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クイーンS回顧~札幌開催でも結果は同じ?~

予想結果は★→◎。下げ気味だったテルツェットが差し切ったのでハズレに近いなあという感想でした。なぜこうなったのか振り返ってみましょう。

土曜日の函館は良い天気で馬場状態は良馬場。
Bコースにコース替わりした1週目ともあって時計は函館にしては出やすい馬場でした。
日曜日もその時計が継続されていて9R芝1200mが1.08.9と前の週の1勝クラスよりも0.6秒速かったので時計性能が求められる状況だと私は判断していました。

それなのにクイーンSの勝ち時計は1.47.8と良馬場にしては遅めな決着になり時計性能を求める状況ではありませんでした。

その証拠に前日に行われた同距離の未勝利戦のラップを比較すると

土曜日未勝利 1000m通過59.2・1200m通過1.11.6・勝ち時計1.48.5
日曜日クイーンS 1000m通過59.9・1200m通過1.11.8・勝ち時計1.47.8

と土曜日は未勝利戦にしてはHペースで流れ、上がりも37秒近く掛かったのに対し、
クイーンSはスローに近い流れからラスト4F目から11.9-11.8-11.8-12.4と後半4Fが11秒台のラップに入る「スピード持久力戦」になったという訳です。

このようなペースはマイル戦で多く見られるパターンで、テルツェットの勝ったダービー卿CTの後半4Fも11.5-11.8-11.8-11.9と似たようなラップを刻んで勝利を収めています。

要は私は時計性能を重視するばかり、スピードや持久力をあまり重視しなかったので予想進路が違う方向に進んだという訳です。

テルツェットの馬体を見ると馬体重は430㌔前後の小柄な体型なので超高速の芝は対応できませんが、
レコードが1.46秒台で収まる函館の芝、ましてや47秒台で決着した状況を踏まえると好転してペースもテルツェットに味方したと言えるでしょう。

恐らくですがこの結果は札幌開催でも同じような結果になっていたと想像できます。

過去のクイーンSを紐解くと2019年はヴィクトリアマイルで時計性能を求められ敗戦したミッキーチャームが、スピード持久力を見せて巻き返し1着だったことからも恐らく同じような着順になっていたのでは?と。


2着のマジックキャッスルもテルツェットと同じような持久力タイプ。ただ、1・2着の差はテルツェットはマイル派、マジックキャッスルは2000m派でスピードを求められる状況になったレースならマイル派
が有利になった上に、小柄なテルツェットは加速性能でもマジックキャッスルを上回っていたので今回は差し切れたというレースだったように想像します。
これが2000mで同じような状況になれば結果は変わるでしょうし、マイル寄りのペースが生んだ結果でしょう。

そもそもマジックキャッスル自体今回はそこまで仕上げてきたという感じは無かったのでこの結果は評価できるでしょう。次走以降距離を伸ばせばまた結果は変わってくると思います。

そんなマイル寄りのスピード持久力を求められる結果だったので2000mで長く脚を使うのが武器のシゲルピンクダイヤやウインマイティーは脚を使う事は出来ませんでした。
ペースや予想の根底が間違っているのでどんだけ調子が良くても食い込むことはできませんよね。次走以降はスタミナ戦になればまた違う結果は生まれるかもしれません。

人気どころでの大敗はドナアトラエンテの11着。ただ今回は体幹が[5]→[3]に下降していました。
歩き方や踏み込み方は好調の部類でしたがやはり今回は緩んでしまったのが敗因。今後立て直して動きが良くなれば巻き返し余地はありそうです。


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