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函館スプリントS回顧~時計とデキ~

函館スプリントSは4頭印を打って△→○→△のヒモでの決着。
肝心の◎コントラチェックは8着に終わりました。なぜこのような結果になったのか考えていきましょう。

https://note.com/w08060806/n/ne91f60bfcb82 ←予想記事はこちらから。

当日の馬場状態は良馬場で、タイムも前日の2勝クラスで1.08.6のタイムが飛び出し、メインは7秒台確実の状況。
ここまでは前日の予想通りでした。ただパドックを見ると私の「ココロ」がざわつきます。

それは「コントラチェックが仕上げ甘かった」からです。もっと言うとデキ悪いといった方が良いかもしれません。毛艶は前走よりも悪く、動きもいつもよく見せる馬ではないものの、鈍化してるように感じました。

これだと調子[1]は打てません。コメントも「今回はデキ疑問。地力頼み。」と記載し注意喚起をしました。

0613 札幌11R

結果は8着。なぜ伸び負けたのか?2つ考えてみました。

①デキが悪く脚使えなかった
②開幕週の馬場で時計限界

の2点です。

1点目は先ほど述べた通りです。ただ個人的にはしっくりきません。

重要なのは2点目の「開幕週の馬場で時計限界」でしょう。

初重賞制覇したオーシャンSでは前半3Fが33.7。決着タイムは1.08.4でした。このスローペースで逃げたビアンフェが止まり、コントラチェックは脚が溜まり差し切れました。
なのに今回は前半3F32.8、決着タイムは1.07.6でビアンフェが逃げて押し切り、コントラチェックは脚が溜まらず8着に敗戦。

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(上)函館スプリントの結果
(下)オーシャンSの結果

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ここから推察するに、恐らくコントラチェックは「開幕週の高速決着に対応できるだけのスピードを持っていない」可能性が高いという事です。

事実レースリプレイを見るとコントラチェックは鞍上が促しながら追走しているのに対し2着カレンモエは道中抑えてスピードに乗っている。。
この点からもスピードの絶対能力差が出てしまったと言わざる得ません。

これならしっくりきます。という事で私の予想の入り口が間違っていたという可能性が非常に高い。。

デキというのも理由としては片づけられますが、もう一歩踏み出すとしっくりくるし、ぼやけていた敗因がはっきりします。来年は時計性能とスピードの持続力に注目するべきでしょう。更に言えば来年は函館開催に戻る可能性が高いです。
なのでこの傾向はより一層強くなります。覚えておいて損は無いでしょう。

コントラチェックは次走以降時計の掛かるスプリント戦しか買えない可能性が高いです。ただ、直近でいうとキーンランドカップが時計が掛かりやすいレースなのでそこに出走してこれば一考の余地はあるでしょう。


勝ったビアンフェは今回の勝利を含め4勝は札幌・函館・京都と全て平坦コース。負けているレースは全て中山や中京といった坂があるコースなので仕上げ+コース相性が大きかったのかなと。

また前記のコントラチェックの時でも挙げたように、オーシャンSでは前半3F33.7で逃げて直線脚が上がったのに対し、今回は前半3F32.8で逃げ切っています。なので前半から速いスピードで逃げてそれを維持するのがこの馬の戦法で、今回はそれにピッタリ当てはまった格好。

馬体重560㌔の大トビで持久力はあるんだけど、控えても脚は使えないのが証明された形。今後は思い切った逃げができるか否かがポイントになりそうです。


2着のカレンモエは体幹が[3]→[4]に上昇し、これはメンバー中で1番仕上げ良かったです。

ただ、ビアンフェを捉えることが出来ず2着に。手応えも良く、時計性能もあったのにこの結果は不満の内容でしょう。底が割れてしまった可能性すらあります。
暫定値ではありますが、TPは「70」で京阪杯と同じ数値。要は体幹上がってもTPの更新は出来なかったという訳です。これだと今後はOPやGⅢ程度なら勝ち負けに加われますが、GⅠレベルになると結果を残せない可能性が十分。馬がもっと変わって来なければ「トライアルホース」の役割に今後なりそうです。

次走注目でいえば4着のジョーアラビカ。開幕週で外5頭分をずっと回され他馬とは2馬身程のロスがありました。それでも1着馬からクビ+ハナ+クビの4着なら実質勝っているのと同等の内容。
時計も適度に掛かった方が良いタイプなので次走以降は札幌か函館連戦なら常にマークが必要な馬だと言えるでしょう。

調子[1]の重要性は以前の私の回顧録にも記載されています。そちらもご覧ください。
https://note.com/w08060806/n/n9fdd0007a528



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