見出し画像

親戚との距離を縮めるカードゲーム

◇ 花火(Hanabi)、スカウト

今年の夏は久しぶりに従兄弟たちと集まってBBQや登山などを満喫し、夜は毎晩カードゲームに興じました。今回持参したのは「花火(Hanabi)」と「スカウト」。手持ちのゲームの中では持ち運びやすさ、分かりやすさ、斬新さがあると思って選択しました。

従兄弟たちが大人になってからどれくらいボードゲームやカードゲームをやってきたかを知らなかったため、別の場所でこれらのゲームを持ち込んだ時のリアクションに頼るほかはありませんでした。実際に聞いてみたところ、大人になってからやったのはトランプとUNOくらいという人がほとんどで、1人だけ「パンデミック」をやったことがあるという感じでした。

他に娯楽がない場所に滞在したこともあり、皆さんが積極的に参加してくれたこともありがたかったのですが、それと同じくらいに「花火(Hanabi)」が想像以上に好評だったことに感激しました。親戚とはいえ、お彼岸か誰かの不幸がない限りは会ってこなかったため、1、2時間で人の性格やお互いの人間関係が分かってしまうカードゲームに可能性を感じずにはいられませんでした。(リスクを負うことを怖がる人なんだ、リスクを負ってもリソースを最優先で確保したがるんだ、特定の人に対してこんなに威圧的なんだ、など)
実際に参加された人からは「ワークショップのアイスブレイクに良いのでは?」という意見も出ました。カードゲーム目的で集まったメンバーからは出てこない意見です。「花火(Hanabi)」と比べると「スカウト」はそういったプレイしている人の一面を垣間見るような発見は少ないものの、状況変化に対応した融通の利いた判断をどれだけ短時間でできる人なのかという発見がありました。

カードゲームの集まりではゲーム自体を遊ぶために集まりますが、こういった友人でもないけど他人でもない空間にゲームを持ち込んだことは想像以上の発見があり、あまり深いことを考えずに持って行ったのですが個人的には思い出に残る出来事になりました。

◇ 恐竜コイン、でんしゃサウルス

「タイムダイバー」という恐竜イベントが今年も夏休み期間中と被って開催されており、親戚の子供たちの絵日記のネタにでもなればと思い同行しました。これに併設している恐竜パラダイスというイベントの恐竜ワークショップエリアで見つけたカードゲームが「恐竜コイン」と「でんしゃサウルス」です。こちらは500円でスタッフの方と子供が対戦できるというものです。

子供向けゲームという先入観もあって最初は一歩引いて見ていたのですが、ゲームの箱をみるとゲームデザインがどちらも「枯山水」というボードゲームのゲームデザインで有名な山田空太さんでしたので、両方とも即買いしました。まさかスタッフの方も体験する前にしかも大人が購入するとは思っておらず、お釣りが手元にない状況だったくらいでした。

帰宅後に遊んでみましたが、「恐竜コイン」の出来が良いと思いました。ベースはトランプの神経衰弱なのですが、取ったカードの組み合わせでゲーム終了後に役によるボーナスが与えられることで深みが出ています。また、めくった2枚のカードが揃っていなくても、隕石カードをめくらない限りは2枚のめくったカードから1枚は入手できるのでゲーム展開が早く、子供が飽きないようにできているのが良いデザインだと思いました。
「でんしゃサウルス」は題材を電車と恐竜に置き換えて麻雀のような役を作っていくゲームです。「枯山水」も石の配置で多くの役がありましたが、それに近い感覚です。ただ役の組み合わせが「恐竜コイン」と比べると直感的でないものがありましたので少し詰め切れてない印象です。

どちらも同程度のボリュームのゲームと比べると倍くらいの価格ですが、扱い数量も少ないと思いますので「枯山水」が面白いと感じた方は一見の価値があります。

距離を縮めるためのゲームという見方で少し手持ちを増やしていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?