違う業界からみた違和感を形にしている、ヘラルボニー、喫茶カプカプがクールすぎる。
スープストック創業者の遠山さん「スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る(2006.新潮社)」は、2010年に老人ホームの創業メンバとなってからすり切れるほど読みました。今でもよく読み返しています。
「なんでこうなっちゃうんだろう?もっと普通でいいのに」。
遠山さんはこの感覚を持って、当時ビビットな色を使って明視性を高めていた飲食業界の看板の概念をひっくり返し、モノトーンな看板を打ち出しました。そして、プロダクトありきだった飲食の業界に、「1998年 スープがある一日」と題して、Soup Stock Tokyoあるストーリーを作りそこに共感した人たちが結果として、スープを飲む、という文化を作り出しました。
遠山さんは元々飲食業界に居たのではなく、商社マン。違う業界から目の前の光景を見渡したときに抱く違和感を、形にした人だと思います。
ふと、今の広い意味での福祉の世界を見たときに、クールな光景具体化している人たちは、元々違う業界から入ってきた人たちが多いことを感じています。