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はるりあ企画写真展「Liaison」を終えて

2024/3 小桜はるさんと柊里杏さんが主催する「はるりあ企画」の写真展「Liaison」を無事終えることが出来ました。はるりあ企画は2020年6月に雨の横浜を皮切りに、カメラマンの入りなど無関係に(?)、山梨キャンピングカーとか、千葉の果てとか、あぶない刑事風とか自分達のやりたいことをほぼ毎月企画する撮影会です。今回の展示は初展示、つまり4年間の集大成の展示でした。

はるりあ公式アカウントから「Liaison」~リエゾン~
「音が繋がる事、「橋渡し」や「繋ぎ」などと訳される言葉です。今まで関わってくれた皆さんとの繋がりが途切れないようにと願いを込めました。」
との事です。何年も前ですが自分が撮らせていただいていた超々人気モデルの方も同じ考えを話していた事を思い出しました。
まるで、写真展を見に来られるお客様やはるりあファンのためよりも、はるりあ撮影会に参加しているカメラマンのために開いたようなものかもしれません。

はるりあ企画では、遠征を除いてカメラマンは大抵1時間4人で二人を撮ります。はる→りあ→はる→りあ→2人ペアというようなパターンで、時間は短いですが色々なシチュエーションで色々なパターンを撮影出来るお得なパッケージという感じでしょうか。
自分は、当時この2人を展示写真で見て知ってはいましたが、2人共行ったことのない撮影会に所属していて、機会がないならそれでいいや、というスタンスでした。しかし一度、つぼさん交流会で小桜はるさんを10分だけ撮影をさせていただいて、その魅力になんとか撮りたいと思うようになりました。

交流会で初めて撮った小桜はるさん

そんな時2人が「はるりあ企画」を開くことを知り、1回目から参加することになりました。(実は柊里杏さんは撮影会には所属していなかったのですが、その撮影会の主催がよく撮られていたので勘違いしてたのでした)
自分ははるりあ企画には、遠征もあって毎回参加するほどの熱意ではありませんでしたが、2人とも動画撮影OKだったので練習も兼ねて撮らせていただいていましたし、2人とも色々なシチュエーションを考えてくれるので長く続いていました。そして、小桜はるさんで、Tokyo Portrait Awardで2021年にシルバーフレーム(2位)、2022年にはグランプリを獲らせていただいた事も続けられた要因です。2021年の写真はまさにこのはるりあ企画で撮った「ごっつあん写真(笑)」でした。

今回、3つほどの企画の時に撮った写真を展示しました。展示はそれぞれの企画で1〜2名の展示者を振り分け、40回開かれたどの企画にも満遍なく展示者がいるように調整されました。
自分の場合はいずれも割と初期に撮ったものが中心で、そのうちの1枚ははるりあ企画(X: @harulia_photo)のヘッダにも使われていたものです。

また動画も展示しました。動画は、はるりあ年表のメイキング動画、今まで4年間最初から動画も(もちろん写真も)撮っていたものの総集編、それとおまけの迷場面集の3本です。
これらはそのうち、YouTubeのチャンネルで公開していきます。

はるりあ年表

この「はるりあ年表」は、開催の2週間前に年表を作るので、ムービーカメラマンとして参加しませんか?とのお誘いを受け、自分は撮れるのならと喜び勇んで飛びついたのですが、その時に、実はこの時点でレイアウトやポスター、細かい取り決めがずっと先送りにされたままで、ほとんど決まっていないことを告白され(笑)色々な手伝いを依頼されました。
自分が運営している㈱STELLA LINKAGEでは、写真展のサポート(プロデュースではなく)も業務として提供しているので、やる事自体は全然問題ないのですが、あまりに直前でした(笑)。頼ってもらえるのは大変嬉しい事ではあるのですが。
その日からCADを使って入る入らないを確認し、設営の段取り等決まっていない事をこなしていきました。
ちなみに今回、額装は富士フイルムプリントのWall Decorで統一、レイアウトは、ルデコ6Fが春、夏、5Fが秋、冬+リクエスト撮影というように季節を感じさせるようはるりあ2人で決めていました。
レイアウトについては、お越しいただいた皆様に、時間を感じさせる良いレイアウトだとか、統一感があって見やすいとか、ゆったりとして良い配置と多くの好評をいただきました。

レイアウトの一部(本当は数字も入ってます)
幅はExcelで計算しています

自分の展示は、まずプリントが大変でした。今回ディープマットという紙だったのですが、テストプリントしてみたら黒がグレーになり今まで見たことのないレベルでダメでした。富士フイルムの人に話を聞いても、そういう紙なので現像でどうにもなりませんと言われましたが(笑)、同じパラメータで自宅プリントしたものと比べながら、2回目のテストプリントでこれでもかとパラメータを振ってなんとかお見せ出来るものになりました。
他の展示メンバーはテストプリントさえしない人も多く、展示も割とそれほど気になるレベルではなかった物が多かったので自分の写真だけの問題だったのかもしれません。

会期中は出展者さえ持参する大量の差し入れで甘味天国でした

はるりあの2人は会期中もお客様の相手をするのに加え出展者にもメッセージやプレゼントなどとても気を遣っていただいていました。
今回の展示、展示モデルが2人という事で、お客様のフォローもきめ細かくできるし、少なくとも1人はいるので1人だけより負荷は軽くなるのかなとも思いました。

終わったあと

また、大抵のモデル展では出展者は1:1で撮っている事が多いので、出展者同士の繋がりはあっさりしているのですが、はるりあ企画では、同じ時間に複数のカメラマンが顔を合わせて知っていたり、遠征で同じ宿に泊ったり、展示に向けてのオフライン/オンラインの交流会があったりで、とても楽しい繋がりを作る出来ました。2人に感謝しかありません。
小桜はるさん、柊里杏さんありがとうございました。

東京都在住のアマチュアカメラマンです