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憧れのレモンハート

久しぶりに東京の自宅に帰ってきました。短い間しか居れませんでしたが、自宅でのひと時、大いに楽しめたと思います!なかでも、かねてから行きたかったバー、レモンハートに行くことが出来たことは大いなる喜びです。

バー レモンハートのある西武池袋線の大泉学園駅は、私の自宅のある保谷駅から各駅停車で1駅。歩いても30分かからない程度です。東日本大震災の時、西武池袋線の全線復旧に時間がかかり、練馬まで歩いていたことを思い出しました。

オープン前のお店のドアには、漫画レモンハートのメンバーがお出迎えです。開店までの待ち時間長くもあり短くもあり。この数年、家の近くにありながら、なかなか行くことができなかった「憧れのレモンハート」。ついに行くことができましたので。(感涙)

お店の中は、正面と右側面にウィスキーを中心としたボトルがぎっしり。正面カウンターは、スコッチで、右側面の一部にジャパニーズ。大半はスコッチ中心なのも、良い感じです。ジャパニーズは、余市や宮城狭、山崎なども美味しいですが、中々手に入らず価格も暴騰しています。バーで楽しむにはイマイチです。

普通に普通の価格帯のスコッチを楽しむのが、私のウィスキーライフのモットーです。それでも、マスター曰く「12年を超える年代表示のボトルは年々価格は上昇している」とのことです。

出していただいたコースターです。何種類かあるようです。いただけるとのことでしたので、もったいなくてウィスキーグラスを置くことができなかったです。

最初に飲んだのは、以前から気になっていたシーバスリーガル18年のミズナラです。

写真がうまく映っていませんがボトルの雰囲気は感じられると思います。12年のミズナラと同じようなボトルデザインになっています。

漢字で18年の表記の下に「水楢」と大き目の文字で表示されています。以前12年を飲んだ時は、スムーズなウィスキーだな、飲みやすいな、と思いましたが、反面こんなもんかなーという物足りなさも感じました。おそらく比較する対象を二昔前のシーバス12年を念頭に考えていたからかもしれません。

現行のシーバス12年はハイボールなどでは美味しいですが、ストレートで飲むにはイマイチなお酒になっています。それと比較すれば十分、ミズナラの12年は評価に値するはずなのです。

シーバス18年ミズナラで意外だったのは、度数が43%といこうとです。40%だとばかり思っていたので。

さて、シーバスリーガルミズナラの12年、オークションでは一時2,000円台でしたが、最近は持ち直して3,000円前後で推移してます。ネットストアでは3,500円です。

それに対して、ミズナラ18年はオークションでも、ネットストアでも8,000円前後の値段です。飲む前から、この価格差が気になっていたのです。

マスターから照明をいただいたので、写真を取り直しました。レモンハート本店の店長のコースターが右端に写っています。

余談はさておき、実際飲んで見て12年のミズナラとはレベルが違う気がしました。価格差以上の味わいの差が出ています。上品なキーモルトのストラスアイラの味わいが感じられ、甘露な中にもコクがある芯の通った美味しい味わいが感じられます。

もともとシーバスは好きなブレンデッドウィスキーの1つです。値段が8,000円というのは少し高いと思いますが、こなれてくれば5,000円くらいに落ち着いてくるのではないでしょうか。これからも目が離せない1本だと思います。

次もレモンハートさんでいただいた一杯です。東京に戻ってきて、最初の日。家の鍵を預かっておきながら奥さんの帰る時間までに戻らなかった私。怒られて、喧嘩になりぶらっと大泉方面に歩いていると、どうせ夕飯は家で食べられないなら、かねてからの念願だったレモンハートに行こうと、思い立った次第です。

アイラのブルイックラディ蒸留所のオクトモア2.2、オルフェウス。700㎖で度数は、61%です。口コミではヨード香は抑えられているとのことでしたが、そこそこヨードです。そして結構煙いです。マスターが言うには、これでもこのシリーズではピート感は控えめな方とのこと。ヨード臭はともかく、煙すぎの気もします。

でも、不思議なことにヨード臭とスモーキーさを通り過ぎると、スペイサイドのウィスキーのような甘いまろやかな風味も感じられ、その両極端な雰囲気がなんともいけません。ウィスキーは奥が深すぎます。

61度ですが、ストレートで飲んでもスムーズに飲めます。あまり強く感じません。度数の強さよりも、個性的な要素に気を取られてしまったのかもしれません。

このウィスキー、気に入りましたので単身赴任先の豊田市に戻ってからも、他のバージョンも試してみたいと思います。個性的な一本に出会えてとても満足でした。

3杯目にいただいたウィスキーは、ウィリアムソンの12年です。「マグ・メル」とうタイトルの意味は、ケルト神話に登場する死者の国です。この手の話題は、アニメや漫画などでもたまに取り上げられているので、ご存知の方も多いかもしれません。

前から気になって仕方がなかったボトルです。レモンハートさんが関与されたボトルとのことで、中身はラフ○イグとのことです。

マスターからの受け売りですが、いわゆるティースプーンモルトということで、ほんの少しだけ他のウィスキーの要素を入れることにより、原酒を安い価格で分けてもらうための技だそうです。

このボトル、レモンハートさんとウィスキーメディアサイトの「バレル」さんとの企画ものとのこと。私好みの、美少女が死者の国でタクトを振っているのでしょうか?とても意味ありげな絵だと思います。

このような絵を誰が書くのか気になるので、調べて見ると画家の「今井喬裕」氏であることが判りました。なんて素敵な絵を描く人なんだろうと思わず、ファンになってしまいました。画集も出ているようですので、近いうちに手に入れたいと思います。

輸入取り扱いは、ジャパンインポートシステム。700㎖の容量で、度数は54%でカスクストレングスとのことです。

金色のモルトで、グラスに注がれるとやや甘い香り。口に含むと多少のヨード臭とピート感。後味は甘めの味わいが残ります。特筆すべきは、複雑な甘い香りが時間ともに、どんどん開いていくとこです。かなり長い時間、グラスに残る香りを楽しめます。

バランスのとれた良いお酒です。まだ買うことができれば手に入れたいボトルです。友人と楽しい会話を楽しみながらゆっくり飲みたいお酒です。

レモンハートさんで最後にいただいたウィスキーがハイランドパークです。こちらのボトルもレモンハートさんが手掛けたオリジナルボトルです。古谷先生のラベルがとても印象的な一本です。レモンハートの常連さんとスコットランドの蒸留所巡りでもしているのでしょうか。

このボトルは人気蒸留所、ハイランドパークの15年ものです。薄い金色のモルトで、50.2%の度数があるにも関わらず、とても優しい飲み口の良いウィスキーです。

飲むたびに、柑橘系や南国のフルーツのような甘い香りが交互に顔を出します。このウィスキー、漫画レモンハートが今年で、漫画アクションに連載を開始して35年になることを記念して、自信をもって選んだボトリングとのことです。「マグメル」のボトルと合わせて一本は持っていたい、コレクターアイテムかもしれません。

でも、眺めていても飲みたくなってしますし、しばらくはレモンハートさんに伺えば飲めると思うので、悩やましいとことろです。

お味に関しては、さすがに自信をもって選ばれたこともあり、とても素晴らしい仕上がりだと思います。少しでも多く人に味わっていただき、ハイランドパークの美味しさを分かち合えると嬉しいと思います。

初めて伺えたレモンハートハート。とても印象に残る素敵なバーでした。

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