何事も一発目が大切。20年という時間と経験が生んだ「光山語録」

「行動を見られている」という意識

ー 先日からお伺いしている「光山語録」についてお聞きしていきたいと思います。まずは、「あかんで、調子に乗ったら」についてですが…
まぁまぁ、自分に矢印を向けている感じやね。居酒屋の店主によくあるような、人気が出てくるとちょっと良い時計とか派手なメガネかけてみたりするような人おるやん？「急に、どうしたん？何かあったん？」みたいなね（笑）
そういう人にはなりたくないなってことやね。

ー 誰でも、事業や経営を20年も続けていると"調子に乗ってしまう"ことがあると思うのですが、光山さんのように謙虚さを保つマインドや自分に対してのブレーキはどうやってかけてこられたんですか？
これは、前にも言うたことがあるかもしれへんけど「常に見られている」っていう意識を持つことやね。人気者っていう意味ではなく、行動を見られていると思っているから、ご飯とか食べに行っても食べる姿勢とかを意識してる。これは、「自分の姿勢が自分のお店のお客さん」になると思ってるからやねん。「お客さんは鏡です」っていう言葉もあるくらいやからね。
それに、ブレーキについては周りにいる人でハメを外している人がいたら、私が注意できるわけじゃないけれど、自制心のきっかけというか、ブレーキになってるね。自分は自分にしか止められへんからね。

ー ずっと昔から、そういったメンタリティなんですか？
そうやね。たとえば、「明日は楽しいことがあります」ってなったとして、実際に楽しい場所に行くとするやんか。で、実は私は行く途中から終わった時のことを考えてるんよね。やから、「ちゃんと終わりたい」っていう気持ちがあるんよ。何かの幹事を担当するってなったとしても、自分はあんまりお酒とか飲まずに「ちゃんとまとめなアカン」っていう意識が強いかな。