するべきか夫婦間での検討が始まった。

結論としては【決行】になったが、自分たちだけではすぐに判断できない内容であった。自分の記録用と、今コロナの影響で悩んでいる人の参考材料になればと思いエビデンスとして残したいと思う。

■3月27日(金)

3月上旬の、最後の打ち合わせで「窓は全開で、アルコール消毒液を設置する」と決めて開催するつもりでいたが、連日のニュースで【不要不急の外出】という強いワードが気がかりになり「延期にしたほうがいいのではないか?」という話が夫婦間で出始めた。

今年いっぱいはコロナが落ち着くことはないと想定し、延期にするなら1年後、2021年4月という話が浮上。出席者は、わざわざ日程調整や招待状の返信、参加にあたっての準備をしてくれていることを考えると、簡単に「延期」の判断はできなかった。延期した場合のキャンセル料や人生のプランニングも崩れることを考えると、とても気分が萎えた。

現在35歳のため1年後に結婚式をするくらいなら、特にやらなくてもいいかなという気持ちにもなった。やるなら入籍して1年未満の、今このタイミングにやりたいという気持ちだった。しかし、こんな社会情勢の中、参加者も来たくないだろうなという気持ちもあった。

結婚式は2週間後に迫っていて、友人も「開催されるのか?」など不安な気持ちになっていることを想定し、「延期にするか検討中であり、決まったら連絡する」と一方連絡を入れた。

「今までにない状況の中、ご本人たちが一番大変だと思います」や「延期になっても、どんなタイミングでも参加します。楽しみにしています」という暖かい言葉をいただけた。

明日、キャンセル料について会場に問い合わせてみるということでその日を終えた。

■3月28日(土)

キャンセル料について、会場へ問い合わせてみた。私たちが行う会場では、今回のコロナの影響について特別施策が適用されるようで、会場へのキャンセル料は発生せず、すでに外注している業者(カメラマンや花屋など)へのキャンセル料の30%が発生する。残り70%は会場が負担してくれるという内容だった。金額にすると約40万円。この金額なら許容範囲と主人は意向を示してくれた。しかし、1年後となるとライフプランニングが崩れること、気分的にも乗り気ではないという気持ちは変わらず、ゲストの気持ちや安全を考えると決行してよいものかという両方の気持ちで決断はできなかった。

◆お互いの両親に相談

主人の両親は「40万円のキャンセル料はもったいない」「1年後もどうなっているか分からない」との理由で、予定通り決行すれば良いと意見。

私の両親は「窓を開けて開放的にできる会場だから密閉空間にはならない」「20人ほどの小規模で、一組だけの貸し切り」との理由で、予定通り決行すれば良いと意見。

お互いの両親の意見を聞いて、同じく決行すれば良いと意向を聞けたことが、【結婚式決行】の決断に踏み切ることができた。

友人には、「話し合いの結果、予定通り決行すること」「心配な面もあると思うので欠席の意向の場合は遠慮なく言ってください」と連絡。

現在、友人7名中4人が【予定通り出席する】と返信をしてくれている状況。この社会情勢の中で「楽しみにしています」という暖かい言葉もいただけて少し安心している。

■決断のポイント

・20名ほどの小規模であること

・チャペル・食事会場ともに窓を開け開放的にできるため密閉空間にはならないこと

・一組のみの貸し切りであること(ホテルなど、同じ時間に複数組が利用する場合や、宿泊客などがいる会場の場合はリスクが高まると考えています)

・会場に複数のアルコール消毒液を設置すること

・お互いの両親の意見を確認したこと

■まとめ

外出自粛要請にはじまり、対応に追われた約2日間。精神的にとても疲れました。しかし、自分たちが開催する結婚式の人数規模や、窓を開けられるのか?など、会場のつくり、特徴などを冷静に分析し、自分たちの気持ちだけではどうにもならない決断が求められるため、両親の意見をきくことで結婚式決行の決断をすることができました。              

友人に連絡をする際も、上記のポイントを盛り込むことで少しでも安心材料になり、予定通り出席を決めてくれたのかなと感じています。また、決行の決断をしてからは「欠席でも仕方がない」と気持ち的に割り切ることができました。

会場のプランナーとのメールのやりとりでも「おふたりとゲストの皆様が安心して過ごせるようご要望に沿ったベストな提案をさせていただきます」と、こちらの心情に配慮したお言葉をくださり、非常に安心につながりました。今後も、当日無事に終えるまで会場とともに細心の注意を払って準備を進めたいと思います。

今、結婚式を決行するか、延期にするべきか?と悩んでいる同じ境遇の方に少しでも参考になれば幸いです。




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