見出し画像

手漉き和紙とChatGPT〜リアポ東京を終えて

無事にリアルポートレート東京2023を終えることが出来ました。お越しいただいた皆様、展示モデルをしていただいたはせちやんさん、主催の吉川みなさん、そしてリアポ統括のHASEOさんありがとうございました。
慣れないリアポ展示、慣れない北千住で、Facebookもやっていない疎外感溢れる状況でしたがNobbyさんなどから色々情報をいただきながら、展示する事が出来ました。


今回は8枚組みの写真と本を合わせたストーリー仕立ての展示をしました。
そのストーリーはこんなのです。


Wish-fulfilling rose.
 
Once upon a time, in a far-off land, there was a legend about a wish-fulfilling rose. It was said that whoever found the rose would have all their wishes granted. People from all over the world traveled to the land in search of the rose. Some searched for wealth, others for love, and some for happiness.
 
One day, a young girl named Lily heard about the rose and set out on her journey. She was determined to find it and wished for nothing but peace in the world. As she traveled through the forests and over the mountains, she encountered many obstacles and temptations, but she never lost sight of her goal.
 
Finally, after many long months of searching, Lily stumbled upon a hidden garden. There, in the center of the garden, was a single rose, glowing with a soft light. She approached it slowly and, as she touched its petals, she felt a warmth spread throughout her body.
 
The next moment, she was transported to a world where there was no war, no poverty, and no suffering. The people were happy and lived in harmony with each other and nature. Lily realized that her wish for peace had been granted.
 
She returned to her own world, filled with hope and a newfound purpose. She told everyone about the wish-fulfilling rose and inspired them to make the world a better place. From that day on, people stopped searching for the rose and instead focused on creating a world where all wishes could come true. And so, the legend of the wish-fulfilling rose lived on, spreading joy and hope wherever it was told.
 
 
 
昔々、遠い国のあるところに、願いをかなえてくれるバラの伝説がありました。そのバラを見つけた者は、すべての願いを叶えてくれるというのです。そのバラを求めて、世界中の人々がその土地にやってきました。ある人は富を求め、ある人は愛を求め、ある人は幸福を求めました。
 
ある日、リリーという少女がバラの話を聞き、旅に出た。彼女はバラを見つけることを決意し、世界の平和だけを願ったのです。森を抜け、山を越え、多くの障害や誘惑に遭遇しながらも、彼女は決して目標を見失うことはありませんでした。
 
長い月日を経て、リリーはついに隠された庭にたどり着きました。その庭の真ん中に一輪のバラがあり、柔らかな光を放っていた。その花びらに触れると、体中が温かくなるのを感じた。
 
次の瞬間、彼女は戦争も貧困も苦しみもない世界へと誘われた。人々は幸せで、お互いに、そして自然とも調和して暮らしていた。リリーは、平和への願いが叶ったことを実感した。
 
リリーは自分の世界に戻り、希望と新たな目的に満ち溢れました。そして、みんなにこのバラの話をし、よりよい世界をつくろうと呼びかけました。その日から、人々はバラを探すのをやめ、すべての願いが叶う世界を作ることに専念するようになりました。そして、願いが叶うバラの伝説は語り継がれ、どこまでも喜びと希望を広げていったのです。
 


HASE○さん張りのよく出来たストーリーだと思いません(笑)?
これ、ChatGPTというAIが書いたものなのです。
展示の構成上、願いが叶う薔薇を探すキッカケになる本も展示したのですが、その時の文章(英文)が浮かばずChatGPTに「願いが叶う薔薇」のショートストーリーを書いてくれ、とだけお願いして生成したストーリーなのです。一字一句再編集していません(日本語訳には、翻訳AIのDeepLを使いました)。
自分の想像力ではとても書けそうにないストーリーを1分もかからず作ってくれます。
これを薔薇のモノクロの写真とともに古紙のテクスチャでプリントアウトして、ブックオフで買った絵本の見開きに貼って古書風にしたのですが、「ホントに古い本を探してきたかと思った(言い過ぎです)」「よくこんなストーリーを見つけてきましたね(言い過ぎです)」と言われるほどでした。

パーティションの下地がバリバリに現実感だったので布を貼りました

今回、狭く天も低いパーティションでの展示だったので、重くなり過ぎないような素朴な感じにするのに、耳付きのプリント用手漉き和紙を利用しました。五箇山という所の和紙ですが、厚すぎず滲みも少なく発色も良くて使いやすかったです。

手漉きの耳付きだとカット面が直線でなくボソボソです


撮影は「早朝撮影したことないのでしてみたい」と話していたはせちゃんさんを主役にして、最近自分がテーマにしている「先の見えない世界でよりどころを見つける事〜Pathfinder」をベースに、生成したストーリーより先に撮りました。それを考えると生成したストーリーはまさにイメージ通りでした。
また、コメントいただいた方で、こちらの意図を完璧に把握した上で、更にこうしたら良いと熱くアドバイスいただいた方がいらっしゃいました。
凄いなと驚いたと同時に自分まだまだだなぁとも感じました。でもとても参考になりました。
しかしこれだけのストーリーが出来るなら、何かのモチーフだけChatGPTに与えて、それに沿って撮っても良い写真集が出来そうなので今度やってみます笑。

ChatGPTと手漉き和紙という最新のテクノロジーと古来からの伝統の技術を土台にした、面白い展示が出来たと思います。多分日本初じゃないですか(こんなの誰もやらないでしょうけど笑)。


東京都在住のアマチュアカメラマンです