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ロシアのお菓子に思い馳せ

みなさん、お元気ですか?
ごまの和田萬 和田武大です。
1年で一番寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、
ロシアがウクライナに侵攻して世界は騒然としていますが、
私はロシアの食にまつわる話としていつも思い出されるのが、
ロシア語通訳者で作家だった故・米原万里さんの作品で、
「旅行者の朝食」というエッセイ集です。
そのなかの「トルコ蜜飴の版図」という作品に、
ごまにちなんだお菓子の話がでてきて、何回読んでも大好きなお話です。
米原さんが旧ソビエトの学校に通っていた子ども時代、
同級生から分けてもらった「ハルヴァ」というお菓子を、
一口食べて、おいしくて仕方がない。
いとおしいハルヴァ…その後、何十年も探し求めて、
やっとたどりついた。
「あぁ、これだったのか!」
というお話。

そのハルヴァという名のお菓子は、
ロシアからアラブ、東欧などにかけて広く食べられているお菓子で、
小麦粉やごま、ナッツなどを砂糖やはちみつで固めたお菓子のことらしいのですが、
さすがは米原万里。
読んでいるうちに、口のなかにあまーい香りがただよってくるようで、
読みながら、ハルヴァが食べたくて仕方が無くなり、
自分でつくってみようと、
小麦粉とすりごまと砂糖と水で、固めて焼いて食べてみたりしていました。米原万里が食べたのとは違うのでしょうけど、
ごまの香りと砂糖の甘みふわーっと広がるこの味は、
全世界の人が好きな味なんだろうぁな、と思いました。

ロシアやウクライナの人々の心が、ハルヴァを食べて少しでも癒されますように。
争いが早く治まることを、心から祈っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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