重量級ゲームの本当の難しさ
先週末のボードゲーム会は人数が少ないことが予想されていたため、前々から持ち込みたいと思っていたものの、人数が多いと時間が足りないと思っていた「オーディンの祝祭」を選択しました。こちらは昨年末のテンデイズゲームズがゲームマーケット2022秋の直後に開催したアウトレットセールで入手しました。
他の候補として「アーク・ノヴァ」もありましたが、最近「アティワ」を遊んで、久しぶりに同じゲームデザイナーの「オーディンの祝祭」を遊びたいと考えてルールに目を通していたのでこちらにしました。
ボードゲーム会当日に最終確認をして今回持ち込んだのは以下のタイトルです。
オーディンの祝祭
ナーストレンド
1.インストに1時間かかる
「オーディンの祝祭」のインストは1時間くらい掛かってしまいました。時間が特に時間がかかったのは以下の点です。
ワーカーを配置できる場所が多く、効果が幅広い
ボード上にパズルのように資源タイルを置いていく上での制約がある
自分のターンでなくてもいつでもできるアクションがある
1-1.ワーカーを配置できる場所が多く、効果が幅広い
「オーディンの祝祭」は63種類のワーカーを配置可能な場所が設定されています。9割くらいの場所はアイコンだけで効果を読み取ることができますが、残りのルールは補足が必要です。また場所によって必要なワーカーの数が変わる上に3人以上のワーカーを置くと付加価値が追加される点も忘れやすい点です。
1-2.ボード上にパズルのように資源タイルを置いていく上で制約がある
このゲームのユニークな点として、獲得した資源タイルを自分の個人ボードにパズルのように配置することで毎ターン発生する収入を増やしていきます。その際の資源タイルを配置するルールがあり、これが最初は少しとっつきにくい感じでした。しかしゲーム中も悩ましいところのため、避けては通れません。
1-3.自分のターンでなくてもいつでもできるアクションがある
これもなかなか見かけないルールです。資源タイルを配置するアクションを始めとして、このゲームでは手番に関係なく自由にアクションできる行動がいくつかあります。使用する資源は異なりますが、ワーカーを配置したときと同じ効果のアクションがあるのも面白いです。しかし他のプレイヤーがアクションをしているときにも、ついつい自分のボードを気にしてしまい、相手の狙いを見過ごしてしまうことがありました。
2.プレイ開始。そして見誤る
いよいよプレイ開始です。自身の職業カードはあまり特徴がなかったので、どのようにワーカーを置くかは逆に自由だったのですが、ラウンド毎の方針が定まらず、それであれば少なくともトップが多用する場所を抑えにいかないといけないところを自分の個人ボードばかり気にして妨害もせずに気がつけば1位にダブルスコアで負けてしまいました。
1位のプレイヤーは初見で100点を超えたくらいでしたが、「このゲームは島取らなくても良くない?」という言葉が非常にショックでした。つまり、このメンツであれば、島を購入する必要もないということです。
3.重量級ゲームの怖さ
重量級ゲームは遊び甲斐がありますが、ゲームを囲うメンツによって、せっかく用意されたゲームの要素を使わなくても勝てると、「重量級だから色々要素はあるけど、実は使わなくても勝てるよね」という感想から、そのゲームを十分に遊べていないまま評価を下してしまうことがあることに気がつきました。
重量級のゲームは、それ自体が遊ぶメンツを選んでしまうようです。ボードゲーム会を主催する立場としてゲームをインストできるだけでなく、ゲームシステムの意味をプレイを通じて示せないといけないなと思った開催でした。
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