食欲の秋

10月に入って気温が下がって来ましたので、先日箪笥の衣替えをしました。そばの花、コスモス、金木犀が咲いているのを見ると秋の深まりを感じます。

秋といえば、食欲の秋、芸術の秋、読書の秋などいろいろ言われていますが、今日は食欲の秋についてお話ししようと思います。なぜ食欲の秋というのか、ということをあまり考えたことがなかったので調べてみました。3つ説がありました。

ひとつめに、"天高く馬肥ゆる秋"ということわざが起源となった。秋の空は澄み渡っていて、馬も肥えるくらい過ごしやすい季節"という意味です。秋の快適な気候が食欲を増進させることを馬を使って表現している言葉です。

ふたつめに、これは私も考えた範囲内だったのですが、多くの作物が収穫のピークを迎えるから。お米、さつまいも里芋、かぼちゃ、栗、しいたけ、など。秋の味覚がたくさん出回ることで、自然と食欲が増すということです。

みっつめに、セロトニンの分泌が減るから。セロトニンとは脳内で感情をコントロールして精神を安定させる作用を持つ物質です。セロトニンは太陽の光によって分泌されますが、秋になり日照時間が短くなることで分泌量が少なくなっていきます。精神の安定を図ろうとして、少なくなったセロトニンを補うために食欲が増すとのことでした。

個人的には三つめが科学的な根拠に基づいていて、有力な説だと思いました。期間限定秋の味覚を楽しんでください。

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