2022年9月に観た作品について

 9月のことをnoteに書こうと思ったが、構成が思いつかないうちに10月も10日が経過してしまう。しょうがないのでこの際、フィーリングを頼りにダラダラ書いていきたいと思う。やってみたら何か今後のヒントが見つかるかもしれない。張り切っていこう。

 この時期はTVシリーズが次のシーズンに移り変わる時期。7月から観ていたドラマやアニメ、果てには4月から2クールにまたがって観ていた作品が完結した。一覧にするとこんな感じ。

・サマータイムレンダ

・石子と羽男 -そんなコトで訴えます?-

・リコリス・リコイル

 この内2本について簡単に雑感を。『サマータイムレンダ』はTVerで観ていたのだが、飽きっぽい自分が全25話毎週欠かさず、1週間以内に観なければならない環境で観ていたという時点でとんでもない作品だったと思う。原作未読でもスタッフが素晴らしい仕事をしているのが分かるので、いつか原作も読み、スタッフの仕事の上手さに思いを馳せてみたいものである。時にTVerで観ていたのはディズニープラス独占配信なのが理由で、配信プラットフォームが多ければと思う反面、独占契約で予算等のクオリティを確保できたであろうことも想像に難しくないので、なんともジレンマである。
 『石子と羽男 -そんなコトで訴えます?-』は、今個人的にドラマに求めている種類の“優しさ”に満ちているドラマであった。実は、昨シーズンあるTVドラマの影響ですごく疲弊していたので、このような作品がまだ存在することに救いを感じた。ありがとうとこの場を借りて言いたい。

映画については以下の5本を映画館で観る。

・プアン/友だちと呼ばせて

・グッバイ・クルエル・ワールド

・LOVE LIFE 

・雨を告げる漂流団地

・この子は邪悪 

 この中では『グッバイ・クルエル・ワールド』『LOVE LIFE』あたりが、個人的に良作だった印象。
 『グッバイ・クルエル・ワールド』に関して、大森立嗣監督は、自分の弟である大森南朋さんをカッコよく撮ることを裏テーマとして課していたのでは、というくらいに大森南朋さんがオイシイ役をもらっている。役柄としてはよく大森南朋さんがやっている役ではあるのだけれども、やり過ぎず、それでいて不足ない力加減で、演出が噛み合っているのを感じる。さすが兄弟というべきか。話も大森監督の味が十二分に詰まった、社会のシステムに弾かれたアウトローの話になっている。エンターテイメントとしての軽みに欠けるという意見もあるだろうが、そこを求めすぎるのも野暮なような気がする。
 『LOVE LIFE』についてはなかなか感想を書くのが難しいのだが、簡単にまとめるのならば、やはり『LOVE LIFE』という曲を鮮やかに物語にしている驚きに尽きる。実を言うとこの曲をこの映画の情報を知らなくて、この機会に聴いてみたら、まあ人によってどんな解釈でも出来そうな懐の深さがある曲だったため、調理するのはなかなか大変だろうと思ったが、流石は深田晃司監督だと感じた。

以上、9月終わり。10月にも期待しつつ生活しよう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?