見出し画像

自分なりの定義を、定義しよう。

※「#アートとコピー」 第1回講義の感想です。

新しい挑戦がはじまった。
待ちに待ったアートとコピーが、ついに開講。

スケジュール
スケジュール

第1回目の3/5(土)のテーマは、「仕事があつまるポートフォリオとは?」だった。

ポートフォリオがどんなもので、何のためにつくるものなのかはなんとなくわかっていたつもりだったけど、蓋を開けてみたら全然わかっていない自分がいた。

「ポートフォリオ」を通して、本当にいろいろなことを学んだので、今回はそこで感じたことや学びを言葉にしました。

自分が感じたことやそのときの感情をベースに書き連ねてみます。

第1回目の学び

■驚きを隠せなかった

「鵜呑みにしてることにすら気づけていなかったのか..」

阿部さんのお話を聞いて、僕は驚愕していた。
講義が終わった後、自分の反省点が多すぎて線になって面になって自分に重く降りかかり、しばらく席を立てなかった。

「お題を鵜呑みになんかしていない」と思い込んでしまっているだけで、実際蓋を開けてみたら、見事に鵜呑みにしてしまっている自分がいたのだ。

もう少し深掘ってみよう。

以下がお題の詳細だ。

今回のお題

これに対して僕は率直にこう思った。
「よし、まずは今までやってきたことをしっかりと見せていこう。そしてこういう時って、多分熱量とかどんな人間かとか、そういう人の中身の部分がわからないと会いたいって思わないと思うから、自分の考え方とか、姿勢とか、意気込みみたいなのも入れ込んで、熱量が伝わるようなポートフォリオにしよう。」

これが100点満点中何点なのかとかはわからないけれど、いい点数ではないだろう。とはいえ阿部さんのお話を聴くまでは、自分の中でこれが高得点だと思っていたのだと思う。

ところがみんなのポートフォリオを見て驚愕した。
なんて人間味のあるポートフォリオなんだろう、と。

  • 絵本という切り口で自分をひとつの物語のように描いている人

  • やってきたことはもちろんだけど自分がどんなことを考えていて、だからどうしてもこれをやりたいんです、といった形で、どんな風に想いを伝えようとしているのかがポートフォリオからでもバンバン伝わってくる人

  • 自分にキャッチコピーをつけて、自分のことをどういう風に覚えてもらいたいか、みんなに対してどんな印象を残したいかをしっかりと提示している人

  • 相手が読みやすいように、見せ方や情報の出し方、資料の流れ等を細部までこだわって作り上げている人

  • 作って終わりじゃなくて、人に聞いたり考え直したり、何度もブラッシュアップを重ねてきた痕跡を感じる人

自分になかった視点や気づきがたくさんあり、自分の至らなさを痛感した。

さらに阿部さんのお話を聴いて、自分に足りていなかったことを認識することができた。

それはもちろんたくさんあるけれど、特に思ったことは以下の2つだった。

  1. 伝える相手のことを調べ上げて、考え抜いて、想像すること。

  2. 他にはない自分らしさをつくり上げること

1は言わずもがな。伝えたいことをそのまま伝えようとするのではなく、受け取ったお題に対して、まずは「そもそも」今回すべきことやしたいことってなんだっけ?とかどんな人に伝えるんだっけ?とかその人はどんな状況にいて何を考えているんだっけ?とか、そういう読んでくれる相手のことを思い浮かべて、まずは調べて調べて調べまくる。伝える相手のことを思い浮かべながら、どういうことを伝えていけばいいかとか、どういう風に見せていけばいいかとかを熟考していく。そしてこれは読んでくれる相手だけでなく、その相手が出したお題についても含まれる。その相手がどのような想いで今回のお題を出したのか、そのお題を通して伝えてほしいことってどんなことなんだろう?とさらに思考を前に進めなくてはならない。

2は阿部さんの言葉でいう「マイ定義」だ。伝える相手のことを少しでも想像し、知ることができたら、今度はその相手に対して、自分はどんな風に伝えていくのか、他の人とは違う自分だけの視点とか、考え方とか、姿勢とか、キャラクターとかをどう表現したら伝わるのか、を徹底的に考える。いくら相手のことをたくさん知れたとしても、自分らしさが伝わらなければ相手の記憶や印象には残らない。

自分に足りていなかった多くのことを抽象化してまとめあげると、上記の2点だと思う。(そこからの細分化は下記図参照。)

自分の課題

これはどんなお題に対しても、共通してすべきことだと思ったし、コピーや企画を考える上で当たり前にすべき大切なことだと思う。

そしてこの整理をしながら、ふと思ったことがある。

■「わかる」と「できる」の間には、こんなにも距離があるなんて。

普段仕事をしていて、経験したことや聞いたことがあること、理解したことってたくさんあるけど、その中で自分ができることってどれくらいの割合があるだろう。

わかっているけど、できないことって実はたくさんあるんだろうなって、今回の阿部さんのお話を聴いて、改めて再認識した。

人に言われて「はい、わかってます」でおわりでは、あまりに未熟すぎる。
「わかった」上で、自分はこう解釈していて、だからこうやりますっていう風にできないといけない。

「わかる」と「できる」の距離は、自分が思っているより遠いんだなと実感した。

深く考える人、真摯なる人は
必ず知識と情意との一致を
求むる様になる。

日本の哲学家 西田幾多郎

日本の哲学科の西田幾多郎という方が論文の中で言っていたこの言葉が妙に自分の中でグサッと刺さっているのだけれど、これも言いたいことは似ているなと個人的には思っていて、

「わかるとか、知識になったとか、理解したとかで終わらせるのではなく、そこから自分がどう解釈したのか、自分ならどう定義するのか、自分はやるとしたらどうやるのか、自分はできているか、といったことを自分に問わなくてはならない。

という風に今は思っているし、第1回目の講義を終えて、思っているようで思えていなかったんだなと再認識することもできたので、これは一つ大きな学びになったと思う。

「わかる」で終わらせずに、「できる」まで追求しよう。

■大きな人になるためには、小さなことを大切にする

コピーにしても、CM企画にしても、ポートフォリオにしても、細部にまでこだわらないといいものはつくれないんだなと改めて思った。

「神は細部に宿る」とか「細部にこそ本質が現れる」とかいろいろなところでよく言われていたし、自分もわかっているつもりだったけど、全然できていないし、わかってもいなかったなって実感した。

みんなから頼ってもらえるような大きくて立派な人になるためには、小さなことに目を配らせてこだわれる人でなければならないと感じた。

■つねに自分なりの定義を、定義する。

そしてタイトルの内容について。

もらったお題をなんとなくで考えて、なんとなくで調べてなんとなくでアウトプットして、いいものがつくれるはずがない。

そのお題はどんな人からどういう想いで出されていて、自分は何をどのように伝えればいいのかを、自分なりの解釈で捉え直し、再定義する。

どう定義するか、そしてその定義からどうつくっていくのか。

どんなアウトプットになるかは、その定義とつくり方で大きく決まってくると思う。

定義からつくっていくし、そこからさらにつくっていく。
目の前のあらゆることに対して自分なりの定義を、定義し続けていこう。

難しくてうまくできなかったとしても、それでも意識は絶対にし続けて、ちょっとずつできるようになっていこう。

「わかる」から、少しでも「できる」の方向へ向かっていけるように。

これからの意気込みと同期の皆さんに向けて

実際にお会いしてお話できた方も、できなかった方もいますが、これから一緒にいい刺激を与えられる関係になれたら幸いです。

未熟者ですが、引き続きよろしくお願いいたします!

そして、まずは目の前の課題に全力で取り組む。
言い訳をしない。
日々の仕事に追われて本気でできなかったとか、ペアとの相性がどうのこうのとか、体調が悪かったからちゃんと時間を使えなかったとか、そういう言い訳を絶対に言わない。
期間内で出したアウトプットが自分のすべて。
みんな同じ条件の中で、一生懸命がんばっているのだから。

みんなで良い刺激を与えながらがんばっていきましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?