見出し画像

TRPGの再開を迷い、これを理由にルールブックを買い集める

今年の5月から月1~2回のペースでボードゲーム会の開催を再開しています。この頻度になりますと飽きないように必ず主力ゲームに加えて新作ボードゲームを1つ持参し、新作で少し様子を見た後に主力ボードゲームを遊ぶのが一番継続できる方法だと思っています。前回の記事でも書かせていただきましたが、現時点で当ボードゲーム会の主力「イーオンズ・エンド」がそろそろ日本語版が出ている範囲では終了が見えてきたなかで次の主力を何にするかというのが悩みどころとなってきました。

もともとTRPGをルーツに集まったメンバーで構成されているため、対戦ゲームよりも協力ゲームの志向が強く、例外的に「Magic the Gathering」と「ドミニオン」は支持されましたが、そのときも満場一致ではありませんでした。そのような背景でTRPGの要素とドミニオンがもつデッキ構築の要素を組み合わせた「イーオンズ・エンド」は我々の芯を食うゲームでした。

日本語版が出ていないイーオンズエンドの拡張セットや新セットを対訳表を作って遊ぶのが順当ですが、前回の集まりで「のびのびTRPGソード」を遊んだときに「だいぶ行動が雑なところはあるけど、まだまだTRPGも遊べるではないか」という欲も出てきたのです。

このような流れもあり、一度は知り合いにすべて譲ったTRPGのルールブックの中から思い出深いゲームシステムを3種類買いなおしました。

◇ 購入したゲーム

(1) D&D

初めてTRPGを体験したのが親和版のD&D(赤箱)でした。当時は友人の3歳上の兄がDM(ダンジョン・マスター)をやってくれたのですが、フロアタイルとメタルフィギュアを使っての洞窟探検はドキドキしていまだに記憶に残っています。それから時間を経て第5版まで出ましたが、2022/6/30にホビージャパンの取り扱いが終了しました。

取り扱い終了の告知後に書籍の価格が急騰し、私もボードゲームを見るついでにD&Dの在庫を確認するのが習慣になっていました。D&D5版の基本ルールは「プレイヤーズ・ハンドブック」、「ダンジョンズ・マスターズ・ガイド」、「モンスター・マニュアル」の三部で構成されるのですが、「モンスター・マニュアル」だけ購入していなかったのです。幸い2022/9/11にメルカリで新品が税込み¥6,930のところを、送料込みで¥7,000で状態がかなり良い初版本を入手できたので満足していたのですが、購入した2日後にこのようなツイートがありました。

ホビージャパンとの契約期間は2022/6/30に終わりましたが、ふたを開けてみれば本家のWotCh社が直接取り扱うだけだったということです。発売は2022/12/16と少し先にはなってしまいますが、現在非常に高価取引されている「ザナサーの百科全書」も発売対象なので、欲しい方は今少しの辛抱です。

(2) ソードワールドRPG 1.0

D&Dを体験してから数年後、周りで盛んに遊ばれていたのがソードワールドRPG 1.0でした。D&Dでは低レベルのキャラクターによる洞窟探検がメインだったのに対して、当時のゲームマスターがソードワールドの世界設定を反映したシナリオ作成とマスタリングしていたことに大いに刺激を受けました。以降2008年にソードワールド2.0、2018年に2.5が出ているのですが、ソードワールド 1.0の世界とはまったく違う世界設定を使っているので1.0をKindle版を購入しました。古いルールブックを電子書籍化してくれるのは大変ありがたいです。

(3) ワースブレイド(WARES BLADE)

単なる洞窟探検以外の楽しみ方をソードワールドで知って数年後、もっと魅力的な世界設定のゲームでゲームマスターをやりたいと思い、手を出したのがワースブレイド(WARES BLADE)でした。ファンタジー世界に接近武器を扱うロボット(操兵)が存在する世界観は1980~1990年代のアニメで流行っていたのです(聖戦士ダンバイン、機甲界ガリアン、魔神英雄伝ワタル、覇王大系リューナイトなど)。
またワースブレイド展開と同時に刊行された小説「聖刻1092」シリーズもイメージを膨らますために大いに役に立ちました。

ただしゲームシステムはソードワールドと比べると大味なところがあり、当時マスタリングで非常に苦戦した記憶があります。なおオリジナル版のスタートセットのみ「マンガ図書館Z」で無料ダウンロードできます。またマンガ図書館Zではこの他にも「蓬莱学園の冒険!!」や「メタルヘッド(無印)」のルールブックを無料ダウンロードできます。特にメタルヘッド(無印)は追加ルール、データをすべて無料ダウンロードできます。

上のルールブックを見ていただくと分かりますが、ワースブレイドのオリジナルゲームシステムはかなりクセがあるため、今回はオリジナル版でなく2008年に出版された「ワースブレイド/d20」を購入しました。こちらは世界設定はワースブレイドのまま、ゲームシステムをD&D3.5版に置き換えています。全2冊で構成されており、基本ルールは当時の価格(税抜きで¥3,500)で購入できます。

もう1冊の上級レベルのクラスや術法のルールが書かれている「ワースブレイド/d20 エクスパンション」が非常に入手困難で、なんとかメルカリで当時の価格(税抜きで¥2,500)のものを¥3,780で購入できました。少し割高でしたが状態も良かったので満足しています。ただD&D3.5版までは揃えたくないので何とか最新のものに移植できないか考えています。

◇ 今後の予定

今回買いそろえたことで「D&D」と「ソードワールドRPG 1.0」はシナリオを準備すれば遊べるところまできました。「ワースブレイド/d20」は準拠しているD&D3.5版からD&D5版に移行できるか確認が必要なので、まずはこちらを進めたいと考えています。

ざっと「ワースブレイド/d20」のルールブックを見ている感じでは、そもそも設定周りはD&Dのものを採用せずにスキルや戦闘システムを流用している感じなので、余計なルールがそぎ落とされたものをベースに見た方が良いと思いました。そこで以降はWotCh社が配布しているd20システムのSystems Reference Document (SRD)で見ていきたいと考えています。こちら進展がありましたらまた記事にしたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?