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鳴尾記念回顧~デジャヴ~


「スタートからの1000m62.9です!」と実況に言われた瞬間私は「これは逃げ切られる・・・」と悟りました。

こんにちは。ダート屋です。初めてコラムを書いた鳴尾記念。
https://note.com/w08060806/n/nfd75c591c88e?magazine_key=m1c0c8575c0d4
◎ブラストワンピースは3着に終わりました。なぜこの結果になってしまったのかを考えるまでがコラムだと思っているので、今思う事を書いていこうと思います。

当日の中京の馬場状態の回復が速く昼前には良馬場に。
8R1勝クラスでは1600m1.32.9の好タイムが飛び出しました。スピードとスタミナを求められる馬場。この時点で先週の中京の馬場に似ているし、脚が長くスタミナ発揮できる馬が好走すると思いました。なので前日コラムの通りブラストワンピースはかなりの確率で好走するだろうなと。

パドックを見てみると、何ら変わらないブラストワンピースの姿があって仕上がっている印象。毛艶も良く迷いなく調子[1]を打ちました。

0605 中京11R

ここまでは完璧な予想の積み立て。ただあんなレースになるなんてね・・・という感じ。

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勝ったユニコーンライオンは脚長でスタミナも豊富。前走の弥彦Sで仕上げも良くて、今回も同じような出来で出てきたのでこれも調子[1]を。馬体的には今の状況に合う馬だったんです。

そんな馬が62.9秒で逃げたらそりゃ残るよね・・・。◎ブラストワンピースは上がり最速の脚を使うも3着。レース後半3F11.1ー11.1ー11.9じゃあ幾ら向く馬場だったとはいえ捕まえ切ることは不可能だったという訳で展開負け。
ただ同じスピードで後半走っていたので脚力は健在。またどこかで後半5F勝負の状況になれば勝ち負けに加われるでしょう。

レース終わって「このモヤモヤ前もあったよな・・・」と頭の中をグルグルしてたら思い出しました。

「金鯱賞のデジャヴじゃん!」

って。

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2021年の金鯱賞はギベオンが逃げ切りました。

この時の前半5Fは重馬場で61.4秒。ん?良馬場の今回の方が1.5秒も遅いんかい!!

これじゃあ逃げ切られるわけです。だって時計の掛かる状況よりも前半5Fが遅かったわけですから・・・

中京の芝2000mの重賞は2012年の新装後30R行われました。2012年~2017年までは4コーナー3番手以内の勝ち馬は2回だったのに対し、2018年以降は7回も逃げ・先行の押し切りが起きているんです。

要因としてはGⅠのステップレースとしての役割のレースが増えたという事があると思います。金鯱賞の以前は差し・追い込みの競馬が多かったのに、2017年以降大阪杯のトライアルの役割になってからは逃げ・先行が3勝しているレースに変わってしまったんです。

なので鳴尾記念も宝塚記念のステップレースの役割があったのかもしれません。これは予想コラムとは違うところ。反省点でもあります。来年以降はこの点も踏まえて予想するべきかなと。

最後に、1番人気で負けたサンレイポケットは体幹[2]。スローだと全く合わない馬で今回は参考外に近い内容。もっと言えば3・4コーナーでまくり上げて脚を無駄に使いコーナーロスがありました。
次走以降時計掛かり、長く脚使えるコースで見直しは必要かなと思います。


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