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[クラシックロック] イエスのお気に入りソング

1970年代の英国プログレッシブムーブメントを牽引した大御所の一角、イエス。名盤「危機」「こわれもの」「リレイヤー」等々、語られることが多いので、ここではアルバムを問わず、私が好きなイエスの曲をいくつか紹介したいと思います。「危機」からはピックアップしませんでした。あのアルバムはすべてが名曲なので。。

南の空


名盤「こわれもの」に収録されていてこのアルバムで一番好きな曲です。7分程度の長さですがClose to the edgeに通じる構築美を感じさせます。オープニングから前半にかけてのハードなパート、中間部の静かでクラッシックを思わせる美しいパート、再びハードな終盤。いっさい無駄がない完璧な構築美を既に感じさせています。これを大作にすると「危機」になるのではないか?そんなふうに私は思います。

Paralells

邦題がダサい(笑)。イエスの「究極」に収録された曲です。私はイエスを聞き、アルバムを買ったのはここまでです。実際、このアルバムは好きではないし、この後のイエスにはまったく興味がありません。「鯨をとるな」とかね(笑)
でもこの曲は、私が好きだったイエスの魅力が詰まっています。「シベリアンカーテュル」に似た感じかな?イエスらしい洗練された疾走感と、ドラマチックな展開。そしてひとりだけ浮いているハウのハーモニー(ジョンとクリスは声質が似ているけど、ハウだけ違うのがイエスの妙な魅力)。

Then

ハウ加入前のセカンド・アルバム「時間と言葉」に収録されている名曲です。「こわれもの」や「危機」のような音がぎっしりと詰まった完璧な構築美はこのころのイエスにはまだありませんが、私は「時間と言葉」は名作だと思っています。過小評価されているなと。
ギターのピータバンクスは直後にクビになっており、その後に撮影されたビデオではハウが出演しているので変なことになっています(笑)。この曲のギターはバンクスなんですけど。

正直、私はギタリストとしてのスティーブハウはあまり評価していません。次のアルバムからハウのギターがこれでもかと前に出てくるんですが、邪魔に感じることが結構あります。例えば「スターシップテュルーパー」は名曲だと思うのですが、中間部のラグタイム風のギターが邪魔に感じます。そもそも弾きすぎ!前に出過ぎ!かと(笑)。といいつつも、彼のアコギはほとんど耳コピしているから、ギター弾きにとってはとても参考になるんですけどね。クラップなどは、一生懸命耳コピして練習してテクニック的には得るところが多かったと思います。
ただこれはギタリストとしての話であって、コンポーザーとしてのハウは極めて優秀で、彼とウェイクマンが入ったことでイエスが高みに上り詰めることができたのは疑いようがないでしょう。

イエスの好きな曲を3つ紹介しました。
それではまた!


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