エルムS回顧~youの予想はなぜ間違えた?~

◎レピアーウイットは5着。その予想根拠は「今年は大型馬有利で小柄な馬は不利」という根拠と「マリーンS組は今年レベル低く別路線組」という2点論法からの◎でしたが結果はマリーンS1・2着。
更に2着馬は460㌔の小兵でした。予想は空振り三振。なぜこうなったのか振り返ってみましょう。

土曜日は観測史上最高気温が出るなど快晴で乾燥した馬場状態。
ただ、条件クラスの結果を見ていると土曜日10Rは1着438㌔、2着458㌔の1・2着。しかもこの2頭のマッチレースでこの時点で「違和感」を感じないといけませんでしたね。

結果的には日曜日も馬体重500㌔以上の馬は日曜7Rのタイキドミニオンが1番人気6着と人気を裏切るなど状況的には大型馬で且つ筋肉質な馬が凡走傾向。まとめると先週の函館ダ1700mで
馬体重500㌔以上の馬は[0・0・1・17]と連対ゼロの結果になりました。

要は良馬場でも先週までの結果では通用しない状況になっていたという訳です。
データは高い確率になることも多々ありますが、それには納得できる根拠を示さないといけない。整合性を取れていないと意味がないという事が今回の予想で痛感しましたね。
言わば、データの母数の少なさに気づいてその根拠を正解にしたいがためにハリボテのデータを示したという事にすぎません。しかも1ヶ月程度の短いデータだと簡単に覆ってしまうという事が先週の結果で示されたことになります。

今後はデータを示す時は重賞は過去10年程度を示すにしても根拠に甘さが残るので背景に納得できる理論や分かりやすい解説を心がけてコラムを書いていこうと思いました。

そもそも函館ダートは小回りで小柄な馬は立ち回りやすいという利点があります。そこは阪神のダ1800mや中山ダ1800mとは大きく違う点。

その小回りで立ち回りやすいという利点をマリーンSで1・2着になったスワーヴアラミス、オメガレインボーがそのままスライドして1・2着になった格好。

過去のエルムSを見てみると一叩きした馬の好走が過去の傾向が目立っていました。休養明け初戦の馬は一枚割引は必要なレースだったという事なんでしょうね。
この背景はおそらく「持久力が問われるキツイレースになってる」からという事なんだと。一叩きすれば自ずと心肺機能は上がって持久力・スタミナが向上するのでそこは休み明け初戦の馬よりもアドバンテージが生まれるんだと思います。

だからこそエルムSの本質が炙り出されます。来年以降は休み明け初戦の馬は割引が必要という事を覚えておきましょう。

勝ったスワーヴアラミスはマリーンSでは体幹甘くなっていましたが持久力はUPしてそれが勝ちにつながった格好。しかもマリーンSよりも斤量が1.5㌔軽くなったのも上積み出来た材料なのかもしれません。
今後は1700mの持久力勝負になれば通用余地はありそうです。

2着オメガレインボーは2走前の東京ダ1600m戦からグングン仕上げが良くなっていてパドック映像を見比べると確り踏み込めていて馬体の良化を感じる1頭です。今回もそのデキの良さが結果につながった形。
ただ前記の通り460㌔台と古馬ダートOPクラスでは小柄な体型で時計が速くなっていくと今度は時計限界になる可能性があるタイプ。好走条件は限られていきそうです。

◎のレピアーウイットは5着。休み明け初戦と先週の大型馬不利な状況下の中良く走った方だとは思います。揉まれない位置取りと大型馬有利な状況になれば即巻き返せる馬なので今後は状況次第になりそうです。

夏の重賞コラムを書いて2か月たちますが、客観的な観察と論理的な組み立てがまだまだ出来ていないなあと思わせる予想でした。

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