京都大賞典回顧~格重賞の決定版?~

いや~興奮しましたね。
キセキにアリストテレスが迫ってゴール直前にマカヒキの急襲。
5年ぶりですってマカヒキが勝ったの。ダービーでピカピカの馬体を弾むように歩いていたあの頃を昨日のように思い出します。
それが5年前。そりゃ私も30になりますわ。

馬場を見てみると、当日の阪神は内外フラットな状況で差しも間に合う馬場。
開幕週とは言え極端な高速馬場にはなっておらず時計限界で負けるような馬が少ない状況に私は見えました。

ただ、レースの上がりがこのレースのポイントだったように思います。
レース上がりが36.4秒、そして注目なのはラスト1Fが13.0秒。

ラスト1F13.0秒は1勝クラスのダート戦並みの遅く、消耗戦の流れだったことを示しています。

そんな消耗戦のペースで成績落としたのが4歳勢のヒートオンビート。
消耗戦の経験が無く、好走歴は常に「上がりが速い」状況だったんですね。

体幹[4]で加速性能は優れていても、消耗戦を経験しておらず1~3着馬とは「経験値」の差が出てしまった印象。出来かなり良かったので、展開や状況次第ではすぐに巻き返すことが可能です。

一方1・3着馬はGⅠ馬。2着が重賞勝ち+菊花賞2着と上位は全て「格」があった馬ばかり。
これは予想記事でも指摘した通りな結果になりましたね。

勝ったマカヒキはMTP▲と上位評価されていて且つ「GⅠ馬」格式高い馬。京都大賞典では好走する可能性があったという訳です。
なのにコラムでは無印に。。論理的には普通に評価しなければいけない馬で反省しております。

更に言えば、今回パドック映像を見返すと過去5走の中では1番のデキ。
流石にダービー勝利時からは体型も変わっているのでそこまでのデキとは言えませんが、最低限、近走の中では仕上がっていました。
それを私は見落としていたのが今回の顛末。
レース後見返して「あーしまった・・・やっちまった」と。
次走以降は消耗戦になれば買いなのかな?とは思いますが強気には・・・というのが本音です。

2着はアリストテレス。
馬体は仕上がっていました。
レースも勝ちパターンだったのに最後マカヒキの急襲にあってしまった印象。長く脚を使え、体幹[5]でスピード維持が可能な馬なのでGⅠで言うとメンバー次第ですが有馬記念とかが面白い馬かもしれません。

3着のキセキはコラムで◎の馬。
レースは完璧でしたが最後は体幹甘く決め手の差に屈した感じ。デキはかなり良かったのでレース展開次第ではこれぐらいがやれる馬。
今回、人気は程々でしたが、今回のような消耗戦になればTP「70」前後は出せるので重賞戦線でも展開次第では勝ち負け可能でしょう。

調べてみて思ったのですが、これで4歳馬は17年以降勝ち馬は生まれず5年連続で5歳以上の馬が勝ったことになりました。
毎年勢いある4歳馬が人気して「コケて」実力あるけど近走は上がり負けなどの理由で負けている5歳馬が「巻き返す」傾向が今年も続きました。レース本質は「格重賞」というのは間違いなく、来年以降もこの傾向は続くのかなと思ったレースでした。


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