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ルパン三世1st至上主義~山下毅雄の音楽あればこそ

ルパン三世シリーズ数あれど、1st以外認めない至上主義のわたしです(笑)。視聴率低迷から初期のハードボイルド色が薄れてだんだんとコミカル色が濃くなっていくので、1stでも前半が断然好きです。名作と言われる「カリオストロ」すらわたしの心には届きませんでしたから。

1st至上主義たる所以は色々あるのですが、ひとつは成人向け雑誌である漫画アクションのモンキー・パンチ原作のトーンが失われずにアニメ化されていたこと、要するにコミカルな側面はあれど、基本はハードボイルドであり、エロチックであり、ルパンは女には弱く情深いところもあるけど非情な殺し屋的な側面も持っていて、セカンドシーズン以降のような優男ではない、そういうところが1stでは出ていました。
もうひとつはなんといっても山下毅雄の音楽です。主題歌やエンディングが良いというのはいくらでもあるのですが、このアニメの場合、挿入されるBGMのすべてが素晴らしく、大人が聞いて納得のデキで1stの大人っぽい雰囲気にぴったりだったからです。
オープニングのチャーリー・コーセイの主題歌は有名ですが、クライマックスで流れるこの曲とか

主に峰不二子がらみのシリアスなシーンで使われるこのスキャットとか

何気ないのんびりしたシーンで使われるこの音楽とか

一番好きなこれ。一悶着が終わった後に流れる感じかな?

ちなみにわたしはCD持ってますが。ショートバージョンはこれで聞けますね。素晴らしい選曲だと思います。ルパン愛を感じます。

1stの物語としては、「魔術師と呼ばれた男」「脱獄のチャンスは一度」が最高。演出から大隈さんが降りて宮崎駿色が濃くなっていくにつれてつまらなくなりました。世間と逆行しているのですが、ルパンに限っては大人向けにこだわった大隈さんのまま1stは追えてほしかった。それでも最後まで楽しめたのは山下さんの音楽のおかげで大人っぽい雰囲気がなんとか失われずにいたからです。

ちなみにルパン1stシリーズは配信でも見られるので、もし未見の方があったら観てください。セカンド以降の子供向けとはまったく違う大人向けのルパンを楽しめることうけあいです。

そうそう、近年になり「峰不二子という女」あたりからやっと大人向けルパンが見直されていますね。今やアニメは子供のためにあるのではなく、大人も楽しむ時代(というか大人しかわからないアニメすらある)。ルパン三世1stは早すぎたのでしょう。そういうのって結構ありますからね。

それではまた!

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