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ボードゲーム定例会でワーカープレイスメントを遊ぶ

2023年3月のボードゲーム定例会は大雨のなか、ボードゲームを徒歩で会場まで運ぶところから始まりました。昨年末にボードゲーム運搬用に40Lサイズのリュックを購入したのですが、この収納力と防水性に助けられました。

今回も5人の参加者でしたので「イーオンズエンド:レガシー」ではなく、「テラフォーミング・マーズ」にしようと思ったのですが、4回連続ということもありましたので、当日朝に変えることにしました。個人的に「アグリコラ15周年ボックス」を購入してからワーカープレイスメント系のゲームを遊びたくなっていたこともあります。

手元にある5人で遊べるワーカープレイスメント系のゲームを確認したところ、「キーフラワー」と「西フランク王国の建築家」が手元にありましたので、購入したばかりでルールも知らない「西フランク王国の建築家」を遊ぶことにしました。早速YouTubeでインスト動画を見た後にルールブックを見たのですが、インタラクションが最近のゲームの割には強いかもしれないと思ったので、インタラクション低めの「ウイングスパン」を組み合わせました。

この2ゲームでも良いかと思いましたが、時間が余るのは嫌なので「クリプティッド」も追加してバッグに詰めました。
ボードゲーム会の一番難しいところが、この時間管理です。自身もゲームに参加しているため、特に初見のゲームは時間が読めないことが多いのです。

早速、覚えてきた内容を参加者にインストを始めました。「西フランク王国の建築家」は、手持ちのワーカーをボード上に置いて効果を発動させることを繰り返すので、ターン中に複数のフェーズあるゲームより導入は簡単です。
しかしワーカーを配置できる場所のほとんどが複数プレイヤーが配置することが可能で、また配置先に自分のワーカーを複数固めることで生産力が上げられるため、自身がここにワーカーを置くと誰がどのようなことをしてくるかを予想し、また自分が相手にやってもらいたいことを誘導するといった駆け引きが奥深いです。

さらに美徳というパラメーターが、世界観だけでなくルール的にも非常に面白い要素になっています。
具体的には美徳を下げると最終得点にペナルティーが与えられ、最終得点と美徳の獲得源である大聖堂の着工に参加できなくなるのですが、支払いの一部を脱税することにより、一部アクションをかなり少ない額で行うことができます。
逆に美徳を上げると最終得点に加算されていくのですが、資源の獲得効率が優れている闇市場を使用できなくなります。

自身も初見プレイということもあり、資源入手の効率が良い闇市場を活用しながら大聖堂の建築に参加することで闇市場を利用することによる美徳の減少を大聖堂の建築で帳消しにするという方針を基軸にしました。
さらに相手ワーカーの拘束、投獄をすることで資金を稼ぎ、この資金を再び闇市場に投じて資源を集めるという偽善者サイクルが良く見えたのです。

また最初にインスト動画を見たときにインタラクションが強いなと思ったのが、相手のワーカーを拘束できるルールでした。実際にゲームを始めてすぐに感じたのが、ワーカーを拘束されると他よりも目立って狙われてしまったという気持ちの方が湧き上がりますが不思議とやり返そうという気分にさせないと思いました。

このように非常に考えることが多く、ゲーム展開の中で同じ行動の価値が変わるタイミングを見極めて有利に運ぶことが求められる良ゲームだと思います。

なお、初戦はボードゲームタイマーで50分の持ち時間でやりましたが、5人で4時間かかりました。やはりクリプティッドは不要でした。

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