【No.1090】やっぱり「まずは与える」ことが大切

日曜日は近くの市民広場で開催されるイベントに行きました。人形劇のイベントでしたので、こじんまりとしたイベントかと思いきや、結構な参加者で、10部屋くらいに分かれて人形劇のタイムスケジュールが組まれていましたが、どこも満室でした。

意外に大きなイベントだったということで、近所の公園でよく遊ぶ同い年の友達が来ていて、一緒に回りました。

*

同じ公園で遊ぶ、娘と同じ月に生まれた友達が4人いたのですが、そのうちの1人のお父さんがめちゃくちゃ顔が広いんですね。

どこに行っても僕が会ったこともないパパやママとご挨拶をしていて、今回も一緒に回りながらいろんなお父さん、お母さんとご挨拶したり、合流したりして、グループがどんどん増えていきました。

いつもどうしてお友達作りが上手なんだろうと観察しているのですが、今回もその手腕(?)が垣間見えました。

*

同じグループのメンバーで、イベント会場近くの公園で遊びました。平均台の遊具があり、それぞれが平均台を渡りながらジャンプをしたりポーズを取ったり楽しんでいました。ずっと同じグループのメンバーで列を作っていたのですが、途中で1人、女の子が列に参加しました。

すると同じグループの子が平均台を渡る時は、周りの親も「そこでジャンプ!」「すごい!」とか賑やかに話しかけるのですが、後から参加したこの女の子の場合は、みんなシーンとしています。そして、その新しい女の子が2周目になったとき、例の友達が多いパパが、「はい、そこでポーズ!」と話しかけました。

そして、一人で静かに平均台を渡っていたその女の子が、途端に笑顔になってグループに参加しました。その女の子は話しかけてくれた例のパパにもなつくし、その女の子の付き添いできていたパパとも会話が始まりました。

「ああ、そうやって仲良くなっていくんだな」と思いました。

*

そのイベントの前には、毎週日曜日に開催されているZoomの読書会に参加していました。

今回のテーマは『影響力の武器』という本の「返報性の法則」でした。

返報性の法則とは、何かを与えられたらお返ししたくなるという心理です。今回特に気になった点は、「相手に対しての好意の有無に関わらず、返報性の法則は機能する」ということでした。

*

仲の良い友達に対してはお返しをしようというのは理解できます。お土産をもらったら、お土産を返したくなりますよね。

でも、特に好意を持っていない相手に対しても、返報性の法則は自動的に発動します。試供品などもそうで、その人に好意を感じていなくても、何かをもらってしまうと買ってしまうこともあります。

*

友達が多いパパも、これが関係しているのではないかと思います。

返報性の法則だけではないかもしれませんが、自分の娘に対して親切にしてくれた人には、何かお返ししようとする気持ちがありそうです。そのお返しが何かは分からないとしても、少なくとも話しかけるくらいのことはできるでしょう。

この近隣で同じ世代で子育てしていると、遊ぶ場所は限られてきます。その中で再び会うタイミングもあり、「この間はどうも」という会話が始まることもありそうです。そうやって友達を増やしていくのではないかと思いました。実際その例のパパに、今挨拶したのはどこで知り合った方ですか?などと聞くと「◯◯教室で」「◯◯公園で」などと、いろんな場所なんですよね。

*

友達が多いそのパパが、返報性の法則を使っていると書けば、何か計算高い感じがするかもしれませんが、そういうことではなく、そのパパが本来持っている性格、つまり一緒に遊んでいる子に自然と話しかけるからこそ、友達が増えていくのだと思います。

*

んー。これは返報性ではないのかな?笑

いずれにしても、友達をつくりたいなら、いろんなところに言って、いろんな人に自分から話しかけよう。これ一択ですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?