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高卒未経験からの公認心理師

初めまして、轍三郎(わだち さぶろう)です。

今日は私が今の会社に入る時は高卒、未経験、未資格だったにも関わらず、現在は国家資格のキャリコンサルタントと、公認心理師の資格を取得し、 事業責任者として相談事業を取り仕切るまでになったかを簡単に紹介しようと思います。

・ 営業  → 相談員
・ 未資格 → 民間資格 → 国家資格
・ 高卒  → 短大卒  → 大卒(予定)
・ 公認心理師として
・ キャリアアンカー
・ キャリアドリフト

・営業 → 相談員

私が人の相談に乗る業界に足を踏み込んだのは28歳の事でした。それまでは高卒後、親元で働き22歳から求人広告営業として5年位勤めて、さぁ、次なにをしようかと悩んだ時の事です。まだ20代、5年の営業経験があれば、一般論でいえば営業職に戻るのが筋だと思います。業界的には職業相談業界は正社員求人は皆無で、給料も営業職と比べればとても安かったので迷わなかったと言えばウソになります。ただ一つ思ったのは「仕事を通じて世の中を良くしたい」という気持ち。それと何をしたいかよりも、どのようにしたいかに正直になろうとこの業界へ飛び込みました。

・未資格 → 民間資格 → 国家資格

詳細は自己紹介も兼ねている、私を表す7つのキーワードを読んでいただけると分かりやすいと思います。簡単に説明しますと、まずは働きながら民間資格である、産業カウンセラーを取得、同協会のキャリアコンサルタントも続けて取得したら、それが丁度国家資格化の経過措置対象になり晴れて国家資格。その後、働いていた職場がたまたま公認心理師のG区分に当てはまり5年の実務経験が認められて受験、第2回試験で合格し、公認心理師になることができました。

・高卒 → 短大卒 → 大卒(予定)

今の会社には高卒ではいりましたが、上記の資格を取得しながら通信制の短大に通って卒業しました。そのころキャリコンサルタントの資格取得を評価されて課長になり、現在では相談事業の事業責任者とし管理職をしています。その中で組織をどう良くしていくかに課題を感じてそれを学ぶために通信制の大学に編入しなおし組織マネジメントを学んでいる最中です。

・公認心理師として

ここまで読んでいただいてお分かりのとおり、私はGルートでの資格取得者です。臨床心理士の資格も取得していなければ大学院も出ておりませんし、Gルート資格者への非難である、心理検査等も現状殆どできません。ご指摘の点はごもっとだと思います。長い時間と膨大な費用をかけてこられた方と比べたら能力は低いと自負しております。

なので私は出来ないことはしません。ただ、現状として目の前に相談にきている利用者さんが、何か心の面で苦しいことがないか、また適切なサポートをうける必要があるのではないかそういった事を、今回勉強して学んだ事を活かして適切に情報発信・リファーなどしていきたいと思っています。

また公認心理師になったからこそ、学べることが増えたのでこれから色々なことが出来るようになっていこうと思います。早速とりかかったのはストレスチェック制度の実務者講習ですね。これはキャリコンサルタントの資格と非常に相性が良いと思います。どうしても心理職だけだと企業の組織形態の事を意識しながら健康経営にむけたストレスチェック制度の提案などができませんが、私の場合は公認心理師でもあり、キャリコンサルタントでもある強味を活かして活動していきたいと思っています。

ここから2つが私の人生を変えた重要なポイント

・キャリアアンカー

キャリコンなら知らない人はいない、組織心理学者、エドガー・シャイン氏が考案した言葉である「キャリアアンカー」

何をではなくどのようにを突き詰めていく価値観ですね。私の場合は営業という辛い仕事をしたなかで、何をしたいかより、どのような働き方をしたいかという思いが強くなり、キャリアアンカーでいうところの【奉仕・社会貢献】サービス/大義への献身の価値観が自分を突き動かしていると思います。

もし今、自分のキャリアについて、今後について悩んでいる人がいるのならば、何をしたいかではなくどのように働きたいかという点で考えてみると良いと思います。つまり「何をしたいか(What)」よりも「どのようにしたいか(How)」を表す価値観であり、これこそが「キャリアアンカー」の概念です。

ただ、どんな風に働きたいか?って就労経験が乏しい、ないしは無い人にはなかなかイメージしづらいですよね。実際にシャインもこれをイメージするのには社会人経験が5年程度必要で30歳前後にならないと難しいと語っています。

ではそんな人はどうしたらよいかというと…

・キャリアドリフト

スタンフォード大学の名誉教授で教育心理学などを専門とするジョン・クランボルツ教授は、「計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」で、「個人のキャリアの80%は予想できない偶発的な出来事によって成り立っている。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを創造していく」ことが重要だと言います。

簡単に言うとあえて流されるキャリアをいったん描いてみることです。これがキャリアドリフトです。

私の場合は、たまたま合格したキャリアコンサルト資格が経過措置で国家資格になり、たまたま務めていた勤務先が公認心理師のG区分に当てはまり受験資格がもらえて公認心理師になり、それら活動がたまたま組織内で評価されて現在の仕事に就いている現状です。28歳の時に現状を予想出来ていたかと言われると、まったく想像できませんでした。

このように書くと、なんかたまたまラッキーな人みたいに、聞こえてしまうかもしれませんが、今の会社入社してからは絶えずと勉強して、動きまわって活動してます。

もし現在、何かチャレンジしたいけど、成功するか不安で行動にうつせない、もしくは明確なキャリアビジョンは描けるないがこの選択が正しいかわからないという人は、何か自分のキャリアをより良いものにするために将来やキャリアに対する心配を一旦忘れ、とにかく前に進み漂流するように流れに身を任せることも重要ではないか?ということを伝えたいです。



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