多様性によってVtuberは消える

 おはようございます🔷
 Projectタイプエルのタイプエムです。
 ……この名乗りややこしいので次回からタイプエルで統一します。

 そして、まず始めに言わせてください。


 不穏な見出しで釣るタイプのアフィリエイト野郎みたいなタイトルでごめんなさい!


 今回は決して悪い意味の記事ではありません。ホントに……。
 むしろポジティブな内容なので心臓の弱い方もごあんしんして読み進めていただけるはずです。ハイ。

 戯言はここまでにしまして。

 今回はVtuberという言葉の意味の変化とこれからのVtuberについて、学のない私なりの考えや願いを綴っていくものです。
 そもそもこの記事を書き始めた理由としましては、あるVの方(畏れ多くて名前出せない)が「これからのVtuber界隈はどうなるか」という見解を配信でお話されていたのを観て、共感のあまり頷き過ぎてパンクロックバンドのギタリストみたいになってしまったことにあります。ちょっと首を痛めました。

 その方曰く、Vtuberは既存コンテンツに吸収されていくのではないか、との事で、私が以前からぼんやりと思っていたことに肉を付けてくれた彼には敬意を評したい気持ちです。

 Vtuberという言葉が生まれたのが確か2017年12月の終わり頃……でしたっけ?(うろ覚え)
 私の物忘れの激しさはともかく、Vtuberという言葉がごく狭い範囲で使われていた当時から2年以上が経過した今、時間とともにそのニュアンスを少しずつ曖昧にしながら広まっていきました。

 初めの段階では、我らが親分キズナアイさんが発した「バーチャルYouTuber」という言葉の略称として生み出されたのがVtuberという単語でした。意味としてはアニメーション作品でYouTuberっぽい事をする人、みたいなニュアンスが強かったかなと思います。よくよく考えれば当時から意味はそこまでハッキリと定義されていなかったようにも思えますが……。
 しかし今「Vtuber」と言われて思い浮かぶのはYouTuberよりはストリーマー、ニコ生主とかの系譜です。生放送がメインでYouTuberのような動画投稿者はあんまりいないイメージ、というか実際そんなにいないです。

 そんな感じで、たった2年たらずで大衆のイメージを大きく変えたこの業界ですが、同時にすごく広いジャンルの中に侵食しています。実況者界隈とか、生主とか、イラスト、アニメーション、映画、お笑い芸人、3D、音楽、ビール、音声作品、ゲーム、ポテチ、エッチなやつ……今や何処の業界にもVtuberの影を見かけるようになりつつあります。

 Vtuberは雪玉をゴロゴロ転がしたときのように周囲のあらゆる物を巻き込みながら、広く知れ渡るようになりました。塊魂みたいですね。

そしてこれから

 そうして多くのジャンルに広がっていった「Vtuber」という配信者カテゴリが今後どうなるか……と言うよりどうなってほしいかという話になるのですが、私は、Vtuberは消えていくものだと考えています。

 流行り廃りとかそういう話ではなく、私は活動初期からこの配信手段は全く新しいエンターテインメントの礎足りうると思っていて、未来に出てくる新しい何かに受け継がれる……受け継がれたらいいなーと夢想しています。
 つまりVtuberという言葉自体は意味を失い、新しい言葉に取って代わられるということです。
 今回私が影響を受けたVの方も仰っていましたが、Vtuberは所詮表現の手段に過ぎず、それ自体がブランド力を持っていた時代は私がデビューした辺りでほぼ終わっているわけです。まして今は『Vtuber界隈』なんて言えるほど限定的な意味合いでもなくなりつつあります。

 それと、今のVの配信は表現の狭さが足枷になっており、実際のところ声だけのゲーム実況者とか生主と明確な差別化が成されているかというと微妙なところです。あと「声だけの配信者」という文化に慣れ親しんでいる受け手が多いことに助けられて成り立っている側面もあると思います。
 であれば、Vtuberという1つの手段に固執する限り技術的にも楽しみのバリエーション的にも進展はありません。発信者も受け手も近い内に飽きがきます。

 だから我々はいくつかの表現を組み合わせたり、ネット世代の人々が飽きてしまう前に新しい表現を生み出していく必要がある……そうあってほしいと思っています。

 個人的には、Vtuberはビジュアル面でYouTuberや生主の方と大きく違うコンテンツであるため、フルトラッキングを用いて配信者がゲームの世界に入り込み、ゲーム内のキャラクターと共に動いてみせるような配信がもっとメジャーになってほしいなーと思っています。
 自分の配信でもリングフィットとかFF14とかで試してはみているのですが、やはりトラッキングの精度の悪さがネックとなっていて、思ったような配信が気軽にできるようになるにはまだまだ技術的に見て時間がかかるなーと感じております。

 脳死で書いていたら「喋りが下手なので動きで魅せたい」という個人的な課題とVtuberの未来をいつの間にか混同してしまっていますが、私自身が時代の渦中にいるという事なのかな、というポジティブシンキング。えらい。

 意味を変え、定義を広げたVtuberが今後どうなるかは分かりませんし、どうしていくのが良いのかという答えもありません。
 しかし私は誰にでも出来る当たり前の表現手段としてVtuberが発展することを願い、消えていくことを切望しながら、今日もVtuberの1人として存在しています。
 いつか来たるVtuberの最期の時まで。

 Projectタイプエルのタイプエムでした。

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