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大腸ガンの検査(大腸内視鏡検査)をしてきた

はじめに

下記記事を以前書いた。この記事についての主張は今も変わらない。

あれから、また特別な医療体験をしたので、こうしてここに記録として残しておきたい。
できるだけ詳しく記録したので、長文になっていますが、必要なところだけ目次で飛んで読んでもらう形が良いかもしれません。

※医療関係の情報です。すべての方にまったく同じように当てはまるわけではないので、治療を受けられている方は主治医の先生によく相談してください。また、ざっくり説明なので正しい表現でない場合があります。

人間ドックの検査でそれはやってきた

不調が続く5月。自身の体調面に不安を感じていて、6月の上旬に人間ドックの予約を入れた。
慣れしたんだ、関東ITS健保の山王健診センター。いつもどおり検査を受けていった。途中、違和感のある検査は無かったと思う。

結果は3週間後郵送とのことだったが、なかなか来ないのが不安だった。
実際に届いたのは1ヶ月後だろうか。
いつもより封筒が分厚く感じられたが、開封して目に付いたのが「紹介状」。

えっ!と思った。
精密検査のための医師への紹介状が同封されていたのである。
精密検索のことが気になって、通常の検査結果一覧に目を通すが頭に入ってこない。

この説明の紙にクリップで紹介状の手紙が付けられていた

「これは重大な病気が見つかったのではなかろうか。」
そう思って、気になって、そちらのほうをチェック。

便潜血でそれは知らされた

便潜血検査、いわゆる大便を採るあの検査です。
大便内に血が含まれていたから、ひっかかったようです。

これで見つかるガンと言えば、大腸ガン。
大腸ガンの自覚症状は早期の段階ではほとんど無いようだが、進行すると出る症状として、血便などがあげられます。

早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。症状としては、血便(便に血が混じる)、下血(腸からの出血により赤または赤黒い便が出る、便の表面に血液が付着する)、下痢と便秘の繰り返し、便が細い、便が残る感じ、おなかが張る、腹痛、貧血、体重減少などがあります。

大腸がん(結腸がん・直腸がん):[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ]

便に血が含まれていたとしたら、大腸ガンの可能性がある!
そう思い、この時点で、自分がガンなのかもしれない、という思いが強くなった。

なお、切れ痔などでも出血するので、それが便に含まれていてひっかかる可能性もあるので、その可能性も否定できない、でもガンの可能性も否定できない、ということで、精密検査に踏み切ることになした。

かけつけ医に相談

その検査結果を持って、翌日早速、かけつけ医のところに言った。内科・消化器科の先生なので、検査もそこでするかもしれないし、相談も出来ると思ってのことだ。

内視鏡検査と同時にポリープも切除できる

先生のところでも内視鏡検査が出来るようだったが、ポリープの同時切除はやっていないらしい。
え?と思った。検査だけでなく、ポリープの同時切除もできるところがあるんだ!という発見。
そこで詳しく聞くと、そういう検査をやっているところがあるので、紹介するよ、ということで紹介してもらった。

どうせ悪いところがあるのなら、その苦痛な検査の中で同時に治療してもらえるほうが有り難い、と思ったからだ。

先生に内視鏡検査オススメの病院を紹介してもらう

というわけで、先生自身も内視鏡検査を受けたことがあり、実績もある、とある病院を紹介してもらいました。
紹介状は検診センターでもらったものをそのまま持っていくことになった。

大腸内視鏡検査をする病院へ行く

特に予約不要の病院だったので、その翌日に行ってみた。
事前にホームページでリサーチしていたとおり、清潔感のある綺麗な病院でした。
患者のプライバシーにも配慮してから、受付したタイミングで番号札を渡され、以後は番号札で呼ばれるというシステムだった。

診察

検査希望だったのですが、とりあえずその日はまずは診察ということで、肛門の様子のチェックをされました。

ハイ、台にのって、ズボンを半分ずらしお尻を出して、肛門が見えるように先生に向けます。
このタイミング、背後から先生がやってきて、その背後のまま肛門を触り始めるので、どんな先生がどんな表情で触っているかは知る由もありませんでした。

とにかく、なんの前触れもなく、肛門に指?機具?を挿入しての診察。
この診察必要なのかどうなのかわからないですが、おそらく肛門から内視鏡を入れるので、肛門の状態を調べる目的なんだろうと勝手に納得しました。

検査の案内

診察が終わると医師からも「年齢的にもガンが見つかり始める年頃だろうから、検査はしておいた方が良い」とのことで、検査を促された。

診察室から出て看護師さんより、検査についての案内を受けます。
まず日程については最短でお願いするように予約しました。
そして前日の食事制限の説明や、当日の朝から飲む下剤の説明を受けました。

つまり、当日いきなり検査できるわけでは無く、前日から食事制限、当日は下剤で便を出し切る、ということやらないと検査が出来ないのです。
前準備がそれなりに必要なんです。

検査前日までの間

下剤と前日の食事制限の紙をもらって帰ってきたのですが、とにかく、検査を受ける日までは落ち着きません。
検査結果もさることながら、肛門から内視鏡を入れるなんてことやったことありませんから、それも恐ろしいと感じていたのです。

この時に、他の方の体験談がないかググったりしていたのですが、下記記事を見つけ、肝心なところが書かれていなくてゲンナリしたので、noteではしっかりと記録に残すと決意したのでした。

検査前日の食事

食べて良いもの、避けていただきたいもの、と食事制限について書かれた紙を見て前日の食事を調整します。
朝食にジャムサンドを食べたのですが、ジャムもダメでした・・・。

昼食は素うどんを食べ、夕食は食パン3枚食べました。
ちょっと物足りないというか、栄養バランス的にどうなん、という食事内容ですが、翌日便をキレイに出してしまうためにも必要なので、この食事制限を守って、食事をいただきました。

夕食は20時までに済ませ、その後は水分は水かお茶であれば良いのと、翌日も水かお茶であれば飲んで良いので、バリウムの検査よりかは少しラクでした。いいえ、実はラクではありませんでした。。。

検査当日の朝、下剤を飲む

下剤を飲む儀式が始まります。「儀式」と書きましたが、本当に儀式かのように、延々と少しずつ下剤を2時間かけて飲んでいきます。
これがキツかったです。

まず下剤はこちら。ムーベンという名前です。このムーベン、ペットボトル一本分の容量がありますが、これをさらに4倍だか薄めて飲むというのです。つまり2Lぐらい?

ペットボトル一本分もある薬というだけでも引きました
実際には付属のこのコップに現役を入れて、水で薄めて飲むというのを繰り返します。

このコップ一杯を10分かけて飲む、そして原液入れて水で薄めてまた10分かけて飲む、を延々と繰り返していきます。
これがなかなかキツいのです。

味は?

味はほとんどしないのですが、しょっぱくなく甘くもないスポーツドリンクを水で薄めたような味、という例えで良いでしょうか。
まずくは無いが美味しくもない、でも味に段々飽きてきます。

吐いた

実は半分ぐらい飲んだところで、吐いてしまいました。
おなかがタプタプになってくるのですが、気持ち悪くなってしまい、吐いてしまいました。

ここで一旦病院に電話をして聞いてみたのですが「まだ残り飲めそうですか?」という問いに「や、やってみます」と回答してしまったので、その後も飲み続けることになりました。

重要なのは便を出し切ってしまうこと、その後も液体状の便も何度か出るが、最後には便器の底が透き通って見えるぐらいの黄色い液体状態になれば、OKとのことでした。

結果として、液体状の便が出て事なきを得たので、そのまま検査に向かうのでした。

検査に病院へ向かう

病院に早めに着き、まだお腹の調子もよくなかったので、最後のトイレを済ませました。この時前述の透き通って見えるぐらいの黄色い液体状態になっていました。

番号で呼ばれ、問診のようなものが始まります。
当日飲んだ薬、普段飲んでいる薬について聞かれます。ボクは当日の薬は昼食後に飲む予定だったので、朝は何も飲まずに検査に挑みました。

鎮静剤を使うかどうか

検査の前にも再確認があるのですが、鎮静剤を使うか否かを聞かれます。平たく言えば、麻酔なのですが、眠っている間に検査が終わっているみたいなことも出来るようです。
ですが、使わなくても検査が出来、リアルタイムで映像みながら、病気の状態なども見れるということもあるので、ボクは鎮静剤を使わない方を選びました。

検査着はお尻に穴の空いたズボン

検査着への着替えを促されました。おそらく使い捨てのズボンなのですが、お尻に穴があいた短パンみたいな感じのものでした。
パンツも脱いでこれに履き替えます。

いざ検査へ

検査のベッドの上に横になり、待ち構えます。
するとやはり背後から先生がやってきて(先生の顔がよく見えない)、準備を始めます。

真正面にはカメラから映し出される映像が流れています。
このカメラは肛門に入る前から撮影しているので、入る瞬間もみることができました。

肝心なのはここですよね。ズバリ痛いのか痛くないのか。

結論から言えば、肛門に入る瞬間は痛くはありません。痛いのは大腸の中に管を通していく何回かのタイミングにてです。
よく大腸の中を堅い便が移動していて、グググと痛い感じがするのと感じが似ていますが、痛いです。

「痛い!」と思わず声に出して言ってしまいます。

痛いときはお腹に力が入っていたりするそうで、力を抜くことと深呼吸をすることを促されます。看護師さんがおなかに手をあてながらそう誘導してくれました。

体制も横向けから、仰向けで膝交差させる感じの体制に変わったりしました。

何度かの痛みの後はしばらく痛みがないのですが、気がついたら終わっていました。

検査結果

ポリープがあったら同時に切除してもらうという内容で申し込んでいたのですが、何も無かったということで、素早く終わったようです。15分ぐらいでしょうか。

で、その場で検査結果を言われるのですが「ポリープはありませんでした」ということともちろん大腸ガンも無いということを確認して検査を終えました。

検査終了後のトイレ

検査終了すると着替えて、トイレに行って、受付に行ってください、と案内されます。
え?トイレ、もう出る物ないんだけど・・・と思いながら、二度「トイレですか?」と聞きました。
実はこのトイレが重要でして、内視鏡を入れているときに炭酸ガスを出しているので、おならが出るそうなんです。なので、トイレでおならをしてきてください、とのことでした。

実際にトイレに行って、おならは出たので、安心して受付に向かうのですが、実は全然おならはこれからもっと出ることになります。ここでしっかりしておけば良かった、と後で公開することになります。

お会計

お会計は6,000円弱でした。ポリープ切除とかあったら、もっと高くなるのでしょうが、保険適用もあって、6,000円ぐらいで納まりました。
これで、ガンもポリープも無いと証明されて、気分が晴れやかになりました。

トイレに行きたくなる

お会計を済ませたら、あっという間に病院を出ることになります。
あっけなく検査も終わり病院を出たので、少し呆然としていたのですが、その時に歩くと少しお腹が痛むことに気づきました。

「これ、管を入れたからその痛みが残っているのかな」とも思ったのですが、しばらくしたら落ち着くだろうと思って、しばらく歩いていました。

すると便意がするのです。これは、と思って近くのショッピングセンターへ向かい、トイレに一直線。

ここでもちょっと液体状の便が出ましたが、どちらかというとおならがスゴイ。トイレにいる人が聞いていると引くぐらいのおならのオンパレード。よくそんだけ出るな、という感じのです。

おならを出すとお腹の痛みも少し落ち着きました。どうやらおならが溜まっていたのがお腹の痛みの原因だったのかもしれません。

お昼はマクドナルド

ポリープを切除した場合、その日ご飯食べられなかったり食事制限がまたあったりするのですが、ボクの場合は異常がなかったので、近くのファーストフード店で普通に食べてました。

再びトイレ

どうも検査後は度々トイレに行きたくなるようで、駅までの移動中に次のショッピングセンターのトイレもお借りすることになりました。
検査後はトイレが無いと不安になるかもしれないので、トイレの場所もチェックしながらの移動が良いかも知れません。

日常生活へ

というわけで、検査が一通り終わり、日常生活へ戻ります。

俯瞰してみると、検査中の痛みや苦しさもあるのですが、それと同じぐらい下剤を飲む時間も苦行でした。前日の食事制限から始まり検査後のトイレに行きたくなることを踏まえてまる2日間かけての検査と言っても過言ではないでしょう(実検査が15分程度で終わろうが)。

出来ればもう二度と受けたくないかといえば、正直そうなのですが、定期的に受けても悪く無いな(これなら受けられる)、という印象も受けました。
何より、ガンではないという証明が出来るのが、ココロに平穏をもたらします。

みなさんもぜひ、大腸内視鏡検査を受けてみてください。
迷っている方いたら、この記事も参考にしてもらい、受けてみてください。何よりも自身の命、健康を守るための検査ですから。

読んでくださり、ありがとうございます。