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アイビスSD回顧~ガラパゴス重賞~


「おいおい内ラチ走ってっぞしかもこれ残るんじゃね???」
「あっ残った3着だ!菅原スゲエ!」

レースを見ながら口走った私の感想ですw

翌日の新聞各紙は勝ち馬よりもクローズアップされるぐらい衝撃だった「内ラチ驀進」で3着に粘ったバカラクイーン。調教師のオーダーだったとはいえ、このレース判断はお見事!

数年前に新潟のパドックで余りにも各騎手が直線競馬で外に固執してたのを見てた人が
「内ラチも良いんだからさあ~ヨーロッパみたいに内外で分かれて競馬したら内枠不利も無くなるんじゃね?」
と話してたのを思い出しました。

確かに先週の新潟は開幕週で内外はフラット。春開催はBコースで行われていたのでAコースは全く使われず、内ラチ沿いが「グリーンベルト」状態になっていました。

そんな状況の中、外ラチに付ける必要は内枠の馬は無いだろうという判断だったと思います。
今回のレースで今後馬場の良い時は最内に進路を取る馬も増えそうで今後直線競馬が面白くなりそうです。

ただ、バカラクイーンは2勝クラスの格上挑戦。ちなみに勝ち馬のオールアットワンスも軽量3歳とはいえ2勝クラスの格上挑戦だったのでメンバー的には低調だったのでしょう。

実際勝ちタイムも54.2秒と前日行われた1勝クラスよりも0.4秒速いだけに終わりました。レベルはOPクラスにしては低いと言わざる得ません。

レースラップを土曜日12Rと見比べると

土曜12R 11.9ー9.9ー10.3ー10.8ー11.7
日曜11R 11.7ー10.2ー10.5ー10.7ー11.1

と2F目と3F目の区間ラップも1勝クラスの方が速く、1000m直線で言えるかはわかりませんがSペースだったのだろうと推察できます。
このラップ構成だからこそ内ラチで逃げて3着粘れたバカラクイーンの好走要因だったのでは?と考えます。

勝ったオールアットワンスも低調な重賞での勝ちなので今後の評価は正直言って微妙。
馬体的には小柄で時計が速くなると甘くなるようなタイプなので今回はOPにしては遅めの決着で対応できましたが、次走以降は時計が遅い状況や展開次第になりそうです。

2着のライオンボスは踏み込めていて好調。韋駄天Sの時よりも良くなってたのでは?と思わせる仕上げでした。
レースも外ラチ沿いをキープできて恵まれた逃げを打てられたのに、結果的にはオールアットワンスにあっさり交わされるところがもう衰えなのかなと思います。
時計掛かる競馬だと成績落としますし次走以降は馬場レベルが鍵になりそうです。

前走韋駄天S組1・3着のタマモメイトウは7着、ロードエースは15着でした。ここは前日の予想コラム通り。パドック的には前走と変わらないデキだったと思いますが、ペースと馬場が良かったことに尽きると思います。
限られた条件にはなりますがこの2頭は時計遅い短距離戦でこその馬。時計遅い直線競馬なら巻き返し可能でしょう。

前日コラムで評価高くしたグレイトゲイナーは6着、ビリーバーは11着でした。ビリーバーは6歳牝馬で衰え+小柄で時計速い状況は厳しかったという点、グレイトゲイナーは出負け気味且つ進路は外でも内でもない中途半端な
進路選択になってしまったのが敗因でしょう。それにグレイトゲイナーはどちらかといえば時計が掛かった方が良いタイプ。3勝クラスで時計が掛かれば巻き返すタイミングは訪れると思います。

人気どころで惨敗だったのはモントライゼは12着。先行できましたが直線ばったりだったのはどうやら熱中症で無理に追わなかったのが原因の模様。
気温30度前後でしたが暑さが応えたのでしょう。今回は参考外でOKだと思います。


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