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Solitude

十数年前に亡くなった伯父は、子どもの頃から絵が得意だった、と母がいつも語る

実際、亡くなった後の彼の家にはあふれんばかりに画材が詰め込まれていた
絵の具、筆、パレット等々…
油絵のキャンバスも、出来上がった絵も
その他あらゆる本やCDなどもあった、床が抜けそうなくらい

形見分けとして、韓国語の本と何枚かのCDと、いくつかの画材をいただいた

伯父は人付き合いが得意ではなかったようだ
私も言葉を交わした記憶があまりない

そんな彼の色鉛筆で何か描いてみたくなった
描けたものは、なんとなく彼のようだと思った
『solitude』
そんなタイトルが浮かんだ

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彼の人生を知る由もないけれど
孤独だったのかもしれないし、そうではなかったかもしれないけれど
孤独であったとしたら、その孤独をことほぎたい
孤独は不幸ではない

人は誰でも独り
それも良い、と私は思う


ワクラバ   O'






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