マガジンのカバー画像

【全20回完結】福祉環境設計士/国内外の見聞きアーカイブ

21
福祉環境を設計している人からみた、国内外を見聞きしたヒトモノコトの場面。このマガジンは2018年から2020年まで書き綴りました。ヘッダーは2017年、東京は豊島区。1000人以… もっと読む
運営しているクリエイター

2018年11月の記事一覧

16、ロマンティックバレエから舞台芸術、そして今。ダンスの歴史からひも解く、コヒージョン(社会的包摂) #コミュニティダンス

この2ヶ月、英国では ”気付いたら混ざっていた”、老いも若きも、ダンス!ダンス!ダンス! #arts4dementia @RoyalOperaHouse 、世界ゴールド祭にて、教わる”体操”から、自らを”表現”する動きへ #ダンスワークショップ と立て続けに体験している、ダンスについて。もっと歴史の流れを学びたいと思っていた矢先に開催されていた「コミュニティダンス・ファシリテーター養成スクール2018」の公開講座、舞踊評論家の稲田氏による「ダンスの歴史」の時間に飛び込んできま

15、医療福祉従事者のバックグラウンドが大きく変え得る未来。高校生も考え始めた、「私たちは「多死社会」をどう描く?」#KAIGOLEADERS

11月、KAIGOLEADERSが主催するイベント、「高山義治 私たちは「多死社会」をどう描く? 医療と介護が支えるよりよい人生の終わり方」を聞いてきました。最前列に座り、登壇の高山さんをパシャリした写真です。本当に素晴らしい時間でした。久々といってもいいほど、一切携帯を触らずひたすらメモ書きをしていた講演でした。自分のツイートと並行しながら、いくつかピックアップしてみたいと思います。 そもそも、高山さんの著書「地域医療と暮らしのゆくえ: 超高齢社会をともに生きる 」を熟読

14、 柔らかな日差し、隅っこ、美味しいお茶、そして仲間たち。老いる道で必要なものはここにあった。 #マギーズ

英国は、がん患者や家族、医療者などがんに関わる人たちが、がんの種類やステージ、治療に関係なく、予約も必要なくいつでも利用することができる、「マギーズ」発祥の地です。やはりこの場所は訪ねておきたい...と、Maggie's West London を訪ねました。 マギーズのコンセプトは・・・ がん患者や家族、医療者などがんに関わる人たちが、がんの種類やステージ、治療に関係なく、予約も必要なくいつでも利用することができます。マギーズセンターに訪れるだけで人は癒され、さまざまな

13、 ”気付いたら混ざっていた”、老いも若きも、ダンス!ダンス!ダンス! #arts4dementia @RoyalOperaHouse

英国では、ケアの現場がいかに、要介護者の表現を引き出しているのか。続けては、arts4dementia というNPOのワークショップに参加してきました。 認知症の初期症状が表れ始めた本人と、その家族やケアスタッフを対象に、アートでアプローチを試みている団体です。そしてロンドン近郊のこうしたアート的なアプローチのプラットフォームとしてウエブサイトが機能しています。 2018年11月、ワークショップ会場は、ここ、ロイヤルオペラハウスのスタジオで行なわれました。 参加したワー

12、 ”積極的沈黙”の時間が訪れる奇跡の時間。英国ヘイスティングスでの実践 #drawinglife

2018年11月。英国にていくつかケアのアプローチをみてきました。少しだけその実践事例の報告を続けようと思います。 ロンドンから約2時間。ヘイスティングス(Hastings)。1066年建立(!)ヘイスティングズ城や修道院が残る、景観美しい港町です。このまちで、高齢者施設やホール、アートギャラリーを舞台として、認知症をもつ高齢者やその家族を対象に、デッサンを用いるアプローチをしている団体【drawing life】があります。この現場を特別に見学させてもらいました。 見学