【No.1365】ゴールのないマラソン


勤めている学習塾のお客さんから電話がかかってきました。

夜10時の退社時間10分前。電話で30分ほど会話をしました。
受験生のお母さんで、内容はもう一つの塾を辞めるかどうか。

こう書いてしまえば、別に普通のことですが、

大変だったのが30分間、何の相談をされているのか、全然わからなかったことです。

最初は英語への不安から始まり、もう一つの塾のカリキュラムがどうのこうのと相談されるので、いろいろ回答しますが、なんだか的を射ていない様子。

ずーーーっと、電話の目的は何か?僕に何を求めているのか?めっちゃくちゃ頭をフル回転させて30分間、考えていました。

最後にお母さんから、思い切ったように質問されます。「もう一つの塾をやめるとしたら…」

そこだったかぁ!!!

なざそんなに言い出しづらかったのか、事情は省きますが、ほんとにめっちゃくちゃ考えました。

電話をとってすぐ、英語の話題が出た時点で、たぶんこれは「女性の相談事」だと察しました。

回答は自分の中にあって、聞いてもらいたいだけ。こちらからの意見は全く求めていない、例のあれです(笑)

とはいえ、残念ながら友達ではないですから、何かしらの形で決着をつけないといけないので、本当に考えました。

まるでゴールがいつ来るかわからないマラソン。僕は走らないのでわかりませんが、マラソンで長距離走るだけでも大変そうなのに、そのゴールが決まっていなかったら地獄だと思います。そんな感じでした。

電話を切ってグッタリ…。

「脳に汗をかくくらい考える」という表現もありますが、やっと分かった気がします。どのくらいが汗をかくレベルかということが。

あんなに力を出し切ったこと、ここ最近あったかしら?

もちろん体力的にはありますが、脳をここまで酷使したのは久しくない気がします。

まじでグッタリしましたが、同時にめちゃくちゃスッキリ!達成感ハンパなかったです。

「脳に汗をかくくらい考える」という表現は、言葉で言えば簡単ですが、ただの概念ですからね。

実際にそれがどのくらい考えることなのかは分かりません。今回の経験を通じて、その「基準」を知ることの重要性を改めて痛感しました。ただ考えるだけでなく、どのくらいが「脳に汗をかくくらい」なのか。

これからはわかります。

「こんなに考えているのに」と不満に思うこともありますが、
他の人からみたら「そんなにしか考えていない」程度かもしれません。

基準なく主観で考えると、自分の頑張りを過大評価してしまうことはありえます。

これからは、今回の出し切った感がなければ「考えた」と言えないと分かります。

いつももっと考えている人からしたら、まだまだ「そのくらいしか」程度でしょうけれど、少しずつ鍛えていきますよ。

ということで、今日も1日「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」「あらかじめ○○していたら、あとで楽になる」という言葉を胸に、結果の有無に関わらず、人生と仕事を楽しんで参ります!

■■今日の質問■■

自分としては頑張っているのに、思ったより結果が出ていないことありませんか?

自分は「こんなに」と思っているのに
もしかしたら他の人から「それくらいしか」と思われる可能性はどのくらいでしょうか?

他の人の基準を知る機会はありますか?

■■以上■■

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