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竜巻 Tornado /超巨大積乱雲 Supercell --理科好きのアメリカ巡り--

どんなもの?

アメリカは広い。日本と違って平地が多いので都市間をクルマで移動していると360°の地平線を見ることができる。内陸は大陸性気候のせいか昼と夜の気温差が大きく、またメキシコ湾からは湿った大気が供給されるため、地域によって多様な気象現象を見ることができる。

空を見てるだけでも飽きない
見ててもきりがない
空気が乾燥しているせいかコントラストが高い

激しい気象現象として、ハリケーンや竜巻がある。ハリケーンについては、事前に予想がつくので避けることができるけど、竜巻についてはいつどこで発生するかは分からない。

竜巻 Tornadoとその前兆気象現象の一つである超巨大積乱雲 Supercellはとても印象的。
The Julesburg Supercell - a sculpted storm on the Colorado high plains

いつ、どこに行けば良いの?

竜巻自体は1年中発生しているが、頻度で言えば4月から6月がもっとも高そうだ。
25-Year Average Number of Tornadoes per State by Month (All tornadoes, 1989-2013)

最新の発生状況は、
NCEI NOAA 2022 Tornadoes Report

行く地域としては、参考になるのが竜巻街道 Tornado Alleyと呼ばれる地域。
Wikipedia -Tornado Array

その中心はテキサス州北部、ルイジアナ州、オクラホマ州、カンザス州、ネブラスカ州、アイオワ州、サウスダコタ州にまたがっている。イリノイ州、ウィスコンシン州、ミネソタ州、インディアナ州、オハイオ州西部がトルネード アレーに含まれることがある。竜巻がカナダの大草原に到達する竜巻横丁の北部でより頻繁になっていることを示唆する研究もある。Wikipediaより

Tornado activity in the United States.

発生頻度の高い州は下記の通り
1. Florida: 12.3
2. Kansas: 11.7
3. Maryland: 9.9
4. Illinois: 9.7
5. Mississippi: 9.2
6. Iowa: 9.1
7. Oklahoma: 9
8. South Carolina: 9
9. Alabama: 8.6
10. Louisiana: 8.5
11. Arkansas: 7.5
12. Nebraska: 7.4
13. Missouri: 6.5
14. North Carolina: 6.4
15. Tennessee: 6.2
16. Indiana: 6.1
17. Texas: 5.9
These figures, reported by the National Climatic Data Center for the period between 1991 and 2010, show the seventeen U.S. states with the highest average number of tornadoes per 10,000 square miles (25,899.9 km2) per year. Wikipediaより

実際に見ることができるのか?

運次第

現実的にはどうするのが一番良い方法か?

リスクや移動手段などを考えるなら、竜巻ハンターのガイドツアーが一番現実的に思える。検索するとたくさん出てくるが、玉石混淆なのだろうなぁと想像できる。
Extreme Tornado Tours
TORNADO ADVENTURES
Storm Chasing Tours

注意すること

当然だけど、竜巻に巻き込まれると死ぬ。
実際に著名な職業竜巻ハンターも亡くなっている。
アメリカに留学していた友人は、ホームステイ先の家で竜巻に巻き込まれ、その家は被害を受けたそう。目の前で庭に置いてあったデッキチェアーが竜巻の突風で飛んでいったとのこと。竜巻ツアーのことを話すと、真剣に止められた。それなりの覚悟で計画する必要がある。

参考資料

National Weather Service

Storm Prediction Center


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