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(Netflix世界配信開始)Fujii Kaze LOVE ALL SERVE ALL STADIUM LIVE at Panasonic Stadium Suita〜答え合わせとflying flamingo


 7万人が動員された藤井風パナソニックスタジアムライブLOVE ALL SERVE ALL STADIUM LIVE から約5ヶ月。ライブの模様が2023年3月10日からNetflixで世界に公開された。

 ライブに参加した時に感じたあの張り詰めた空気、巨大スクリーンに映し出されたそれぞれの曲に合わせた映像、音源とは違う魅力を一曲一曲引き出したアレンジをNetflixならスマホにダウンロードしてどこでも観ることができてとても嬉しい。

世界配信されたパナスタライブ(Netflix)↓


 ライブに参加した時のことを思い出して、自分のパナスタレポを読んでからNetflixを視聴してみた。
 まず、空撮からスタート。レポには書かなかったけどそう言えばヘリコプターが飛んでいたな。

 荘厳な音楽の後、坐禅姿での登場。これはどういう意図なのだろうと思ったが、もしかすると海外の方には「禅zen」のイメージと結びつくのかもしれない。ヨーロッパに留学経験のある知り合いも、向こうで禅について尋ねられることが多くて説明に困ったとか。

 髭についても、さわやかさが重視される国内向け(NHK出演時など)とsexyな魅力が好まれる海外向け(まつりMVなど)とで、巧みに使い分けられている感じがあり、このライブの時は、やはりというか髭あり。
 アジアのメディアでは、「ジョニーデップが歌っているように見える」と言われたりもしているようだ。

 ライブの1曲目に軽めの曲ではなく、グルーヴィなデビュー曲「何なんw」を持ってきたのも意外なセトリだったが、これも配信向けだと思うと納得できる。お試しで見た人が、いいなと思って引き続き観てもらうために、一番藤井風らしい楽曲を持ってきたのだろう。
 それからノリノリの「damn」に続いて、3曲目には長谷川将山さんが吹く尺八!日本の伝統楽器を取り入れたcoolなサウンドに世界中が痺れているはずだ。

 風さんに関しては、歌やピアノの技術の素晴らしさはもちろん、曲ごとに表情を含めた表現力がすごいのに、映像、照明、ダンスで一つ一つの曲がさらに輝いている。私が最も気に入っているのは、「やば。」だ。
 この歌は演奏とダンスと映像の相乗効果が素晴らしく筆舌に尽くしがたいので、ぜひご視聴を。途中で椅子に寝そべりながら歌うシーンは、youtubeのねそべり配信の寝そべりとはもう、もう、もう、もう似て非なるもの。寝ていても全く変わらない歌声が凄い。
 最後に指でトンとするとダンサーがくるっとまわるシーンも配信で観ると本当に繊細な表現であることがわかり、風さんの指やしぐさの美しさも際立っている。袖口のボタンの光り方までもが、それぞれ違っていてこれはインド製のボタンが使われているとの事。細部にまで気持ちが行き届いていることに感心させられる。

 私のレポートとの答え合わせという面では、たくさん勘違いはあった。何せ、記憶力がそんなによくない上に、メモにタイキングとしか書いていない曲もあったし、弾き語りなどは暗かったからか、字が重なっていて解読不可能。そこからなんとか音源を聴いて思い出したりした。
 中でもあちゃーとなったのが、「"青春病"」の入り方。まさかピアノだったとは。しかし、その前に演奏された「それでは、」の説明は手前味噌で大変恐縮だが、自分のレポの表現がイメージ通りと思ってしまった。

"この曲を風さんが歌い出すと極上のシルクのヴェールが何万人の上にそっとかけられていくよう。"


パナスタで撮った「grace」の動画をスクショ


 「優しさ」のブレイクがもっと長く感じたり、「死ぬのがいいわ」のSAXがもっともっとインパクトを感じたりしたけど、それは会場ならではの臨場感だったのかもしれない。

 カメラワークというのか、撮影の仕方では、「ロンリーラプソディ」のイントロのピアノソロで、風さんがシルエットになるところも素敵なのだが、ライトの当たった客席が上から写しだされるところが、何か教会のような神聖な空気を感じて好きな場面。

 Netflixの好きなシーンを語り出すとキリがないから、最後に一つ面白かったのは、風さん本人が英訳した字幕つきでこのライブを観ていた時のこと、「まつり」の最後の花火のシーンで「何も知ったこっちゃない」の歌詞に
"I don't give a flying flamingo"
と字幕がついていた。翻訳アプリにかけると「花鳥風月は、いらない」と出る。こんな表現あるんだー?
最初の部分では、「何も知ったこっちゃない」には、
"I really couldn't care less"
を当てているのに。

 英語は全然詳しくないが、鶴ではなくフラミンゴの飛翔する姿を描いた日本画をイメージして笑ってしまった。
 豪華絢爛の花火のシーンに"I don't give a flying flamingo"
 ちょうど今日は「まつり」のリリースから1年。私が風さんのセンスで好きなところはこういうところなのだ。



パナスタのレポート↓

LAAT大阪はこちら↓




※見出し画像は藤井風youtubeから。
※youtubeでも字幕は見れるようです。












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