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Web3ユースケース

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Web3ポケットキャンパスでは、基礎となる概念や技術などを解説した基礎教材の他、Web3事業に取り組んでいる企業に取材するユースケース紹介も、コラムとして展開しています。 Web… もっと読む
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2023年8月の記事一覧

国内初のデジタル環境債の次はデジタル証券市場創設! 日本取引所グループが描く未来(コラム)

2022年6月、株式会社日本取引所グループは株式会社日立製作所、野村證券株式会社、株式会社BOOSTRYと協業し、ブロックチェーン技術を用いた国内初となる公募ホールセール向けのグリーン・デジタル・トラック・ボンド(デジタル環境債)を発行しました。セキュリティ・トークンを通じて日本取引所グループはどんな未来を思い描いているのか、グリーン・デジタル・トラック・ボンドの発行に関わった日本取引所グループのJPX総研・フロンティア戦略部長の山藤(さんとう)敦史さんに話を聞きました。

NFTはコレクター市場にどんなビジネスモデルをもたらすか(コラム)

現在、NFTの最も大きな活用方法は、デジタルデータのコレクターアイテム化であるといっても過言ではありません。初期はNFTアートがこの市場を開拓し、2021年にはネット上でBeeple(ビープル)として知られるアーティストMikeWinkelmannの「Everydays―The First 5000 Days」が約75億円で落札されるなど、大きな盛り上がりを見せました。そこで、NFTニーズを支えるコレクター市場についての概況を紹介します。 コレクション市場とは昔から人はモノ

情報時代が、NFTが、アートを変えた 事業に立ちはだかる三つの壁(コラム)

「情報時代がアートを変えていくだろう」 施井泰平(しい・たいへい)さんはアートの価値を見つめ、まだブロックチェーンもNFTも定義されていなかった2006年に、作品が二次流通した際に還元金が作家に支払われる仕組みの特許を日米両国で取得。2014年にはスタートバーン株式会社を起業し、アート作品の信頼性担保と価値継承を支えるインフラを提供しています。NFTがアート業界をどう変えていくのか、起業家とクリエイターの立場から施井さんに想いを聞きました。 NFT作品が75億円の価値を持

打倒GAFAではないWeb3の世界、ビジネスモデルを考える(コラム)

初学者には特に、「Web3はWeb 2.0を象徴する巨大プラットフォーム企業を打倒するような技術」と理解をしている人もいますが、ブロックチェーンビジネスの現場ではそのような二項対立的な熱量を感じることは少なく、むしろ、新たな選択肢が増えたという考え方を持っている人が多いようです。Web3業界で活躍されている暗号屋の紫竹(しちく)佑騎代表社員と舘(たて)龍太業務執行役員に「Web3の定義」について話を聞きました。(関連単元:Web 3.0の基礎知識 - Web3との違い) 個