投票特典から未来が変わる(コラム)
「選挙に行くと当店のラーメンが一杯無料!」
先日の五泉市長選挙で話題をかっさらったのは馬場町にあるRAMEN DAISENMONさんでした。
他を圧倒する投票特典サービスは、Twitterでも言っておられましたが赤字覚悟だったとのこと。「市税の無駄づかいだ」と、行政の補助があると勘違いされた方から絡まれてしまうという災難もありながら、期間中は延べ600人以上が来店したということです。
私も選挙証明を持って家族で行って来ました。この投票意識を刺激する貢献に何とか敬意を表わしたく、お金を落とすためにトッピングとライスを注文したのですが、いざお会計をしようと思ったらそれも無料とのこと。いやいやちょっと待って下さい、そんなにサービスしちゃっていいんですか!?と困惑する私。むしろお店の食材を使わせてしまって申し訳なく感じました。美味しいラーメンをいただき感謝します。今度は台湾まぜそばを食べに行きます。
民間が大衆に公的な行動を促すのは、経営者に確固たる理念や志があるからです。もちろん宣伝効果を狙っての経営的戦略もあるでしょうが、それだけではここまで自腹を切るのは勇気が必要です。しかし、そんな市民のひとり一人が行動を起こすことで街は造られていくと思うのです。投票に限らず、何かの問題意識を持った人がそれについて行動し、発信していくと、それが広がり変化の気運となるのです。
今は政治に無関心の方が多いかもしれませんが、大人の行動を子供たちが見ています。数年後には選挙に行くのは当たり前の文化が街に根付いているかもしれません。また同世代の大人にもいい刺激になり、後に続くきっかけになります。実際、私も今回のサービスに大いに刺激されました。自分にできることから始めなければと思っています。
私たち大人はどんな未来を子供たちに残せるでしょうか。いま、その種を植えているという感覚を持って、自分の行動を見直していく意識が求められています。
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