『7つの明るい未来技術 2030年のゲーム・チェンジャー』連載第3回を読んだ

小説家・ライターの渡辺浩弐さん(note Twitter)の新連載3回目が更新されたー!

今回発表されたのは第3回。4月18日に連載がまとまった単行本が発売するものの、4月30日でこの回の記事はクローズされる模様。内容確認したい人は今のうちに読んでおかなきゃだぜ。

以下、今までと同じく、本文に突っ込みをいれながらの感想文です。


今回のテーマは「ブレイン・マシン・インターフェース」。私のなかでは、だいぶ昔から「もう少しで実用できそう」とか言われ続けてる気がする技術。今度こそ実用できるのか!?


そこで脳波が感知されスマホに送られる。脳波は0~100のスコアとして表示される。

2023年現在ではまだ脳波の感知が限界みたい? 頭のなかで考えるだけで文章が作成できるとかそういうのを期待しちゃってた! あと、私、眠くなってうとうとしてくると、頭のなかを聞いたことがない綺麗なメロディーが流れるので、これをとらえて音声ファイルにしたい。あと、寝てるときにみる夢を動画として保存してほしい。


スポーツ選手がよく言う「ゾーンに入った」状態だ。このツールの主目的は、体験者をその状態に導くことだ。

とはいっても、この用途、とても役立ちそう。仕事中にゾーンに入るのはもちろんですけど、ちょっと自分がイライラしてることに気づいたらゾーンに入ってイライラを打ち消すとか。

私、この季節は電車乗ってもバス乗ってもお店のなか歩いてても、花粉症で鼻すすってる人がいて、なんというかぞわっとするんですよ。あの音苦手。こういうときの心の乱れを消し去りたい。人に寛容になりたい。

関係ないですけど、マスクをつけているとマスクの下でこっそりと鼻にティッシュ詰められます。マスクめちゃくちゃ便利。


この数字の意味が、そして「ゾーンに入る」というのがどういうことか、感覚的に理解できてくる。なにしろそれが自分そのものなのだ。

服やメイクを変えるように脳の状態も変える、そういうことも普通になっていくかもしれない。

鏡がない時代から、鏡がある時代に移行するくらいの変化だ。

これらの表現、とても面白くてお気に入りです。


「すぐに眠りたい」

このモードほしい! 「ヤクルト1000を飲むと眠りの質がマジ良い」がツイッターでバズる世の中なのだから、「科学的に寝れる」と言われたらホイホイついていっちゃいますよ。


脳波ゲームのスクショ画像の大きさから渡辺さんの使用機種を特定できる予感! Androidだってことは何回か喋っていたような気がしますが、本当にAndroidでしたね。


脳波をとりながら普通の生活を、日常を過ごすのである。そのグラフを後から見直して、脳波が変化した時刻と自分がやっていたことを照合してみる。

記事にあるようなその場その場のグラフを見るのももちろん楽しそう。

だけど、「苦手な数学の勉強中」のグラフを1か月間とかずっと録っておいて、1か月目には「最初はグラフがずーっと沈んでいたけど、最近は結構ゾーンに入ってるじゃん。オレ、やれば結構できるんだな」みたいな自己肯定にも使いたい。結果が出ないと何事も続けづらいけど、グラフで自分が楽しんでることを客観視できればもうちょっと継続できるかも。


脳波の変動を見せながらのゲーム実況なんてどうか。

渡辺さんでいうとまた、ノベライブを脳波同時表示でやってほしいなあ。「例の3つの願い」(←という作品名。2009年にイベントで生執筆した)のラストは脳波ギンギンになってそう。

スパチャしたら脳波が動いたら面白いっすね。「こいつがほしかったんだろう(赤スパ)」を見たら脳波が暴れまくるとか。


彼が咳をした瞬間、僕のランプがぴかっと赤くなったらしい。

ここ、そりゃそうだよねーってなりました。実際の現場でなんなら渡辺さんは「大丈夫ですか」くらいのこと言ってると思うんですよ。紳士なので。でもその気持ちとは別にいらっとする部分があるのは人間だから仕方ないですよね。人間のギャップが面白い。

最近ではあまりないですけど、知り合いとの食事会で「タバコ吸ってもいいですか」って言われるやつもそう。「いいですよ^^」って返しますけど、なんで今ここで吸うんじゃぼけ、くらいのこと非喫煙者はみんな思いますよね!? 脳波表示があればこんなすれ違いも過去の遺物にしてくれるはず。


「口ではいやがっているが脳波は喜んでるじゃないかヘッヘッヘッ」

これを書きたいがために、この記事を書いているのではとすら思ってしまった! この部分は単行本でも残っているのだろうか!

脳波と言葉の不一致はいろいろな状況を生みそうですよね。「思ってもないことをペラペラしゃべりやがって。うさんくさいやつだ」みたいに、言文一致ならぬ、言脳一致運動も起こるかも。

あとは「本音を言わないと出られない部屋」でツンデレちゃんと思い人がなかなか出られない。本音を言われたらそれはそれで盛り上がっちゃって薄い本が量産されるとか。


第3回も楽しく読みました。今回はノリが軽かったので気持ちよく読めました。単行本ではもうちょっといろいろ書かれてるのかな。


単行本のジャケット画像が公開されていました。これですべてが判明。「7つの明るい未来技術」はデジタルツイン、NFT、遺伝子検査、人工冬眠、昆虫食、AI/ロボット、ブレイン・マシン・インターフェイスの7個のようです。

しかしこの並びが連載、通販サイトの説明文、ジャケット画像で全く違うので、単行本収録順がどうなっているのか全く謎だぜ……!


渡辺さんはこの連載(と単行本版)『7つの明るい未来技術 2030年のゲーム・チェンジャー』にあわせて各テーマについてYouTube配信を始めました。

ハイテクノロジーをやわらかく話すといった内容で配信タイトルは「ハイテク夜話」。再生リストも作られているようです(非公開動画はすでに配信枠だけ確保してリストに入れてあるみたい?)。

すでに人工冬眠、デジタルツインの2回がアーカイブ視聴できるので興味ある方は是非!


あとあと、渡辺浩弐さんの無料公開されている小説がまとまっているページを見つけたので、とりあえずブックマークだけでもしておくといいよ! ショートショートなので1作5分の暇潰し! しかも100作以上あるみたい!!

渡辺浩弐さんデータベース 試し読み可能作品


すでに校了しているようなのでもう書いても仕方ないかもですが、今回掲載の脱字疑惑など。

「加速度的に脳波レベルが上っている様子がわかる」。ここだけ「上がる」じゃなくて「上る」が使われている。ミスなのか表記を統一していないだけなのか。→直りました

「開始から20分くらで脳波が上がり」。20分くらい、ですね。→直りました

今回はどっちも画像キャプションなので単行本には関係ないといいな……!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?