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【全20回完結】福祉環境設計士/国内外の見聞きアーカイブ

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福祉環境を設計している人からみた、国内外を見聞きしたヒトモノコトの場面。このマガジンは2018年から2020年まで書き綴りました。ヘッダーは2017年、東京は豊島区。1000人以…
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#イギリス

14、 柔らかな日差し、隅っこ、美味しいお茶、そして仲間たち。老いる道で必要なものはここにあった。 #マギーズ

英国は、がん患者や家族、医療者などがんに関わる人たちが、がんの種類やステージ、治療に関係なく、予約も必要なくいつでも利用することができる、「マギーズ」発祥の地です。やはりこの場所は訪ねておきたい...と、Maggie's West London を訪ねました。 マギーズのコンセプトは・・・ がん患者や家族、医療者などがんに関わる人たちが、がんの種類やステージ、治療に関係なく、予約も必要なくいつでも利用することができます。マギーズセンターに訪れるだけで人は癒され、さまざまな

13、 ”気付いたら混ざっていた”、老いも若きも、ダンス!ダンス!ダンス! #arts4dementia @RoyalOperaHouse

英国では、ケアの現場がいかに、要介護者の表現を引き出しているのか。続けては、arts4dementia というNPOのワークショップに参加してきました。 認知症の初期症状が表れ始めた本人と、その家族やケアスタッフを対象に、アートでアプローチを試みている団体です。そしてロンドン近郊のこうしたアート的なアプローチのプラットフォームとしてウエブサイトが機能しています。 2018年11月、ワークショップ会場は、ここ、ロイヤルオペラハウスのスタジオで行なわれました。 参加したワー

12、 ”積極的沈黙”の時間が訪れる奇跡の時間。英国ヘイスティングスでの実践 #drawinglife

2018年11月。英国にていくつかケアのアプローチをみてきました。少しだけその実践事例の報告を続けようと思います。 ロンドンから約2時間。ヘイスティングス(Hastings)。1066年建立(!)ヘイスティングズ城や修道院が残る、景観美しい港町です。このまちで、高齢者施設やホール、アートギャラリーを舞台として、認知症をもつ高齢者やその家族を対象に、デッサンを用いるアプローチをしている団体【drawing life】があります。この現場を特別に見学させてもらいました。 見学