星組全国ツアー「モンテ・クリスト伯」感想-脱いい人瀬央ゆりあ

梅芸、無事観劇できました…!
なんて書いて下書きで寝かせていたら、まさかの休演…本当に観る予定だった方、残念と思います。
どうか配信がありますように。

完走できず観れなかった方、組子全員無念と思います…………涙


私は、初見で原作も知らない作品だったのですが、話も面白いし、駆け足な部分もありつつ90分でコンパクトにまとまっていて、どうなんねん!と、お話自体も面白く観れました。

★キャスト別感想で、ネタバレ含みます★


●エドモン・ダンテス/モンテ・クリスト伯(礼真琴)

スチールの爽やかショットが大正解すぎますが、エドモンはほんとにハマり役。キラキラした前途有望な青年感100%、からの、投獄…絶望の日々…そしてモンテクリスト伯としての復活。

投獄時のヒゲビジュも思ったより似合う!そして、その後のモンテクリスト伯=復讐に燃える冷酷な貴族の姿も眼福。

歌、何パターンもの立ち姿、声色、演技、圧巻です。

ただ、私たちは国を救い、弱きを助ける礼真琴を見過ぎたのでしょう…

師・ファリア司祭に愛について説かれても、復讐に燃え納得がいかない礼ダンテスを見た時、でも、礼真琴なら後に100%愛と許しに気付き、改心するよね、と確信してしまうのです。

改めて、礼真琴=正義の味方?高潔な戦士?人々を導くリーダー?とにかく、清の属性だと思ったのでした。

※もしこれが愛月ひかる主演だったらば、最後まで本当に改心するか分からない…と思いながら見たかも?と、ふと思いました。

●メルセデス(舞空瞳)

また演技も歌も上手になって…!ほんと推しちゃう!

今回は「か弱き娘」の演技にやられました。

舞空瞳といえば、国を導きがちなトップスターの相手役として、一緒に過酷な運命を強いられがち。

後半の子を想う母としての立場は、『眩耀の谷』の瞳花しかり、これまで経験のあった役の延長線上だと思いますが、意外とただのか弱い乙女役は星組では新鮮。

気が強かったり、意志が強かったり、発する声やセリフに強さがあることが多かったのですが、序盤のメルセデスはただただ無力で可憐。

ショー以外での可憐な姿が新鮮でした。

●フェルナン(瀬央ゆりあ)

これまでいい人の役が多かった瀬央ゆりあ…
今回、本当に嫌なやつがハマりすぎ。

意外じゃないですか?敵役はこれまでもありましたが、自己中心的で狡猾なクズ男がこんなに似合うなんて…笑

新しい瀬央ゆりあが見れて大満足です。
そのあとショーで見てもうさんくせ〜チャラ男に見えたのですから。笑

●ベルツッチオ(暁千星)

星しか生観劇したことがないので、これが生の暁千星か!スタイルすご!!と感動。
オペラで追いまくりです。

しかも、狂言まわしとモンテ・クリスト伯の腹心を兼ねて出番が多く、劇団からのこれからの期待度が伺えます。

ただ、物語上、他のキャラが立ちすぎていてベルツッチオのキャラ自体は薄いかなぁ?という感じでした。

●ルイジ・ヴァンパ(天華えま)

初見の感想は、一言。
ジャック・スパロウ!!

天華えまは美人なので、こういうメイクと出立ちはマジで映え!

暁千星と組んで狂言回し、98期予科同部屋コンビでしたね〜。


●ヴィルフォール(綺城ひか理)
あ〜こういう小物な演技好き!
検事っていうビジュアルがまず似合う。

●エロイーズ(都優奈)

有沙瞳の代役、お疲れ様でした…!
彼女にとってはおそらくチャンスでも
あったであろう、今回の役。

安定感のある歌と演技、この若さなら十分すぎるほどでは??
素晴らしい娘役さんと思いました。

(でも有沙瞳の怪演も見たかったな〜〜〜)

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