無料で読めるジャンプ+の読切おすすめ作品

皆さんこんにちは。最近のジャンプ+の読切のレベルがとんでもないことになっています。無料で読んでもいいの?と思ってしまうほど、物語の完成度、画力の高さが際立っている作品が非常に多いです。どの作品も、飛びぬけた個性があり、読みごたえがあります。『チェンソーマン』で知られる藤本タツキ先生の『ルックバック』という読切も最近話題になりましたね。
そこで今回は、今ジャンプ+で読める読切作品のおすすめを紹介していこうと思います!

まず、ジャンプ+とは、皆さんご存じ週刊少年ジャンプが手掛ける無料のWEBマンガ誌で、アニメ化が決まった『SPY FAMILY』や『怪獣8号』、『ダンダダン』などのオリジナル連載作品が毎日更新され、さらに、ジャンプ作品が期間限定で無料で読むことが出来る、ジャンプ好き、マンガ好きにはたまらないサイトです。スマホのアプリ版もあります。
最近は毎日のように読切が更新されていて、どれもとてつもなく面白いです。
前置きが長くなりましたが、おすすめ作品を紹介していきましょう!

1.『イマジン』 三上カン


とある事件をきっかけに小説を書くことをやめてしまった男子高校生の主人公が、再び創作への情熱を取り戻すというお話で、止めることの出来ない想像への喜びと、小説を書き始めたばかりの純粋な感情がとても心に響きます。創作の原点にある喜びを思い出させてくれる素晴らしい作品です。主人公が創作への情熱を取り戻して走り出すシーンの表現が、漫画でしかできない、最高の表現になっていて、このシーンは是非見開きで読んでほしいです!
イマジン - 三上カン | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

2.『テレポート革命』 西村野道


テレポートが出来るが、風が吹いた時しか発動せず、風速1mにつき1mしか移動できないという地味な能力を持った男子高校生の主人公と、クラスで非行少女と噂されている女の子との交流を描いた作品で、周囲からの身勝手な風評被害と、理解されない辛さが、登場人物を通してものすごく突きつけられます。周りの無理解に慣れてはいけない、そんなメッセージも感じられる良作です。
テレポート革命 - 西村野道 | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

3.『ほうしょうぶしゃくらいいこ』 安芸勘谷


自分の滑舌の悪さにコンプレックスを抱えている女子高生の桜井りこが、自分の滑舌を気にしない放送部の阿良川先輩と出会ったことをきっかけに、自分のコンプレックスと向き合っていく、というお話で、コンプレックスと向き合う辛さ、人に認めてもらうことの尊さを感じられる作品です。自分と向き合うこと、他者と向き合うことを、放送部という青春を通して教えてもらえたような気がしました。
ほうしょうぶしゃくらいいこ - 安芸勘谷 | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

4.『世界の終りのペンフレンド』 岩田雪花/松浦健人


地震が起きて病気が蔓延し崩壊してしまった世界に生きる主人公の少女は「ミラクルモモ」というアニメが大好きで、崩壊した文具屋に通ってはイラストを描いていました。その文具屋にたまたま「ミラクルモモ」の監督が通りかかったことで、2人の文通が始まる、というあらすじで、『株式会社マジルミエ』の岩田雪花先生と、『仄見える少年』の作画の松浦健人先生がタッグを組んだ読切で、単純に、作画のクオリティがとんでもなく高いです。
また、ディストピアの中の淡い希望のようなものも描かれていて、心が温まり、こんな世の中にも救いはあるのかもしれない、と思わせてくれる素晴らしい作品です。
世界のおわりのペンフレンド - 岩田雪花/松浦健人 | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

5.『bloom』 ミコマコト


真面目に要領よく生きていて、周りからも好かれている女子高生の古田は、不愛想なクラスメイトの夕木のことが気に食わないが、しかし、古田は周りに嫌われたくないがために流されてしまう自分に嫌気がさすようになる、という話で、正直者がバカを見てしまう社会の辛さが、痛いほど伝わってきました。真面目な人にとても響く作品だと思います。自分に正直に生きることを肯定してくれる、素敵な漫画です。
bloom - ミコマコト | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

6.『握る男』 近藤ぶし


クラスのマドンナのサクラちゃんに恋する高校生の安部君は、サクラちゃんのタイプが「寿司を握れる人」だと聞き、とある寿司屋に弟子入りするが、寿司屋の大将は寿司ではなくラーメンを握ってしまう、というぶっ飛んだギャグマンガで、ひたすらに笑えます。設定からして面白いですし、最後が妙に教訓的なオチなのが意味わからなくて面白いです。気軽に笑える良作です。
握る男 - 近藤ぶし | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

7.『ちっぽけな三人』 千葉侑生


公園で談笑する女子高生3人が引き起こすバタフライ・エフェクトのお話で、世界は女子高生を中心に回っているのだと思いました。女子高生はすごいです。世界を変える力を持っています。とても笑える作品です。
ちっぽけな三人 - 千葉侑生 | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

8.『僕とお父さんについて』 薄場圭


実の父親を亡くし、義理の父親の宮さんになじめない中3の秋字が、宮さんとともに父の墓参りに行くというお話で、家族と血のつながり、心のつながりについて、14歳の少年の視点から考えさせられる作品です。宮さんの、おっちょこちょいだけど家族愛に満ち溢れたキャラクターがとても愛おしいです。心がじんわりと温かくなる、慈愛に満ちた佳作です。
僕とお父さんについて - 薄場圭 | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

9.『16歳の身体地図』 モリエサトシ


小4の頃に初潮が来て以来、身長が止まったためバレーボールをあきらめた16歳のキリカと、まだ初潮が来ておらず身長が高いものの、バレーボールが下手なミトの二人のお話で、女性にしかわからない生理の大変さ、痛みだけでなく、好きなこともあきらめなくてはならない辛さを感じさせられました。おそらく、この漫画を読んでいなければ、女性の苦しみに気が付かなかったと思います。もちろんこれだけで理解したつもりになってはいけませんが、考えるきっかけになる、社会的なメッセージの詰まった名作です。
16歳の身体地図 - モリエサトシ | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

10.『ミーシア』 吉野マト


神様の子供である「ミーシア」は、自分の血を人に飲ませることで、人を殺すことが出来る。ある日、少年に暴力をふるう男を殺したミーシアは、残された少年とともに世界を旅して、悪人を殺していく、というお話で、世界観が本当に素晴らしいです。ミーシアの魅力に引き込まれます。善悪を超越したミーシアが、少年とともに旅をすることで感情を覚えていく、というのがまた素晴らしい。神聖なものに触れている気がします。この漫画の魅力は、読まないと理解できないところが多いのですが、はまる人にはかなりはまると思います。
ミーシア - 吉野マト | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

11.『未読無視してんじゃねえよ』 畠山達也/杠憲太


高校を卒業したソバオは、親友のハッチと熱海に卒業旅行に行く予定だが、ハッチはソバオからのLINEを未読無視したまま当日を迎えてしまい、ソバオは一人で熱海旅行に行くことになる、というお話で、一応ギャグマンガではありますが、波を打つような感動もあり、なんともいえない、この漫画でしか味わったことのない感情になりました。1ページ目から、あまりの日常感に引き込まれ、そのままテンポよく読み進められる作品です。このマンガは、個人的には大傑作だと思います。もっと評価されるべきです。一度読んでいただきたいです。
未読無視してんじゃねぇよ - 畠山達也/杠憲太 | 少年ジャンプ+ (shonenjumpplus.com)

以上11作品がおすすめ読切です。これ以外にもたくさんありますが、まずはこのあたりの作品から読んでいただければと思います。どれも短く読みやすいので、気軽に読んでみてください。

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