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「物価の優等生」って言葉にモヤる

近頃の物価高騰のニュースで、「物価の優等生」という言葉を毎日のように聞くようになりました。

私はこの言葉を聞くとなぜかいつもものすごくモヤモヤします。

「物価の優等生」とは、長期にわたって小売価格がほとんど変わない商品のことで、その代表が鶏卵。

卵の価格は実際に、60年も前からほとんど変わっていないそうです。

それが今年に入り一気に値上がりしたのだから、「あの『物価の優等生』が!」となるのもわかります。

でもなんかモヤる。

まず、卵がこれまで物価の優等生であり続けたのは、生産者や研究者の多大な努力があったからでしょう。

そして鶏が、ぎゅうぎゅうの檻に詰められてストレスいっぱいの中でたくさんの命を産んでくれているからです。

消費者は、そんなたくさんの人の努力が詰まった大切な命を、お金を払っていただく立場です。

卵が安い背景に触れず、商品価格だけを見て「優等生」「優等生ではなくなった」などと上から目線で評価することにすごくモヤモヤする…。

鳥インフルエンザで大量の鶏が殺処分されています。戦争の影響も加わり、生産者は深刻な状況に置かれています。

値上げに文句を言うのではなく、誰かのおかげでいつでも食べ物が手に入ることに感謝していくべきです。

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