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最後のTokyo Portrait Award

Tokyo Portrait Award 2023を無事終えることが出来ました。
お越しいただいた皆様、気にかけていただいた皆様、そして主催のコバヤシモトユキ様、そして撮影に何度も協力いただいた羽香さん、ありがとうございました。
前回、アンバサダーという立場で出展し(前々回グランプリの人がなるというルールになったというか決めたので)、今回はまた挑戦者という事でコンペに望むと宣言したのですが、やはりうまくいきませんね。どうしてもガチガチのセレクションをするより自分の今興味のある方向に向けてしまうんです笑。奨励賞はいただきましたが、全然コンペにはワクワクしていませんでした。いえ、展示自体はとても楽しかったのですが。

一番端の柱の陰にひっそり笑

今回は、6?,7?年前私的写真集選手権で考えたストーリーを焼き直しました。というのもその頃まだ写真のスキルが低く写真の出来に納得していなかったため、今ならもう少し良い写真集ができるかなと思ったからです。展示写真もその中から拾うことにしました。
撮影は全て写真集のストーリありきでプランを立てていました。
そのストーリーを知っている方は見て頂いた人だけのスペシャルプレゼントですが(笑)、登場人物の表情が最初固く、だんだん柔らかく魅力的になっていく様を撮りたくて、面識もなく初めて撮らせていただいた羽香さんにヒロインになっていただきました。特に、1回目2回目の撮影は、撮影中も極力話をせず無表情に撮って、不安そうな硬い表情を多く撮らせていただきました。しかしそれ以上に羽香さんの表現力が素晴らしく、写真集の中では、「このシーンは出会ってから2日目」、「ここは1週間は経ってる」という程度の指示で、きちんと表情を使い分けていたとに、編集時驚きました。
ご覧いただいた方も、口を揃えて面白いと言っていただけたようで、中にはこちらの意図を完璧に理解されていた方もいて、とても嬉しかったです。

また他の方で、良いなあと思ったのは(念のため私見ですし何も出ませんが笑)、

  • 嘉さんのブック:奥山由之を彷彿とさせる抽象と具象の行ききが凄みあるくらい良かった。ホント凄く良かった。

  • もりりんさんの上段の写真:花火を初めて撮ったらイメージと違っていたそうですが、髪飾りの様な絵柄は、ありきたりの海辺花火をはるかに超えていて、しかもキュートでした(自分はああいうの撮れないなぁという意味も含め)。

  • Tokkyさんの真ん中:集中線が顔にピッタリと集まるのですが、そこに可愛いあかりさんの顔がとっても素敵でした。

  • Takechanさん+稲松君:普段の稲松君のイメージと違うまさかの虹でしたが、迷いなく切り取ってそれをセレクションしたのは凄いと思いました。稲松君はもはや赤ちゃんや動物と同じ位強力な飛び道具ですね。反則です(笑)。

  • HIDEさんのモノクロ:プリントよりブックの方がコントラストが強めで好みでしたが、難しそうなモノクロのブレ写真をこともなげに撮ってる印象で、それがアクセントになってたと思いました。実は打ち上げでそのモデルさんが隣の席だったのですが、展示の写真とイメージが全然違っていてその話題にしそびれたのが残念でした。もっと聞いておけばよかった。
    でした。

  • あともう一方、ブックなんですがモデルさんより風景が多いのを作成された方。写真の並べ方が見ていてとても心地よいというか気に入りました。お名前は失念しましたが。

といった所かなと思います。

この何年か参加してきたTokyo Models/Tokyo Portrait Awardですが今回で終わりにしようと思います。今回自分のやりたい事とやはりちょっと違ってきたなと感じたからです。
長文ご覧いただきありがとうございました。

東京都在住のアマチュアカメラマンです