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新卒は「うまい、やすい、はやい」

吉野家と新卒には共通点があるのではないか、と頭に浮かんだのでnoteに書いてみる。

新卒に求められることは、「はやく」提出することだと思っている。投げられたタスクはなるべくすぐ上司に返す。新卒なんてそもそも戦力ではなく、これからの存在であるため、めちゃ重たいものが来る可能性は低い。だからこそ、できるタスクは早めに投げ返して次の仕事を探すことが大事になる。

新卒は「やすい」。給料にしても、仕事の成果にしても。給料が価値の対価であるならば、誰でもこなせるであろうタスクはさほど重要なものではない。ゆえに、ローコストで済ませられる。しかし、価値がないわけではない。前述した「はやく」やること、そしてその適任であることは、お金には表れない価値だと思う。できる仕事をやることは、仕事を覚えることや関係者とのレスポンスなどあらゆる基礎体力を身につける時期に相当する。今はトレーニングだと思って、コツコツと積み重ねていくしかない。

「はやく」と「やすく」がある時点で、「うまい」は疎かになってしまうのではないか。そんな欲張りしてバランス取れるわけないだろうが。そう思っていたけれど、吉野家の牛丼はたしかにうまい。この三原色は成り立つのだ。同じように、新卒にも「うまい」ポイントがあるはずだ。

新卒は在るだけで価値があると取れる。仕事にも慣れていない、要領もわかっていない、誰かが教えないとコストだけの存在である。だからこそ、利用価値が高い。会社の土壌を教えたり、人間関係を培ったり。染まっていない無色だから、なんでも吸収できる、スポンジのような人材。それは社内にはいない新卒だけの価値である。

新卒からみても「うまい」ポジションだと思う。教科書のような上司と、厳しい社会。頭を使いながら手を動かせる実践の場所がある。しかも失敗しても大怪我しない(はず)。わからなくて当たり前の存在はキラーカードだ。使わない手はない。転んで擦りむいても立ち上がれる。

新卒には、吉野家のように最強の3点が揃っている。この機会を血肉にできるか否か。早く戦力になりたい。


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