『渡辺浩弐ホラー選集』とは? 発売日、収録作を調べてみました!
みなさん、こんにちは!
kobo(@w_cat)と申します!
最近とっても暑いですね(^_^;)
毎日最高が気温30度を超えて汗もダラダラ。マスクもしなくちゃいけないしでもう大変。
でも、今度、背筋を凍らせるような、さむ~くなっちゃう本が発売になるらしいんです!
今回はその本『渡辺浩弐ホラー選集』について調べてみました!!
『渡辺浩弐ホラー選集』とは
『渡辺浩弐ホラー選集』は2021年8月6日発売の単行本です。Amazonでは電子書籍も同日発売されるそうです!
星海社の星海社FITCTIONSというレーベルで発売されるそうです。作品紹介は公式サイトで以下のようになっていました。
もし、いま見えている世界がニセモノだったら……?
24時間衆人環視のさなか殺される女配信者、
子の死んだ老夫婦に雇われる家庭教師、
知らず更新されるブログに支配されたネットアイドル……
あなたはもう、この本を読む前には戻れない!
ホラー小説の終着点にして最高峰。
人生をホラーに捧げた渡辺浩弐のベスト・オブ・ベストが、
書き下ろし新作とともに満を持してここに結集!
聞いたことがありませんでしたが、星海社は少年マガジンでおなじみの講談社の子会社だそうです。現在の社長は講談社で編集長・部長を歴任した方らしいので、それなら安心◎できそうですね。
作者の渡辺浩弐さんとは?
タイトルにある通り作者は渡辺浩弐さんという方らしいです。あれ? 「こうじ」じゃなくて「こうに」? 「ひろに」? 名前に弐という文字は使われているのは、あまり見たことありませんね。しかしWikipediaを見てみると読み方は「わたなべこうじ」さんとのことです。「弐」は漢数字の「二」の旧字体なんだとか。名前の中に難しい漢字があると、なんだか頭がよさそうに見えますね!
それもそのはず、公式サイトによると早稲田大学第一文学部を卒業しているらしいんです! 早稲田大学の文学部を出た作家さん……これはすごそうです。そこで渡辺浩弐さんの今までの作品を調べてみました!
渡辺浩弐さんの今までの作品は?
1999年のゲーム・キッズ
2000年のゲーム・キッズ
2999年のゲーム・キッズ
プラトニックチェーン
Hな人人
2013年のゲーム・キッズ
令和元年のゲーム・キッズ
2020年のゲーム・キッズ →その先の未来
これらの作品はショートショートと呼ばれるみじか~い作品集だそうです。
どれくらい短いかというと、本のページでいうと4ページの作品もあるんだとか。4ページというと本の見開きが右ページと左ページ合わせて2ページなので、それが2回。つまり、ページを1回めくるだけで物語が完結しちゃうんです!
わたしなんか文章を書いていると、だんだん何を書いているのかわからなくなってきちゃうのに、4ページで物語をまとめられるなんてすごいですね!
『プラトニックチェーン』はアニメ化もされたそうです! フルCGアニメとのことで、ディズニーの『アナと雪の女王』や『トイストーリー』みたいな作品なのかもしれませんね!
渡辺浩弐さんには、ほかにも作品があるようなので調べてみました!
BLACK OUT
アンドロメディア
怪人21世紀 中野ブロードウェイ探偵 ユウ&AI
中野ブロードウェイ脱出ゲーム
晴れときどき女子高生
吐田君に言わせるとこの世界は
吐田家のレシピ
これらの作品はいわゆる長編小説のようです。
中野ブロードウェイで脱出ゲーム? 地域振興企画の小説なんでしょうか(・_・?)
晴れときどき女子高生というタイトルは最初はかわいいなと思っちゃいましたが、よくかんがえるとこわいですね。雨じゃなくて女子高生がふってくる?? タイトルからは分かりませんが、もしかしたらこれもホラー小説なのかもしれませんね!
渡辺浩弐さんにはほかにも漫画やアニメの原作も多く担当しているそうです! よく知りませんでしたが、これだけの量の作品を書き続けているということは、ちょっとすごい人なのかもしれませんね!
イラスト担当のfracocoさんとは?
『渡辺浩弐ホラー選集』のイラストを担当した方はfracocoさんという方らしいです。
初めて名前を知りましたが、ツイッターに投稿されているイラストを見ると……むむむ、これはこわい!
とてもリアルなので写真なのかなとおもってしまったのですが、一度気付くとこわいイラストばかりです。
fracocoさんの書籍イラストを担当するのはこの本がはじめてらしいです。今後のfracocoさんのイラストにも期待大ですね!
収録作品は何?
調べてみたところ『渡辺浩弐ホラー選集』に何が収録されるかが公開されていました!
それぞれの作品について調べてみました!
「注文の多い家」
この「注文の多い家」。もともとは「時間を止めた夫婦」というタイトルで小説すばるという雑誌に発表されていたものだそうです。
今回、その雑誌を手に入れたのでどのように掲載されていたのか確認してみました!
「注文の多い家」は「ストレンジ・ワールドへようこそ!」という特集の中に掲載された一作でした。ストレンジ・ワールド……不思議な世界ということでしょうか(・・?)
この特集にはほかに館シリーズでおなじみの綾辻行人さんや餓狼伝シリーズでおなじみの夢枕獏さんも参加しています! このメンバーとならぶ渡辺浩弐さんもただものではなさそうですね。
作品の前にはこのような説明書きがされていました。
引きこもり専門の家庭教師の「僕」は、一見普通の夫婦に依頼されるが……。
一見普通、ということは実は普通じゃないのでしょうか?? 「注文の多い家」というタイトルも「注文の多い料理店」を思わせますし、なんだかいやな予感がしますね!!
ちなみに掲載された小説すばるは、Amazonで2000円でプレミア付きで販売されています! もしかしたら人気があった企画だったのかもしれませんね!
「親愛なるお母さまへ」
この「親愛なるお母さまへ」という作品は、星海社の企画「カレンダー小説」のために書かれた作品だそうです!
ネット上公開はすでに読めなくなってしまっているようですが、そののちに『星海社カレンダー小説2012(下)』という本に収録され、今回改めて『渡辺浩弐ホラー選集』に収録されることになったようです!
カレンダー小説、ということは特定の日をイメージした小説ということなのでしょうか? 「親愛なるお母さまへ」ということは母の日のために書かれたものかとおもいましたが、ツイートを見ると敬老の日のために書かれたようですね。あれれ?
今回、『星海社カレンダー小説2012(下)』を手に入れたので確認してみました。それぞれの作品に作者さんの解説がついています。「親愛なるお母さまへ」の解説の一行目はなんと「虐待されている君へ。」。不穏な空気を感じますね!
母の日も敬老の日もふつうだったらハートウォーミングな小説になりそうですが、この本に収録されるということは、きっとホラー作品なんですよね。いったいどういうことなのでしょうか……。
「あなたに似ている」
この「あなたに似ている」はもともと星海社のサイトである最前線に掲載された作品のようです。しかもこの作品にはウェブブラウザ上で動く恐怖の仕組みがありました。
しかし、今見てみるとパソコンからだとしっかり仕組みが動きますが、わたしのiPhoneからだとうまく動いていないみたいです。わたしのiPhoneが古いからでしょうか??
ともあれ「わたしに話しかけてくる」この仕組みはこわすぎでねとらぼでも記事になるほどでした。
この作品も『プラトニックチェーン(下)』に収録されたのち、改めて今回の本に収録された経緯があるようです。
この本の『プラトニックチェーン(下)』もアマゾンではプレミア付き価格になっているようです。さっきの本は雑誌なのでいろいろな方が書いていましたが、この本は一人で書いたのにプレミアがついている。渡辺浩弐さん……ただものではなさそうですね。
「中野ブロードウェイの女」
この「中野ブロードウェイの女」はもともと『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』という本に収録されたもので当時は「野放図なかの女」というタイトルだったそうです。さっきの作品リストでも中野ブロードウェイがでてきましたね。
調べてみたところ、作者の渡辺浩弐さんは、実際に中野ブロードウェイで会社と喫茶店を経営している方なのだそうです。作家で社長で喫茶店の店主……まるでなろう小説の主人公みたいですね!
この『のせすぎ! 中野ブロードウェイ』という本はタイトル通り中野ブロードウェイを紹介している本です。この本も手に入れたので確認してみました!
テレビでもよく見る、ゲッターズ飯田さんへのインタビューや、タブレット純さん(この本では田渕純名義)の鼎談など中野ブロードウェイの名に恥じないマニアックな作品になっています。
その本の最後に掲載されているのが「野放図なかの女」です。少しだけ読んでみましたが、中野ブロードウェイを舞台にした作品でした。このタイトルは「野放図」に「ブロードウェイ」とルビがふってあり「中野ブロードウェイな彼女」と「中野ブロードウェイの中の女」というダブルミーニングになっているようです!
「中野ブロードウェイな彼女」だとサブカルチャー好きな女の子って感じがしますが、「中野ブロードウェイの中の女」だと、まるで中野ブロードウェイから出られないような印象を受けますね。もしかしたら閉じ込められてしまうような作品なのかもしれませんね!
「猿は猿を殺さない」
この「猿は猿を殺さない」はもともとメフィストという雑誌に連載され、二度の単行本化。今回が3回目の単行本収録になるそうです! 人気だから何度も収録されているのでしょうか??
この作品は全文がウェブ公開もされているようです。
以前本になった時の書名の「iKILL」というタイトルはちょっと不思議でこわいですね。I kill・殺すなのかイキル・生きるなのかどちらだかわかりません。
こちらの雑誌も手に入れたので確認してみました! メフィストというのは講談社の推理小説雑誌のようです。推理小説でI kill・殺すということは殺人犯側の視点の物語なのかもしれませんね。
作品の前にはこのよう説明書きがされていました。
依頼内容は衆人環境(インターネット)の中での密室殺人! 檻の中の"猿"はいかにして殺される?
やはり、殺人犯視点の物語のようでした。しかし気になったのは雑誌掲載の時には連載タイトルが「プレイヤー THE PRAYER」だということです。「iKILL」ではないんですね。
PLAYERではなくPRAYER。つまり祈り。「iKILL」がイキル・生きるとも読めることを考えると、もしかしたらこわいだけではない作品なのかもしれませんね!
「レイの話」
この「レイの話」はもともと漫画雑誌「IKKI」に掲載された小説のようです。渡辺浩弐さんは漫画雑誌に小説を書かせてもらえるほどの人物みたいですね!
この作品も掲載部分のコピーを手に入れたので確認してみました!
この作品はIKKIに連載されていた@Run-city(アトランシティー)というフルCG漫画のノベライズのようです! ノベライズとはいっても、もとのフルCG漫画の原作担当も渡辺浩弐さんです。漫画の原作なのか、漫画のノベライズなのか、どちらなのかはわかりませんでした!
内容を読んでみると、むむむ、なるほど……。本の紹介にあった「もし、いま見えている世界がニセモノだったら……?」という説明にピッタリでした! 自分が見る夢は夢なのか、夢こそが現実でいまわたしがいる世界が夢なのでは、そんなことをかんがえてしまいました。
「珈琲と言葉」
この「珈琲と言葉」はもともと、講談社のレーベル講談社BOXの企画で書かれた作品だそうです。この当時の講談社BOXの編集長が現在の星海社の社長である太田克史さんなのだそうです。
調べてみたところ、「珈琲と言葉」は出版社の一部署の企画でKOBO CAFEという喫茶店を開き、作家さんをイメージしたコーヒーを提供する。そのコーヒーに添えてそれぞれの作家さんの小説が販売されたという経緯があるそうです。
一部署の企画で喫茶店を開くなんてすごいですね。この企画には物語シリーズでおなじみの西尾維新さん、三島由紀夫賞受賞者の佐藤友哉さんなども参加したそうです。
小説はそれぞれの作家さんが書いたものですが、作家さんをイメージしたコーヒーは渡辺浩弐さんがそれぞれにブレンドしたのだとか。喫茶店の店主ということはわかっていましたが、渡辺浩弐さんはそこまでできる方なんですね。
この小説は限定100部で販売されたそうです。調べてみましたがヤフーオークションにもメルカリにも出品されていないようです! これは値段がつけられないほどのプレミア作品と考えてもよいのではないでしょうか。
こちらも手に入れたので確認してみました! 手元にある小冊子には通し番号と思われる「019」の印があります。これだけのレア作品が今回収録されるのはとてもうれしいですね!
「真説・謎と旅する女」
この「真説・謎と旅する女」はかつて『2013年のゲーム・キッズ』という本に収録された作品のようです。
このタイトル、もしかしたら見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「なぞなぞ、はじめました」で有名なあの恐怖のブログの続編なんです!
この恐怖のブログは800万PV(ページ・ビュー。ページが閲覧された回数)を超え、ブログの実況動画も310万再生超えも、260万再生超え、100万再生超えのものがあるモンスター級のブログなんです!!
でもこのブログはブログだからこそのつくりになっていますよね。続編とはいっても、つまらないものになっているのではないでしょうか。
気になったので、今回収録された本を手に入れて確認してみました!
これは何を言ってもネタバレになってしまいますが、ブログだからこそのブログに対して、本になった小説だからこその作品になっています。続編を名乗る資格あり!って感じです←何様(^_^;)
読み終わった後は一人でふとんに入ることすらこわくなっちゃったりして……。みなさんにはこの作品は昼間にリラックスした部屋の中で読むことをおすすめします!
「ひきこもり、宇宙になる」
この「ひきこもり、宇宙になる」はファウストという雑誌に掲載されたのち『Hな人人』という本に収録された作品のようです。
この『Hな人人』のHはいわゆる「エッチな人」ではなく「ひきこもり」のHのようです。
さきほどの「注文の多い家」でもひきこもり専門の家庭教師が出てきましたね。渡辺浩弐さんはひきこもりに造詣が深い方なのでしょうか(・_・?)
こちらも気になったので掲載された雑誌を手に入れて確認してみました!
むむむ……。これは不思議な小説ですね。ひきこもりすぎて頭がおかしくなってしまった人にも見えますし、もしかしたらそうなのかもと思わされる説得力も一部にあったりで難しい小説でした。
これも読む前と読んだあとでは世界が少し変わって見える作品ですね。
「父の幽霊」
この「父の幽霊」はこの本のための書き下ろし作品だそうです。調べたのですがなにもわかりませんでした!
「ブログアイドル ちょこたん の秘密」
この「ブログアイドルちょこたんの秘密」はかつて『未来妖怪』という小説アンソロジーに収録されていたそうです。
『未来妖怪』というのも不思議なタイトルですね。妖怪は昔のものなのに未来の妖怪。矛盾しているような気がします。
気になったので収録されたアンソロジーを手に入れて確認してみました!
なるほど! たしかにこれは未来の妖怪でした。都市伝説や真偽不明のインターネットの書き込み。それを妖怪とするならば今現在も妖怪は産まれ続けているということのようです。
少しだけ読んでみたら19歳の少女がブログを書くことによって妖怪に巻き込まれていくという作品のようです。
読んでいておもったのですが、一つ聞いてほしいことがあります。この小説は一つおかしなことがありました。アンソロジーのほかの小説は縦書きで書かれているんですが、この作品だけブログを模した横書きで書かれているんです。なので、この作品を読むときは本の上下をさかさまにして読まないといけないんです!
わたしは家の中で読んだので大丈夫でしたが、もし、本屋さんで立ち読みをしてしまったら、本を上下逆にして読む女性の妖怪として話題になってしまったかもしれません(;><)
みなさんは気をつけてくださいね!
おわりに
いかがでしたか?
「父の幽霊」については何もわかりませんでした!
が、ほかの作品についてはすこしだけいろいろなことが分かったのではないでしょうか←矛盾表現?( ˊᵕˋ; )
調べた結果、今回の本は11作品中、10作品が初単行本収録orすでに新品流通がない単行本に収録ということがわかりました! 残りの1作も書き下ろし作品です!
暑い夏にピッタリなだけではなく、ファンの方にも渡辺浩弐さんの「レア作品セレクション」として楽しめるものなのかもしれませんね!
この本が好評ならばもしかしたら『渡辺浩弐コージー選集』(cozy・ここちよい)や、渡辺浩弐さんがよく書いている短い物語の『渡辺浩弐ショートショート選集』なんてものも出るかもしれませんね!
作者の渡辺浩弐さんのツイッターはこちらです。発売日前後にはこの本のことをつぶやくかもしれませんね。
『渡辺浩弐ホラー選集』は2021年8月6日発売! Amazonでの電子書籍も同日発売です!!
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