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「祝日」を見ればわたしたちの国がどのような国かがわかる!(後編) ー先生のための『和の国・日本国』講座④ー


こんばんは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今日も昨日に引き続き、

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

「祝日」の視点から

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。


【今日の内容】
「祝日」を見ればわたしたちの国がどのような国かがわかる!(後編)
~先生のための『和の国・日本国』講座④〜 
1)そもそも「祝日」ってなに?(復習)
2)一般的に言われている日本国の「祝日」の意味
3)本来の日本国の「祝日」の意味
4)実はこんなにすごい!『和の国・日本』


1)そもそも「祝日」ってなに?(復習)


「祝日」とは、

簡単に言うと


何か特別なことがあってお祝いをする日


のことです。


しかも、

学校も休み

銀行も休み

公官庁も休み

会社も仕事によって変わるけど基本的に休み

「国中、みんなが休んでまでお祝いするすごい日」

学校創立記念日や

会社設立記念日など

ある団体、ある地域に特定してお休みになるものは

あるかもしれません。


でも、

「日本中、みんながお休みする日」は、

「祝日」くらいですよね。


そのくらい、

国にとって「祝日」は大切なもの

なんです。


「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)」

においては、


自由と平和を求めてやまない日本国民は、
美しい風習を育てつつ、よりよき社会、
より豊かな生活を築きあげるために、
ここに国民こぞって祝い、感謝し、
又は記念する日
を定め、
これを「国民の祝日」と名づける。


と書かれています。




「祝日」

年間16日間ありますが、

(振替休日も合わせると18日)

多くの人の感覚は、


「今日は祝日だ!休みだ!やっほ~い!」

「……でも何の日?(笑)」


のように


「なぜ休みなのか」


何にも分からないまま

何も考えないまま

学校でも教わらないまま

大人になってしまっている人が多いのではないでしょうか。


そろそろ知りませんか?

日本の「祝日」に込められた意味を。

日本国の『国柄』を。


そして、伝えませんか?

子どもたちに。

「ただの」お休みとしてではなく、

「わたしたちにとって大切な日」
であることを。




2)一般的に言われている日本国の「祝日」の意味


では。


改めて

現在の日本の祝日表を確認してみましょう。



【西暦2020(令和2)年】

① 1/1 (水)   元日
② 1/13 (月)  成人の日
③ 2/11 (火)  建国記念の日
④ 2/23 (日)  天皇誕生日
⑤ 2/24 (月)  振替休日
⑥ 3/20 (金)  春分の日
⑦ 4/29 (水)  昭和の日
⑧ 5/3 (日)  憲法記念日
⑨ 5/4 (月)  みどりの日
⑩  5/5 (火)  こどもの日
⑪  5/6 (水)  振替休日
⑫  7/23 (木)  海の日
⑬  7/24 (金)  スポーツの日
⑭  8/10 (月)  山の日
⑮ 9/21 (月)  敬老の日
⑯  9/22 (火)  秋分の日
⑰  11/3 (火)  文化の日
⑱  11/23(月)  勤労感謝の日



内閣府が示している

「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)」

によると

このように書かれています。


①元日 

年のはじめを祝う。

②成人の日

 おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。

**③建国記念の日 **

建国をしのび、国を愛する心を養う。

④天皇誕生日

  天皇の誕生日を祝う。

⑥春分の日 

自然をたたえ、生物をいつくしむ。

⑦昭和の日 

 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。

**⑧憲法記念日 **

 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。

⑨みどりの日 

 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。

⑩こどもの日 

こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。

⑫海の日 

 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。

⑬山の日 

 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。

⑭敬老の日 

多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。

⑮秋分の日 

 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。

⑯スポーツの日 

スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。

⑰文化の日 

 自由と平和を愛し、文化をすすめる。

⑱勤労感謝の日

 勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。


【出典:国民の祝日についてー内閣府
 https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html】


これだけ見ても、

日本国が何を大切にしているのか?

が見えてくるのではないでしょうか。


でも、

これだけではまだまだ足りません。


実は、

もともとの祝日の「意味」は

ここに書かれているものとは

少し異なったものでした。



3)本来の日本国の「祝日」の意味


上記に示したのが

現在、一般的に言われている

祝日の意味です。


しかし、


本来の

日本の祝日の意味は、

上記の解釈とは少し異なったものでした。


①元日

もともとは、『四方拝』が行われる日。

1月1日の早朝に行われる皇室祭祀(さいし)。天皇が清涼殿の東庭に出て、属星(ぞくしょう)・天地四方・山陵を拝し、五穀豊穣・天下太平を祈る。

(現在も行われています。)


②成人の日

もともとは、『元服の日』

1月15日と決まっていました。

「小正月」と言われる

正月行事のひと段落する日に行われていました。

(明治維新以前は、

「数え年」と言われ、

誕生日である「満年齢」に加えて

正月(1月1日)にも、年を取ることになっていました。

つまり、ほとんどの人が1年間で2回、年をとることになります。)


正月はみんながお誕生日。

お祝いでみんなばたばたです。

そのため、

正月が落ち着く15日に一斉にお祝いをしていました。


では、

なぜ、「元服の日」にお祝いをするのか。


「子どもが20歳まで大きく成長すること」

(「元服」は11~17、18歳までですが…)

これは、親にとっては大きな喜びでしょう。


ですが、

今以上に

「子どもが大きく育つこと」はとてもすごいことでした。


なぜなら

「子どもの死亡率が今以上に高かったから」です。

そもそも出産がとても危険だったの加え、

乳児の死亡率が高かったんです。

10人子どもが生まれても

7歳になるのは1人か2人かくらいだったそうです。

(だから、

「七五三」といってことあるごとにお祝いをしたんですね。)

ましてや

成人することは奇跡に近いことです。


だからこそ、

お祝いをしたんですね。


⑥春分の日・⑮秋分の日

これは、

春を分ける日でもなければ

秋を分ける日でもありません。


この日は、

「春季皇霊祭」「秋季皇霊祭」

それぞれ行われる日です。

681年に

天武天皇がご先祖の御霊を祀ったことから

始まっています。(現在も行われています。)


もともとは

「ご先祖を拝む日」(今でいうお彼岸)だったんです。

つまり、

お墓参りをする日だったんですね。


でも、なんでこの日なのでしょう。


それは、

「昼の長さと夜の長さが一致すること」

が関係しています。


昔、

昼は「人の時間」(人間の活動する時間)

夜は「神の時間」(神が活動する時間)

と言われていました。

そして

この時間が一致する。


つまり、

「人と神が通じ合うことのできる日」

とされていたんです。

だから

1年間に2回お墓参りをするために

この日をお休みにしていたんですね。


でも…

理論上は「昼と夜の長さ」は同じはずなのですが

見え方は「昼と夜の長さ」は同じではなく

「14分間」昼の長さの方が長いそうですが…(笑)


③建国記念の日

もともとは『紀元節』と言われていた日です。

これは

初代・神武天皇が橿原宮で即位した日。

つまり

日本国が建国した日です。

この『紀元節』は戦後に廃止されてしましました。

しかし

その後、9回審議され

ようやく10回目の審議で改正案が出され

「建国記念の日」として

建国した事実を祝う日として復活しました。


⑦昭和の日

昭和天皇のお誕生日です。


⑨みどりの日

もともと昭和天皇の誕生日だったものを移動した日。

昭和天皇が

生物や自然の研究をしていたことから

「みどりの日」と定められました。


⑫海の日

もともとは

「明治天皇が汽船で巡行したことを記念する日」

(東北行幸の際、東北から明治丸で横浜港にお戻りになった日)

だったそうです。

(もともとは7月20日


ちなみに

日本は世界で6番目に大きく広い海をもっています。

日本は海洋大国なんですね。

そして

「海洋国であることを願う」

「海の恩恵に感謝する」

主旨の祝日を設けているのは

世界の中でも

「日本だけ」なんです!


そのくらい

日本にとって

「海」があることは大切なことだったんですね。


⑰文化の日

明治天皇のお誕生日です。


⑱勤労感謝の日

もともとは、『新嘗祭(にいなめさい)』が行われる日です。

「新嘗」とは

その年に収穫された新穀を神様に奉って恵に感謝し、

口にすることを表しています。

現在でも

新嘗祭は宮中をはじめ全国の神社で行われており

五穀豊穣を祈願する祈年祭と相対する重要な祭祀とされています

特に宮中では

天皇陛下が自らお育てになった新穀を奉るとともに

その新穀をお召し上がりになります。

新嘗祭は宮中恒例祭典の中の最も重要なものとされ

(新天皇が即位の礼の後

初めて営まれる大規模な新嘗祭を大嘗祭(だいじょうさい)といいます。)




4)実はこんなにすごい!『和の国・日本』

……筆が乗ってしまい

だいぶ長くなりましたが、


日本の祝日の特徴

①天皇に関すること
②日本の伝統文化に関すること
③「日本書紀」に基づくこと

が挙げられると思います。


これは、

「天皇と国民との絆」を大切にしてきた

日本国の『国柄』を表すものでもあります。


先の大戦で敗れ

占領され

これまでの伝統を大きく変えざるを得ませんでしたが

先人たちは

のらりくらりと

うまいことごまかして

日本の伝統文化を守り抜いてきました。


しかし、

時が経ち

占領軍をだますために言っていたことを

当の日本人自身も

信じてしまうようになりました。


なぜ「祝日」があるのか。

なぜ、国中を挙げて休みにするのか。

「祝日」にはどんな意味があるのか。


改めて、思い起こし

子どもたちに伝えていくことが

大切である。


と私は思います。




これまで、

「日本はいい国だ!」というと

軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。

しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。

じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!

まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
     『自分のルーツ』を知ること」


わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?

自分の生まれた国を誇りに感じることは、

きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。

一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!


最後まで、お読みいただきありがとうございました。


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