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BAD BOYS

初めてライブハウスに行ったのは、中2の夏だった。当時わたしの精神の中心(韻踏んじゃった)だったグループのライブがあるということで、親にプレゼンをして許可をもらい、初めてネットでチケットを買い、友達とドキドキでBIG CATに向かった。800番代とかなり後方でまあ見えなくて、こんなに見えないものかと背伸びをしながら、それでも大好きな人たちが目の前で歌っていることに心が湧き立ち感動したのを覚えている。

あれから幾度となくライブハウスに通ってきた。社会人になり関東に来てからアリーナもドームも経験したが、規模ごとに違った楽しみ方がある中でもやはり私は、ライブハウスという場所が好きで、居心地が良くてたまらない。

そんなライブハウスで、去年の夏、素敵な出会いがあった。今日はその人たち「1-SHINE(いしん)」のことを書こうと思う。
というのも、まさに今日、久しぶりにライブに行ったら推しに「note読んだよ」と言われちびりそうになったからだ。
書いてくれたサインがこれ。

「ファンです」言う立場が逆なんよ

文学部だった?て聞かれた。全然、家政学部。
褒めてくれたのがうれしくて(動物占いでも褒め言葉に弱いって書いてあった)、いつか書きますね!なんて言っといてさっそく書いちゃう。

恐らくライブハウスデビューは早い方だろうが、いろんなアーティストに行くというよりはその時の「推し」のライブに通い続けてきたタイプ。やし、アーティストからしたら新規客を獲得できる好機であろう対バンでも、推ししか見えてねえタイプ。さすが動物占いで「尽くす猿」なだけある。(動物占い読みすぎ)
もちろん百人いれば百通りの推し方があるわけで、ただ私がそういうタイプってだけの話やけど。

かく言う彼らと出会ったのも、数年前から通っているバンドが出演するライブの対バン相手として。正直選手権日本大会チャンピオンなのでストレートに言ってしまうと名前も聞いたことがなかったし、バンド名の読み方も間違えてた。「わんしゃいんのファンの人多いね〜」て友達と話してた。

その日、途中でしんどくなってしまい(私は自律神経がイカれているので度々あるし慣れちゃいる)、フロアを出て、階段との間のところでしゃがみ込んでいた。ライブ中にそんなとこを行き来するのはだいたい演者か関係者なので非常に心苦しく思っていたとき、「大丈夫ですか?」と声をかけてくれたのが現推しである。「さっき出てた人!顔好きって思った人!演者でそんな優しい人いるんや!(偏見甚だしい)」と驚いたし、ゆる〜く会話できたのが楽しかった。

「CD配ってるんでよかったらもらいに来てくださいね〜」とか話して戻っていき、私の体調も復活した後、物販タイムになった。いつも通り推ししか見えてなかったので彼らのステージを見た印象としては「演者自らタオル配るなんてホスピタリティすごいな、照明暗いな〜激しいな〜」といった感じだったが、音楽イケてたし、お礼も言いたいと思って彼らの物販に立ち寄った。
ここで少し補足すると、彼らの曲にはタオルを振る曲があるので出番前にメンバーがフロア中にタオルを配る。お土産として、その日のセットリストの音源が入ったCDを無料で配っている。滝川クリステルもびっくりのおもてなし。

物販行ったら歓迎してくれて、CDにサインをして、写真も撮ってくれた。ファーストコンタクトからグイグイのグイよ。そしてあれよあれよと、翌月ある主催ライブの手売りチケットを買っていた。
そもそも手売りチケットてのが推せた。私のいた界隈ではもう何年も見たことがなかったし、何より、「買います!」って伝えたら銀行の封筒から出てきたのがもう、ものすごく、心持ってかれて。(笑)

その日のうちにメンバーみんなのTwitterをフォローして、まさかのフォロバも来て、リプとかも来て、すげえなって驚いた。ファンのTwitterをフォローしていると見なくてもいいことや別のアーティストを応援する様も丸見えになる。私はアーティスト側になったことはないのでどういう心境なのか想像しかできないが、メンタルのワークライフバランスを分けられる人でないとできないことだと思うからだ。

そんな馴れ初めを経て、えぐいスパンでライブをする彼らのライブに、通うようになった。
まだまだ半年ほどだが、魅了されて仕方がない。まずは、紹介でもしてみよう。名前だけでも覚えて帰ってください。

1-SHINE
左からRap:BIT(びっと)、Guitar:Yasu、Vocal:Yuma、Bass:Hiro、Drums:Shin

・びっとさん以外の4人が山口出身で、それぞれ3歳〜小中高などの同級生。(私が過去推してきた人たち、同級生ってワード絶対出てくるからたぶん同級生センサーみたいなの備わってる。)
・全員今年度で30歳の代。大丈夫、私も最初驚いた。
・結成から10年。昔の写真見ると、福岡の成人式かと思うくらいいかつい。当時出会ってたら近寄れんかったかもしれん。

〈びっとさん〉
ドープなラップするし挙動のクセ強めやし
(Twitterで流れてきたいしんの動画見た友「ラッパーの人はお酒入ってるんだよね、、?」私「いいえ、シラフです」)
で最初はいかちく思いがちやけど、まあ〜〜〜〜〜〜〜〜真摯。超気さくで、かあいい兄さん。落ちたら抜けられない沼。

〈やすさん〉
楽曲全般のトラックを手がける、いしんのブレーン。職人。男気が強くて、兄貴ィ🫶ってなっちゃう。主催ライブ後、忙しいやろうに「サイン全員分もらっていきんしゃいよ〜」って気にかけてくれたの、方言も相まって心臓ぶち抜かれた。(やすさん赤犬?私がエース?)やのに意外と物すぐ失くすらしくて、はあ、良………。

〈ゆうまさん〉
いしんのフロントマン。ライブ中は超絶オラオラで煽ってくるし一番激しいのに、お話しするときの腰低すぎてびっくりした。先月出たEPの中に"Rendezvous"というでろでろに甘い至極のラブソングがあるんやけど、全詞ゆうまさんらしく、オラオラとのギャップで全女性が絶滅する勢い。そしてとにかく熱い人。めちゃくちゃいい香りするからまず鼻に記憶される。

〈ひろさん〉
出会った日、声をかけてくれた推し。私をいしんに誘い込んでくれた張本人。千と千尋で言えば、カオナシを油屋に迎え入れちゃった千尋。(誰がカオナシや)
寡黙に見えて、話すとめちゃゆるい。油断しちゃう空気感がずるい。ライブ中びっとさんに絡まれがち、でその時ふにゃっと出るはにかみis珠玉。

〈しんさん〉
いしんの癒し。メンバーからいじられがち。(YouTubeの企画参照)
下のお名前やと思ってたらまさかの苗字からとってるの衝撃。穏やかで、優しくて、すごく話しやすいけど下心は一番つよそうという私見。(褒めるかと思いきや急にディス)

各お名前のところにTwitterのリンク埋めこんだのでぜひ誤タップしてTwitterに飛ばされてください。
気になった方はまず最新EPからどうぞ。

いしんの好きなところ、もちろんたくさんあるけどやっぱりまずは、パフォーマンスの圧倒的な強さ。
対バンライブを重ねてると、短い時間の中で一番多角的な魅力を見せられるセトリってやっぱ似てくるけど、いつ見ても進化してて飽きることなく最高にアガる。定時で仕事終わらせてライブハウスにダッシュするようになるなんて、彼らが初めて。いつでも行きたい。

個人的にすごく好きなのが、「俺らのライブは、踊るだけ」の煽り。
ライブハウスに慣れてる私でも、慣れてないアーティストを見るときって、曲ごとに既にできてる手を叩くなり手を上げるなりの流れが分からず違ってたら気まずいしとかでソワソワするもんやけど、踊るだけって言ってくれるから好きに乗ってればいいんや〜と思えて最初から自由に楽しめた。どのアーティストも好きに楽しんでって思ってるのかもしれんけど、言ってくれると助かるよね。

そして、売れてやる、必ずもっとすごいところに連れて行く、という野心の火が常に燃えてて本当に心から応援したくなる。どんなときも期待できて、それを上回ってきてくれる。
私はたかだか20代前半やけど、それでもやっぱり、歳を重ねるにつれて夢って持たなくなってるなって感じる。特に私はリアリストやらミニマリストやらといった言葉に近い気質があるようで、ありったけの夢をかき集めるようなことは普段からないし、もちろん海賊王にもなれないわけやけど、一緒に船に乗せてもらってる感覚。
ひたむきな姿を見てると刺激されるし、私も頑張ろうって思える。

長くなっちゃったね!!!新参者が長々と語ってしまったけど、半年でどっぷり夢中になってしまった証拠品やでって身を以て差し出せる。
彼らのライブや人柄の中毒性を味わってしまったらきっとハマってしまうこと間違いなしなので、ぜひ痺れに来てくださいな〜!
4月には大阪・東京でワンマンも決まってます!ライブ情報などはオフィシャルTwitterから🙆‍♀️

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