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ワヴデザインの「 メンバー紹介写真を証明写真機で撮ってみた 」の記事をなぜかトム・イシカワが執筆してみた

毎年この時期はいつまでアイスコーヒーを頼み続けられるか、という孤独な闘いをしているワヴデザイン・・じゃなかった、ウェブスタッフ(※)のトム・イシカワです、どうもこんにちは。

私は、企業の採用支援やクリエイターさんのキャリア支援を主戦場としつつ、デザイナーさんのポートフォリオを見ながら夜な夜な涙したり、Webプロダクションの Who we are を眺めながら涎を垂らしたり、娘の髪を結いながらUXとかを考える毎日を過ごしているいたって普通の人間です。

そろそろ「 なんでお前が出てきとんねん 」あたりの疑問を回収しておかないと離脱されかねないので、ここいらで本筋に戻します。

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出会いはいつも突然に

新しいナニカとの出会いはいつだって突然にやってくるもの。

ちょ、松本さんよww

「 私、転職エージェントの人事コンサルタント/キャリアアドバイザー的な人なんですけど、求人のご依頼じゃなくってw?? 」という至極真っ当なツッコミはグッと抑え込み、面白そうなことはだいたい友達的なスタイルで即お請けしてしまったというのが事の始まりです。

要するに「 会社で面白い取り組みをしてみたんだけど、中の人間がnoteを書いてもつまらないから、トム・イシカワさん的なノリで書き散らしてくれないか 」というご依頼のようです。日々、キャリアTipsを中心に新しい文学ジャンルを確立しようと駄文を垂れ流していたトムなわけですから「それならば是非」ということで、インタビューをさせてもらいつつ、本記事の執筆に至っているのであります。

ちなみに、松本さんとはQUOITWORKSのムラマツさんが主催したイベントでご挨拶させてもらっていたんですが、「 先日はありがとうございました。これからどうぞよろしくお願いいたします。 」の次がこんな展開になるなんて誰が予想できますか。いや、だれも出来るはずがないのです。これだから人生は面白い。


極秘裏に進むプロジェクト

今回、ご紹介するのはタイトルにもあるとおりワヴデザインの「 メンバー紹介写真を証明写真機で撮ってみた 」というプロジェクト。字面だけでもう涎垂れちゃう…🤤

メンバー紹介ってだいたい、ポーズや服装を揃えてカメラマンさんに入ってもらって「 これがオレたちのアイデンティティ! 」的な感じで作り込むじゃないですか。それくらい自分たちの世界観を伝える大事なページですよね。それを、いっそのこと証明写真機で撮っちまおうだなんて、どんだけ突飛な発想なんだっていう。

まあでも、なんというか、つかみどころのない(失礼すぎる)松本さんならではの発想というか。そんな面白い企画が社長の松本さんと広報/労務/総務の佐藤さんという二人によって極秘裏に進められていたようです。

そもそも、どんなメンバー紹介写真があるのか分からない人のためにいくつか紹介しておきます。

まずは、王道的なこういうのとか。

かっこよすぎ

ABOUT | B&H

小道具使う系とか。

この手持ちたい

私たちについて | 株式会社ペンク

すごーく自然にインカムで撮っちゃう系とか。

めっちゃナチュラル

About | SHIFTBRAIN inc.

めっちゃ楽しそうに動画にしちゃう系とか。

超楽しそう

NEWPEACEについて|NEWPEACE

と、まあ会社によって色々あるわけなんですが、肝心のワヴデザインはというとこちら。

これがあれで撮られていたとは

About | Wab Design INC.

うん、悪くない。悪くないというか、よくある感じだ。でも、なんだろう、このほんのりと感じる違和感・・・、いや、もう、ぶっちゃけよう。

私ね、冒頭に書いた通りWebプロダクションさんの About / Who we are ページを見るのが趣味なんで、当然ながら松本さんと名刺交換したときにワヴデザインのページも改めて見にいってるんですよ。その時の感想、言っちゃいましょうか。

「 え・・?松本さん、ふざけて・・る?? 」

ごめんなさい松本さん!!だって、よぉぉぉく、見てくださいよ、この写真。この表情。

黒目がちなお目目で真正面を向いた微笑ですよ。もしかしたら笑ってすらいないのかもしれない。あれ、口を結んでいるだけかな・・??いや、待てよ。そもそも人ってこんなにも真っすぐに純真無垢な瞳をカメラに向けられるものなの?え、もしかして生成AIで創っちゃってる系?だとしたらそのプロンプトすごくね??もはや松本さんを始め、全人類のフェイスが学習対象になっちゃってるわけ?!、とまあ、なくはなさそうな妄想を膨らませつつ、このお話をいただく前から私の中では強烈な違和感として残っていた写真だったのです。

ちなみに、S5-Style の田渕さんが運営している Portrait Photo for Corporate にも松本さんの写真が掲載されているんですが、いいですか、よーく見てくださいよ。

スタジオw 写真機だから間違っちゃいないかww 形式的なポーズはほんとにその通りだww

え、ナチュラル?これがナチュラルなのぉぉ?!その黒目がちなお目目の奥底にそこはかとない深謀遠慮を感じちゃったりする悪い子は私だけなのぉぉぉ?!


プロジェクト誕生物語

そもそもなぜ証明写真機での撮影に至ったのか知りたいですよね。知りたすぎますよね。インタビューしたうえで当時の会話を私なりにエセ関西弁風に組み上げてみました。

・・

松本: そろそろ社員紹介ページの写真を更新せんとな~。でもうちフルリモやしな~。
佐藤:(2023年)1月に全社会でみんな集まるんでカメラマンをアサインして撮りましょか~。
松本:せやな~。でもなあ、みんな事情あったりするし、全員集まるか微妙やねんな~。
佐藤: それやったら、それぞれで撮影してもろてデータだけ送ってもらいます~?
松本:せやかて機材無いやつもおるやろし、撮影条件ぜんぜんちゃうからな~。
佐藤:ほんまですねぇ。同条件で撮影なんて無理ですよねぇ~。
松本: せや!駅とかに証明写真機あるやんな。あれどない?撮影条件、みんな一緒やん。
佐藤:ファッ?!
松本: もしかして全国どこにでもあるんちゃう?調べてみて~。
佐藤:(またけったいなこと言い出しよったでほんまに・・)あ、この Ki-Re-i って機械、全国にあるみたいっすわ~。
松本:ビンゴ!ほんならそれで決まりや!!おもろなってきたでぇ~~!! 
佐藤: 🥺 

・・

たぶん、恐らく、いや十中八九間違いなく、佐藤さんが巻き込み事故を食らった形でスタートしたんだろうな~って、私、勝手に思ってます。


時空を超えるフォトディレクション

どうやら Ki-Re‐i は全国にあるらしい。さすが国内の印刷業界2強の一角。

証明写真機Ki-Re-i|株式会社DNPフォトイメージングジャパン

「 これならいける! 」、そう踏んだ松本。
「 ほんまにいけるんやろか・・ 」、躊躇う佐藤。
「 え、なに言うてんの社長・・ 」、ざわつく社内。

それでも「 全国どこでも同じ条件で撮影ができる 」という要件はクリアしている。なにより面白い。ワヴデザインが大事にしている「 Comfy, but Radical(緩やかに、時に過激に) 」なスタイルそのものだし、なにより「 WE ARE BETTER(私たちのBETTERを創り続ける) 」じゃないか。

こうして証明写真機での撮影プロジェクトがぬるっと始まっていった。

とはいえ佐藤宛の「 どうしたらいいか 」という問い合わせは止まない。

松本は考えた。「 みんな自由に撮ってもらったらええねんけど。なんかええ方法ないやろか・・。せや!それやったらワイがディレクションしたろ。 」

あたふたする佐藤を横目に、遠隔かつ時空を超えたフォトディレクションを始める松本。全社員と面談日程を組む佐藤。急にスケジュールに組み込まれる「 証明写真機での撮影について 」という5分だけのMTG。

各メンバーにマッチするであろう、表情、顔の角度、服装、そして小道具の指定。近所にある Ki-Re-i を探し、言われた通りに、一人で撮影するメンバー。

「 本当にこれがBETTERなんだろうか・・ 」と頭をよぎる疑問。いいんだ、もうどうにでもなれ・・・松本からの指示のままにポーズをとった瞬間、無常にもシャッターはおりた。

カシャッ・・


やってみてどうでした🎤?

せっかくなので皆さんに感想を聞いてきました。

松本さん
「 ぶっちゃけ全然気に入ってないんだよね・・。なんであんな写真にしちゃったんだろうって見るたびに思ってる。一番の学びは、その場にいないのに、ディレクションなんてするもんじゃないってことかな。いいもの撮れるわけないよねww みんな自分のことは自分が一番わかってるし。そうそう、最近入社してくれた木村さんにはノーディレクションで撮ってもらったんだけど、一番いいもん。我ながら無茶しちゃったなって反省してる。 」

佐藤さん
「 いやぁー、わかってはいましたけど始めるまではなかなか大変でした・・。みんなの戸惑いをダイレクトに受けていたの私なんでw でも、ワヴデザインっぽいなとは思ってましたよ。常に変化を求めながら BETTER を模索していく感じ。より良いものにチャレンジしていくというか。あと、やっぱり全国に散らばっているメンバーを都度撮影するっていうのはオペレーション的に無理があるし、暫定解としてはいいんじゃないかなと思ってます。なぜかトムさんに書いてもらうという企画にも繋がったわけですし。まぁ、気に入ってるか気に入ってないかでいったら、全然気に入ってないんですけどね。だって私のなんて『 とりあえずサンプルで撮ってきて 』がそのまま採用されちゃってるんですから・・😢  」

メンバーのみなさん
「 うーん。うちらしいとは思うけど、気に入ってないですw だって・・(以下略) 」

結論:気に入ってはいないけど、 ワヴデザインっぽくはある。

どうやらそういうことらしい。


せっかくなので、

実は3回撮り直してる

私も撮ってみました。もちろん松本さんのディレクションはナシで。

そこにあったのは、圧迫感のある狭い空間と圧倒的な孤独。入社前の禊の儀式かのような、己に向き合う初めての体験。新しい環境への不安をかき消すシャッター音と共に、「 ここで次のキャリアを切り拓いていくんや・・ 」そんな覚悟っぽいものとまったく気に入ってない写真が出来上がりました。


「 暫定解 」のアップデートは続いていく

「 トムさんらしく自由に書いてください 」と言われたものですから、全力で書き散らしてきましたが、皆さまお楽しみいただけましたでしょうか。

インタビューをして、撮影体験もしてみて、私らしく綴っていく中でぼんやりみえてきたのは、ワヴデザインという組織の「 らしさ 」でした。

戦略や事業、組織や制度に BEST なんて幻想はなく、暫定解っぽいものがそこにあるだけであって、常に本質を問い続けながら BETTER を創り続けていくのが正しいのだろうなと。

そんな ワヴデザイン の「 WE ARE BETTER 」から生まれる変わり続けていくものを楽しみにしつつ、今回はここらへんでおしまいです。それでは、またどこかで…👋

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なんと!ワヴデザインのメンバーエリアにトム・イシカワが期間限定で追加されています。探してみてください。
※2024/7/18 プロジェクト終了につき、非掲載とさせていただきました。

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取材・編集・構成:石川 智規(ウェブスタッフ株式会社note𝕏


ワヴデザイン
ワヴデザインは、ブランディングやデザインコンサルティング、サービス開発支援などを手掛けるデザインファームです。領域を定めず、本質的な発想で課題の抽出から戦略立案、クリエイティブ制作まで幅広く価値を提供しています。

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