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【LGBTQ+】同棲するとき住民票はどうしたか?

こんにちは。こめぱんです。
LGBTQ+のカップルが同棲をするには2つの方向性があると思います。

一つはあくまで短期的に恋愛を楽しみたいカジュアルな同棲。
もう一つは人生の伴侶として長く生活をともにするつもりの同棲。

どちらにしても、同じ部屋に住むとき、住民票ってどうしていますか?
うちの場合の話と、世帯主を別にするメリットや当事者の正直な気持ちをまとめてみました。


この記事は筆者の個人的経験からの感想や意見を含みます。LGBTQ+みんなが同じ意見を持っているわけではなく人間の価値観はそれぞれ違うという前提でお読みいただければ幸いです。



【うちの場合】住民票は引っ越しごとに移している

私達二人は最初に同棲し始めたアパートのときから住民票を引っ越しごとに移していました。

私と、パートナーの同棲やパートナーシップの価値観は、家庭のような温度感を想定して、お互いが人生の伴侶になることを目指したいとうものです。中年期に差し掛かり課題は増える一方ですが方向性は今も変わりません。

私の本籍地は地方の田舎なので、都市部に移住した一人暮らしの頃から、引っ越したら住民票を変えるのが当然のようになっていました。

実家と深いつながりを維持している友人の例は、同じLGBTQカップルの同棲でも実家から住民票を動かしていないというケースもあるようです。

【うちの場合】世帯主を別々にした理由

私達二人が、世帯主を別々にしている理由はそもそも法的には別々の個人だからです。パートナーシップ制度は存在しますが法的関係になれるわけではありません。

パートナーがマンションを買ってそこに住む事になったとき、世帯はどうすればよいのだろうとぼんやり考えましたが、「今まで通りでいんじゃない?」というパートナーの助言もあり、そのほうが生きやすいと感じたので単身世帯にしました。

世帯について書くにあたり、調べて知ったのですが、そもそも15歳以上なら世帯主になれるようです。想像していたより低年齢でした。
同居のそれぞれが世帯主になれます。

世帯主を別々にする最大のメリット

世帯主を別にする最大のメリットは、様々な手続き関係をするときカミングアウトしていないLGBTQ+にとって見ず知らずの他人にプライベートな情報を公表するリスクを回避できることです。個人世帯として社会で生きるほうが心理的安全性が高いからです。


LGBTQ+という言葉が知れ渡っているであろう日本でも、メディアのイメージなどの影響で誤解されている部分も多いと感じます。また、男性同士のカップルの例に比べ、女性同士のカップルの実態がイメージしにくいストレートの方は多いのではと感じます。存在すら認識されていないと感じます。わたしたちの行動が生んだ結果で、女性同士のカップルで積極的に社会に存在をアピールしている人が圧倒的に少ないからと推測します。そうするのが最善と思っている当事者は多いと感じます。(個人の意見)



【個人の意見】関係性を公にしない正直な気持ち

大げさな例ですが、役所にパートナーシップ宣誓をしに行ったとします。担当の職員はセクシュアルマイノリティに対してどの程度理解をされていて人間の尊厳を守る振る舞いをしてくれるのかはわかりません。役所の方を責めるわけではありません。知る機会がないのだからそうなっても仕方ないことです。


守秘義務は当然だと思いますが、私にとって知らない他人に自分の最もパーソナルなことを打ち明けるハードルは高いと感じます。


もちろん、社会に自分たちの存在を積極的に主張できるLGBTQ+もいます。社会的にカミングアウトするのは、ものすごい勇気と行動力だと思います。さまざまなリスクを背負う覚悟もされていて純粋にすごいと思います。


世帯主を別々にするデメリット

別々の世帯にするデメリットはありきたりですが、税金の控除ができないことです。
単身世帯は社会保険料が割高だとフリーランスになってから痛感しています。結婚できないから仕方ないのですが。ここは婚姻関係ではないことのデメリットですね。あとは相続のこととか。


社会的にはお一人様なので、これからお一人様世帯は激増する日本ではこのような世帯にどういった法的対応が進むのか不安が多いです。


特に、好景気を知らない団塊ジュニア世代の自分たちには、なにかのシニア割、交通機関のシニア割、健康保険の負担率軽減などはなくなっているのではと推測します。しかし、若さ以外に何も持っていない小娘だった私が、なんとか30年以上仕事を持ち続け、食べて来れた社会に深く感謝しています。


ITと流通が発達したおかげでいつでも買い物が家に届く時代になるとは想像していませんでした。


【個人の意見】法的関係による恩恵が受けられないなら分自分でなんとかするしかない

LGBTQ+や事実婚関係は法的な優遇制度がないので、経済的課題は個人で解決するしかありません。いまは婚姻関係の世帯でもお金の不安はみんな同じだと思いますが、よりいっそう節約や資産運営についてシビアに学んで、行動する必要があると捉えています。若い人と違ってスタートが遅く、問題意識を持つのも遅く、時間のレバレッジをかけられないことは諦めるしかありません。身の丈にあった生活のなかで小さな豊かさを感じて生きたいと考えています。

私達二人は自分たちなりの将来のビジョンを具体的にして、逆算方式でお金の課題とガチンコで向き合っているところです。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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